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留学に行けば、英語が上達するのか?

ねこぬの挫折1

よく就職活動で、留学での挫折経験をお話ください、とよく言われる。

言語に関わる挫折は、留学に行く前に十分経験した。
これといった挫折は思い浮かばないが、思い込みがそうでなかったと気づかされたことはあった。

それは、
「留学してもネイティブのようにペラペラ話せるようになれないこと」

英語を勉強している間は、留学したら自動的にネイティブのように話せるようになると信じていた。

留学したら、現地のお友達がたくさんできると思っていた。

大学生になってから、色んな経歴の人々を見てきて、なんとなくそれは違うと感じるようになった。なぜか。

あくまでもねこぬの意見であるが、

私が人の観察を通して気づいたことが2つある。

流暢にある言語を話せるようになるには
  主に小学生あたりでどの言語を学校で使っていたか
  
に左右される

②「
その言語を
  その後ずっと維持することができれば
  
ネイティブになれる

というパターンを見出したからである。

しかも「学校で」というところが、個人的にミソだと思っている。
例えば、学校で英語、家庭で日本語を使っていたとしても、
子どもの場合は「英語」のほうが話せるようになるんじゃないかと感じている。
なぜなら、学校に行っている時間のほうが、家で活動している時間より長くなる。また、同年代のお友達と話すときは、学校で使われている言語で話すことが多い。

色々なパターンもあって、全て上の2つの原則に当てはまると思っていない。

しかし、留学先で知り合ったインド人や中国人の学生を観察してみると、
英語で学校教育を受けるインド人の方が(家庭や友達とは英語を使わないにしろ)英語を使いこなしていた気がする。


また、大学に入ってから「大人が友達を作るのは難しい」と感じたから。

なぜなら、まずそもそも交友関係が広くなるので浅い付き合いになりがちであるということと、今まで育ってきた環境がずいぶんと違うし長ければ長いほど分かり合うことは少なくなる。それは、留学したときにより強く感じた。

案の定、留学をしてきて、ある程度英語のリスニング力やスピーキング力は上がった。何より、英語を使うということに抵抗が無くなった。しかし、各段上手くはならなかったように感じている。

私が留学できたのも、留学する前に気分が乗らないときもしんどいときも常に英語と向き合って、話す練習をしていたからであり、留学で0から話せるようになったわけではない。

幼少期から、英語など他の言語が話されている環境に身を置くことが出来た人が本当にうらやましかった。けれども、過去は変えられない。今できること、未来のためにできることを全力で今やるしかなかった。

そして留学にいけて本当に嬉しかった。一度、幼少期にアメリカに住んでいたならば、私が今感じているほどの大きな喜びを感じることは出来なかったと思う。

留学をして学んだこと、良かったことは何だったのだろうか?
大学生になって留学をする意義とはなんだろうか?
そう考えたときに思いつく限りのことを書いてみると、3つある。

1「大学」という組織の一員になることで、
9ヶ月で世界中から来た学生200人ぐらいと
実際に会話したり交流することができた。

2「子供だったらできないことができた」
大人になってからアメリカに来た事で、実際に働いたり
ボランティアできたりしたし、
その中でアメリカの社会構造などを垣間見ることができた。

3「新しい国に飛び出す抵抗」が無くなった。

というところであろうか。

留学の目的にもよるだろうが、交換留学となると、文化交流的な面が強くなってしまうのだと思う。もちろん、留学先の文化に触れるのもそうだが、逆もしかりで、自分自身も日本の文化や価値観などを、留学先の誰かに影響させるし、実際させたとも私は考えている。

留学先の挫折という話からそれてしまった。次回は、挫折にフォーカスしてお話できればと考えている。



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