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ストップ!ドロップ&ロール!

『ストップ!ドロップ&ロール!』

日本語にすると

『止まって!倒れて、転がって!』


これは何かというと、
アメリカの消防士たちが考えた着衣着火の対処法です。

着衣に火がついた場合。
まずは水があれば、水をかけて消火を試みます
が、もし近くに水がなかったらどうすればよいでしょうか?

そんな時の対処法は、

①止まる!

走り回ると酸素が供給され、さらに火の勢いが増してしまうため、まずは止まる!

②倒れる!

立っていると火災が頭部側に延焼し、頭部や気道を熱傷する恐れがあるので地面に倒れる。
※火の着いた場所を地面に押し付けるようにして倒れる。

③転がる!

顔へのやけどを防ぐため、両手で顔を覆いながら、または手を足先に向けて、できるだけ地面との隙間をつくらないようにして左右に転がって消火する。
→酸素の供給を断ち窒息消火する。

◾️参考
東京消防庁/ストップ、ドロップ アンド ロールに関する検証
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-gijyutuka/shyohou2/50/50-13.pdf

◾️参考
千葉市公式チャンネル Chiba City official
https://youtu.be/1Rky48-Jt7k?si=uo7Jj6tnGSzM1zEB



料理中はもちろん、バースデーケーキのろうそくや仏壇のろうそく、焚き火やバーベキュー、花火など身近なところにも着衣着火の危険は隠れています。
いざという時に迅速な対応ができるように、事前に対処法を知っておくことは大切ですね!

《防災メモ①》

⚠️浴衣の袖やスカートなど、体との間にゆとりがある衣服の場合、この方法では消火が困難な場合もある。

⚠️素早く脱げる服ならば、すぐに脱ぎ捨てる。

⚠️慌てて手で叩いて消そうとすると手を火傷する危険あり。

⚠️屋外で火を使う時は、必ず水も一緒に用意しておく。

⚠️起毛素材の衣服などは、一瞬にして炎が広がる『表面フラッシュ現象』の危険あり。


Q.一般的な消火器って、人に向けて使っても大丈夫だと思いますか?ダメだと思いますか?
(※緊急時)

たぶんほとんどの方が、迷うところではないでしょうか?

一刻を争う緊急時の場合、素早く対応できるように、そして自分の身を守るためにも
こちらの動画は、必見です!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
◾️参考
【消防防災】RESCUE HOUSE レスキューハウス
https://www.youtube.com/watch?v=yqdafsOATt0&t=533s&pp=2AGVBJACAQ%3D%3D


緊急時、人に向けて消火器を使う場合に覚えておきたい大事なポイント

・背部に回る
・上から下へ
・回りながらほうきを掃くように
・近づきすぎないよう距離を取る
・屋外では風上から
・室内では自分の退路を確保(出口を背にする)


⚠️『粉自体は無害』とのことですが、粉を吸い込んだことによる呼吸困難や目の痛みなどの体験談もあったので、注意が必要⚠️
粉を吸い込んだ場合や目に入った場合は、すぐに洗い流したり、うがいをして、異常を感じる場合は医師の診断を受ける。



《火災の種類》

普通火災/木材、紙、布などが燃える火災

油火災/天ぷら油、石油類その他油類などが燃える火災

電気火災/配電盤やコンセント、電気設備などの火災

④金属火災/マグネシウム、カルシウム、ナトリウムなどの火災

⑤ガス火災/都市ガス、プロパンガスによる火災

《火災の種類別対処法》

普通火災の場合
⚠️水や消火器で消火可能

油火災の場合
⚠️消火器や濡らして絞ったバスタオルなどで消火

⚠️水をかけての消火はダメ!

※揚げ油の中に、マヨネーズや野菜、冷凍食品などを投げ入れるのは危険なのでダメ✖️

⚠️揚げ油が発火した場合。
まずは火元のコンロのスイッチや電源、元栓などを切り、蓋や濡らして絞ったバスタオルやシーツ(鍋口よりも大きなもの、またはタオルを複数枚使う)などを、"落ち着いて静かに"被せて、酸素を断つ

※タオルを被せる際、手を火傷しないように濡れタオルを手に巻いたり、菜箸などを使うと良い。

※消えたと思ってすぐに開けると、再発火する恐れがあるため、完全に温度が冷めるまで開けない。

粉末の消火器を使う時は、油に直接噴射すると油が跳ね返って危険なので、一度壁に当てることで噴射の勢いを弱め、油の跳ね返りを防げる。
《参考》
うるま市ホームページ
https://www.city.uruma.lg.jp/userfiles/files/page/tiiki/1606/tennpura3.pdf

