英語学習の成果は?

「英語」というと、「勉強するもの」のイメージだと思う。でも、言語は本来ならコミュニケーションするものではないだろうか?なのに勉強というイメージが日本には、ある。

先日、一番下の子供の塾の説明会があった。

「今の中学1年生はすでに小学校までに700語覚えた状態で入学するとされており、中学1年のテストでは仮定法なども普通に出されてるんです!一番必要なのは、スペルを間違わずに書く方法。だから徹底的に単語を書いてもらう必要があります。」

あれ?何も変わってないんじゃない?昔と。
私自身、今、仕事で英語は必須だ。
今、日本でビジネスレベルで使えると指標としていわれているのが、TOEIC750点以上。だが、このテストも攻略法があり、いくらこのスコアを超えていたとしても、全く話せない人は多い。
特に、日本人が不得意なのが、文章を作って話す事で、人に説明するのが不得意。
これ、日本語でも同じではないかな?と私は思っている。

今、高校でコミュニケーション英語なる学科があり、今40代、50代の人より格段にリスニングの能力も、表現力も上がっていると思う。我が家の子供も大学を卒業したもの、また在学中もいるのだが、大学での受験英語なる分野もだいぶマシになったように思うけれど、攻略できるという点では同じように思う。

今、実は旅行中でバルセロナにいるのだが、お店の店員さん、ホテルのフロント、ほとんどが英語を話してくれる。しかも分かりやすい英語で。
反対に、しっかりと受験英語を勉強していた、我が夫は、頭の中で何を言うのか、記憶の中から思い出し、言い回しが古かったり、単語がメジャーでなかったりして全く伝わらない事が多々。
(でも、私、黙って見てます…笑)
私はお気楽な付属上がりだったのだが、昔出会ったAETの先生から、「日本の教科書に書いてある英語、変だよ」と言われ、もう、これは実地しかないと受験英語は飛ばして、友達作ったり、Newsweek読んだり、某英会話学校の外人達と飲んだりして身体に染み込ませていました笑

なので、悩みます、1番下の子の教育には。
上の子供は留学を望んだので、最初予定をしたのだが、残念ながらコロナで諦め、でもその前にシェアハウスに住んだことで、信じられないくらいのリスニング及びスピーキング能力がつきました。
…この経験でさらに悩みます。
結局、自分の周りが日本人だけでない環境が1番良いんだろうなと。また、ただ単にコミュニケーションの一環としての英語であれば、何も留学しなくてもいいんだろうなぁと。

で、今も違う日本人が「えー、えー、何て言ったら良いんだろ、あいー、じゃすとー」というフレーズが聞こえてきて、そうそう、こう言うの、日本の授業中に聞こえてくるよね、と懐かしく思っている。

国の力が弱くなり、とくに人口減少による損失は計り知れないが、それは他の先進国も同様のはず。それより、1番問題なのは、技術力があったり、素晴らしいサービスがあったり、また、教育を受けられる環境があるにも関わらず、未だに残る男尊女卑や、他国の人間に対してのアレルギーが全てを台無しにしてしまっていることに諸悪の根源があるんじゃないか…と、感じた、旅の最後の1日でした。
だって、空港で話しかけて来る全ての旅人達、日本が大好き、日本にいつか行きたい、住みたいって言ってくるんだもん。で、必ず言われるのが、「でも、どこでもコミュニケーションとるのが大変だった。特にレストラン。」
これ、もったいないよー。

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