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発問するなら初見にしよう

高校での授業実践を綴っています。どんな授業でも欠かせないのが、教員からの発問です。問いかけて生徒が考える時間は大切です。一方的に知識を与える授業、ひたすら解説する授業は、主体性を引き出せない。

知識を与えて解説する。課題を与えて練習させる。例題を示して模範解答を見せる。

その問いは主体性を引き出せるか

たった今与えた知識だけで解答できる課題
示された手順通り作業する課題
手順や知識を暗記できたかを試す課題

今与えたものだけを指示通り、例題と同様に作業して答えを導く課題では、生徒の主体性は引き出せない。暗記や手順の再現は主体的な学習ではない。生徒の学習は授業内で完結して、テストのために知識を蓄えただけだ。

与えた知識をそのまま用いるだけでは解けない課題
与えた知識を加工しなければ解けない課題
既習の他の知識を組み合わせなければ解けない課題
切り口を自分で探さなければ知識を活用できない課題

知識を活用する場面を授業内につくろう

いわゆる知識のアウトプットが学習の定着や思考力の伸長には欠かせない。生徒を指示に従わせるのではなく、生徒が自分で見つけようととする活動を教員は用意しなければならない。考えさせる課題をつくる能力は、教員に求められる授業力の一つだ。

知識活用のための発問

生徒が考えたことがない問題、初見の問題を与えて悩ませよう。持っている知識を駆使させよう。クラスメイトと協力してもいい。協働的な学びは貴重だ。

私の実践例
経済について、市場メカニズムの授業のまとめで出題した問題
①映画館で売っているポップコーンを安く売れない理由は?
②テーマパークのフードは高い!経営者に値下げさせる方法はないか?
③ある商品を5000円で販売しても6000円で販売しても利益は同じだった。何円で販売すべきか?

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