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アメリカで残業したら怒られる??           ワシントン大学留学体験記9(アメリカでのアルバイト・後編)

この記事は2部編成になっています
興味があれば前編(前の記事)も見てみてくださいね


前半からの続き

アルバイトをする交渉をするために、
アウトリーチ(採用担当)のマネージャーに直談判する
という方法を取ることにした

具体的にどのようなことを行ったのか、書いていきたい。

簡潔にいうと、直接オフィスに行って「働きたい」と言う、
ただそれだけのことである。

まず、友達に付き添ってもらい、その担当者(ここではJと記載しておく)のいるオフィスに向かった。

しかし、あいにくJさんはいなかった。

別の従業員の方にJさんのデスクを教えてもらい、置手紙をする。

内容としては、

1突然だけれど、本当にここで働きたくて手紙を書いた。

2シフトが入るのが少ない平日の夜や、食器洗いを積極的に私はやれる

3私は日本の寿司ショップで、キッチンとレジをやった経験がある(日本でのバイトの話)のでその経験を生かして、皿洗いやレジ打ちをすることができる

ということをつらつらと書いた。ちょっと大袈裟に色々盛り込んだ。てへ。


そして、また別の日にオフィスを訪れた。

運よく、そこにJさんがいたので「置手紙を置いたのは私だ。働かせてください。」と直接言った。

すると、いいよ、春学期から働きなよ。と言われ、え、いいの?とぽかんとしていると、後でメールを送るからね、と言われ、これ後で提出してね、と紙を渡された。
食堂のデスクに戻り、紙を見る。名前、学籍番号、週に何時間働けるか、といったアンケート用紙であった。全て埋めて、提出する。

オフィスから出て、寮に帰ると、雇用通知のメールが届いていた。

この時わたしはこう思った、

「全然待っててもメール来なかったのに、めっちゃすぐ来たやん!」

アメリカにおいて、積極性はすごく大事なんだな、と気づく。



バイトで得た経験

ここからは、バイトでどんなことを行ったのか、またどんな学びを得たのかということについて、書いていきたい。

〇どんなことを行ったのか

主に、皿洗いをやっていた。しかし厨房に、軽トラック2台ぐらいのサイズの巨大な食洗機があったので、そこにベルトコンベアで流れてきたお皿を入れる、という作業だった。

レジも何回か行ったが、最後まで作業を覚えることはできなかった。



〇学んだこと

まず、日本との大きな違いを話そう。

私の働いていた大学の食堂では

「残業したら怒られた」

さすがアメリカ。と思うかもしれない。なんで?と思うかもしれない。

これは、私の実体験ではないのだが、食堂で働いているときにマネージャーから怒られているバイトを見たのがきっかけで知ることとなった。

私が見た光景というのは、シフト後も少し残って働いていた人に対してマネージャーが怒っていたシーンで、どういうことを話していたかというと、
あなたが残業したら、会社がお金払わないといけないでしょ。時間は自分で管理するもので、人から言われてどうこうするもんじゃない!!
みたいな内容だった。
へえそういう風に考えるのね、と感じたが、シフト制だからかもしれない。また、働きたい人がたくさんいて、実際に多くの学生を雇っているので残業されたら困るのかもしれない。
しかし長く働けば働いた分だけいい、という考え方は通用しないんだな、と思った。

食堂で働いている学生は、中国人学生やインド人が大半を占めていた。全体で何人働いているのかわからなかったが、食洗機は3人か4人体制で、私以外全員中国人学生だったこともあった。何回も中国語で話しかけられることがあったが、分からなかったのと、人の輪に入りづらいときもあったが、皆協力的な方が多く、新人の私にも作業を教えてくれることがあった。

こういった、他の留学生と交流できたのも醍醐味の1つであるが、

英語を勉強しに来ている私にとって、「日本人」というマイノリティであるということは非常に大きなメリットだと思った。なぜか。

理由は「英語で話しかけてもらえるから」

もちろん、慣れない作業を母国語で教えてもらえた方が幾分と理解しやすい。しかしながら、それでは母国にいるのと同じなのではないかと思ってしまった。

また、実際に少し仲良くなった中国人の学生や、食洗機を担当するおじさん(歴史学を大学で学んでいたらしい)と一緒に、日本と中国の歴史について話す機会もあった。
そのような会話を通して、いかに外からどのように日本は見えるのか、という事を知るきっかけにもなった。

全体を通して、2ヶ月間食堂で働けたのは自分にとってとても良い経験だったといえる。
シフトが入った日は、食堂でジュースをもらうこともでき、皆、喉が渇いたら砂糖たっぷりのジュースやコーラを飲みながら仕事をしていたのも最初は衝撃的だったが、慣れてくるとそういった文化の違いも楽しかった。少し、私の経験が参考になればと考えている。

食堂にあったコーラのマシーン🍹


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