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再びラフを描いてみました。

少し前、ラフを描いていたら、絵具や天然石粉末と触れ合いたくなり、本番の画材で制作を始めました。しばらく進めて行くうちに、再びラフを描きたくなりました。そこで、描きました。

この作品群は、当初、船の擬態シリーズを考えていました。例えば、クロワッサンになったり、レモンになったり、餃子になったり・・・。それで日常に潜むささやかな幸せを表現しようと思っていました。私自身が食いしん坊のせいか、思いつくのは食べ物が多かったのですが・・・(食べ物以外もあります!)。

けれども、今回は、擬態なしで実際の世界での色々を描く案です。船は、単なる木彫りの船であり、永遠の命はありません。空も飛べないし、異次元にワープもできません。バルサなので本気で壊そうと思ったら簡単に壊れます。不思議な力も持っていなくて、誰のことも助けられません。むしろ、助けてもらうほうです(と、言っても、それは人間が勝手にしたくてしているだけかもしれませんが・・・例えば、どこかに一緒に出掛けたり・・・船は、意思表示すらできないので・・・)。けれど、とても大切にされています(もしかしたら存在するだけで周囲に良い影響を与えているのかもしれません)。絵であたたかさを伝えられたらと思いました。

くまさんは、私が今、熊谷に住んでいるので、折に触れて描いている生き物です。秋冬はもふもふの生き物が合いそうな気がしました。くまさんにマフラーを巻いてみました。ここは、船のお気に入りの場所(と人間が思っているところ)です。船には、特等席が用意されているのです。

船の冒険は、木彫りの船が眠っている時に見る夢、という設定も思いつきました。(実際は、眠りはしないのかもしれませんが・・・。私はなんとなく、色々なものたちは、この実際の世界でも起きたり眠ったりすると思っているので、眠っていることに・・・)
あるいは、船で遊んでいる子が想像していること・・・

今は、船の冒険の作品群の制作がいちばん進んでいます。他には、生き物たちの成長を見守り時には助ける船の作品群もあります。とても悩んでいます。会期は10/14~11/12なので、秋冬の様子をと思ったりもしますが、コウテイペンギンさんとか以外は、冬に子育てをしないでしょうし・・・。何年もかけて大きくなる哺乳類とかなら、秋冬の様子も描けるかもしれません。哺乳類に限らず、色んな生き物を描きたいです。調べるのが大変かもしれませんが・・・(そして、生態に興味津々でなかなか制作が始まらないという・・・)。それから、できれば、人間に換算して小学校低学年くらいまでの生き物の子供が育つところを描きたいです(換算の方法はわかりませんが・・・)。そうすると、もう、季節は無視して描くのがいいのかもしれないと思います。

成長というより、命の環やバトンみたいな感じになりそうと思う時もあります。けれども、できる限り成長に焦点を当てて描きたいです。

成長、というのは、同時開催の企画展と関係があります。生き物に関する立体作品の企画展なのですが、まだちょっと詳細は伏せておきます。きっと、ああ、なるほどと思っていただけると思います。船が三日月っぽいのも、実は関係あります。

生き物たちの作品群にもクマさんを登場させる予定です。3つの作品群は、どこかしら繋がっていたり、対になっていたりという感じにできたらと思っています。それでとても悩んでいます。


今日はアキーラたちを進めることができませんでしたが、全体を見直すことが出来、ラフを増やすことが出来、良かったです。それに、アキーラたちは、なにもしなかったことにより、しっかり休むことができました。「なにもしない」をするのも大事なことなのかもしれないと思いました。

ありがとうございます。それでは、また。

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