電気火災の場合
⚠️感電、漏電を防ぐため、まずプラグを抜いたり、ブレーカーを落として電気を遮断してから、水や消火器で消火する。

⚠️災害後の通電火災を防ぐため、避難の際にはブレーカーを落としたり、感震ブレーカーを設置すると効果的

⚠️リチウムイオン電池(モバイルバッテリー)火災の際は、消火器または大量の水で消火する。
※水が少量だと激しく反応し、さらに火災が広がる危険あり。
《参考》
◾️東京消防庁/リチウムイオン電池からの火災にご注意を!
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kouhouka/pdf/281222.pdf


④金属火災

⚠️金属火災は一般的な消火器では適応外
※金属火災に水や一般的な消火器を使うのは厳禁🚫

《参考》
株式会社ニチボウ/金属火災とその対策
https://www.nitibou.co.jp/wp-content/uploads/2020/10/TK-01-06.pdf


⑤ガス火災

◾️カセットボンベガストーチバーナーに火がついた場合は、消火器で消火する。

◾️ガストーチバーナーの火災で消火器がない場合は、水を張ったバケツ等に深く沈めることでも消すことができる。
(ガストーチバーナーを使う時には事前にバケツ等に水を張っておくと良い。)

※炎を遮ろうとして鍋やボウルなどを覆い被せるのは、ボンベへの熱の伝導を早め、かえって危険⚠️

《参考》
東京消防庁/ガストーチバーナの不具合(ガス漏れ)による 火災が多発しています

◾️https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kouhouka/pdf/010903-2.pdf

◾️https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/201903/gasburner.html


《ガス漏れに気づいた時は》

◾️すぐにガス栓や器具栓を閉め、窓や掃き出し窓、戸などを大きく開け、換気を行う。

⚠️都市ガスは空気より軽いので、上の方に拡散する。
⚠️プロパンガスは空気より重いので、下の方に滞留する。ほうきで掃くようにして空気を外に出す。

◾️絶対に火気は使わない。

◾️絶対に換気扇や照明、扇風機など電化製品のスイッチは触らない。
(電気火花が散り、引火、爆発の恐れあり。)
⚠️電気をつけるのも、切るのもだめ✖️
※すでに回っている換気扇や照明はそのままにしておく。


《防災メモ②》

⚠️初期消火のタイムリミットは3分以内

⚠️炎が背の高さを超えたり、天井まで行ってしまったら消火を断念し即退避する。
酸素を断つため、なるべく窓やドアは閉めてから出る。

⚠️表面上では火が消えたように見えても、燻っていた火が再び燃えだすこともある
(数時間後に再発火した事例もあるそう。)

消火器の中身は最後までしっかり使い切る
鎮火後に再度水をかけるなどさらに冷やす
火種がしっかり消えたか確認する
ことも大切。

⚠️以前は、消火器は一度握ったら最後まで出続ける(☜加圧式)と教わった記憶がありますが、今は蓄圧式という握った時だけ出て離すと止まるタイプもあるそうです。
(※部屋が汚れるのを気にして途中で止めたくなるかもしれないが、最後までしっかり使い切ること!)
我が家も消火器🧯を買って置いてあるので、チェックしてみたのですが、蓄圧式のものでした!
消火器をお持ちの方は、ぜひ一度チェックしてみてください!

⚠️住宅用消火器には、粉末タイプの他に強化液タイプやエアゾール式などがある。
それぞれメリット、デメリットあり。
《参考》
総務省消防庁ホームページ/住宅用消火器https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/fire_extinguisher/


《火災から逃げる際の注意点》

煙を吸わないよう、口や鼻にハンカチやタオルなどを当て、姿勢を低くして移動する。

②ドアノブが熱くなっている可能性もあるため、手のひらを使わずに、手の甲などで温度を確認してから開ける。
※ドアノブが熱い=すぐそこまで火の手が迫ってきているため、そちらへは進めない

③絶対に戻らない。

④エレベーターは使わない。

《参考》
◾️東京消防庁https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-fucyu/annsinn-annzen/mosimo-kaji.html

◾️千葉市ホームページ
https://www.city.chiba.jp/shobo/yobo/yobo/kasai-nigeru.html


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