夏休みが終わると寂しさが残る。

　人によっては、学校、というある種の地獄がまた始まる9月1日は永遠に来てほしくない日付だろう。

　子どもの自殺が突出して多いのがこの日にちだという。

　本来子どもはエネルギッシュで希望が燃えているものだった。いまもそういう子どもらしい子どもはいる。けれどもそれと正反対の方向にいってしまっている子どもも増えているのは事実。この事実に心が痛い。

　過去に、楽な死に方を考えたことがある人は少なくないのではないか。水無月も例外ではない。

　死ぬってことは、怖い。大人でも感じる感情だろう。本当は死など存在しないと高僧が説いたとしても、信じにくいのが人間。

　それほどの死を自ら選んでしまうのはある意味、勇気がある。実行に移せてしまう人は強い。それが正しくはないけれど。

　自殺するのは弱い人間じゃない。

　けれどもその勇気、生きることに注いでほしい。

　未来は闇しかないのか？　私はそうは思いたくない。いや、思わないようにしている。

　未だやって来ていないのなら、どうにでもしてやろうじゃないか。

　生きる勇気はどこにある？　

　いつも自分の中に、身近に。