見出し画像

植物中心の低炭水化物食は2型糖尿病患者の早死リスクの低下と関連

主に植物ベースの食品で構成された低炭水化物食に従うことは、2 型糖尿病患者の早死リスクの低下と有意に関連しているようだ、という米国ハーバード大学からの研究報告。2型糖尿病と診断された人々の低炭水化物食パターンと死亡率との関係を調べる最初の前向きコホート研究であるという。

研究者らは、『看護師健康調査』に参加した 7,224 人の女性と、『医療従事者追跡調査』に参加した 2,877 人の男性からの 34 年間の健康データを分析した。これらの調査の開始後に全員が 2 型糖尿病を発症した。参加者は隔年でライフスタイルと病歴に関するアンケートに回答し、研究者らは、食事の構成を評価し、動物性タンパク質と脂肪、植物性タンパク質と脂肪、高品質の炭水化物、低品質の炭水化物の摂取に応じてスコアを付けた。

データ解析の結果、低炭水化物の食事パターンを順守している人々は、全死因による死亡率が24%低かったことが明らかになった。果物、野菜、全粒穀物など植物ベースの食品と高品質の炭水化物が中心の低炭水化物ダイエットの方が、健康上のメリットが強かった。 これらの食事は、心血管疾患とがんによる死亡率の低下にも関連していた。動物性食品やジャガイモ、添加糖、精製穀物など低品質の炭水化物が中心の低炭水化物ダイエットは、死亡率の低下と統計的に有意な関連はみられなかった。

「この研究は、糖尿病の制御と管理のためにさまざまな食事を選択する際の食事の質の重要性を再度強調するものである」と研究者はコメントしている。

出典は『Diabetes Care


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?