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1222年前とシンクロ?!

この像は代々木公園にあるケツァルコアトル像です。私が初めてこの像に出会ったのは2022年の10月でした。
その2日前、製作途中だった龍の絵を見た妹が、この龍は毛が生えていてふんわりしたほうがいいね、と言ったんです。
わたしはその通りに毛を生やしました。龍は想像上の生き物なのはみなさんご存じのことで、でもアニメやゲームなどでいろんな龍を見ますから、まるでいるようにも感じます。私もその一人です。絵を描いていると、勢いを感じる部分にはどうしたって龍が似合うからです。
しかし、龍をいったん描こうと想像してみてください。皮膚はどんな状態でしょうか?爬虫類ですよね。くまさんみたいな姿の龍がいたらとってもかわいいですけれど、そんなこと普通は考えません。うちの妹もよっぽど変わりものですねえ。でもなぜか私は素直に毛の生えた龍を描きました。

ククルカンと少女 2022

こんな風です。私自身は龍に乗った女の子が描きたいというのがメインだったので正直、そのときは毛のことどうでもよかったんです。(笑)

でもこの2日後まさかのシンクロが起きました。
代々木公園に散歩に行ったらこの像(一枚目の写真)がありまして、変わったもの好きの私はすぐに近寄っていきました。
するとそこには

メキシコのアーティスト、フェデリーコ・シルバ氏作、メキシコ政府から東京都に友好のしるしとして贈られたケツァルコアトル像

と書いてありました。
ケツァルコアトル?何語?日本人には馴染みのない言語のようです。
さっそくgoogle先生に聞いてみました。

すると
マヤ神話にある毛の生えた龍、人類の進化に3度関わる・・・。

へええええまじか!!!!と驚いたわけです。今は風の時代と言われて久しく、ほんとうに地球が変わったなあ、と感じておりました。人類進化の時代ですよね!
毛の生えた龍にここで出会うなんて。妹万歳!!!でかした、ありがとうって伝えましたよ。

それが遠くユカタン半島で栄えた文明、しかも8世紀ころのお話です。2022年から1222年前にトリップ!!!なんとロマンチック。ゾゾ毛が立ちました。そしてこの時私は「ククルとヤムジャの絆」となる旧題「ヤムジャの冒険」を執筆中で、エンディングがどうやったってわからない暗中模索の状態でしたので「これだ!!!ケツァルコアトルをラストに登場させよう!」と思ったのです。ケツァルコアトルには別名があってククルカンと言うのです。とってもかわいいお名前だと思いませんか?私はこの2つを使って物語の最後を締めくくりました。

やれやれ、5年越しです。自分おめでとうです。そしてこれからもこの物語は続いていきます。ミンシャというヤムジャのお母さんの謎を残してしまったので、まず続編を作ります。歴史に詳しい方にはもうしわけないくらい思い付きの時代背景なのですが、もし何か気づかれた方がいらっしゃったら、ご意見ご感想、お待ちしています。そんな方と一緒に物語を想像していけたらほんとうにうれしいです。


そして2022年11月30日にメキシコでフェデリーコ・シルバさんがお亡くなりになります。これもなんという偶然のなせる業か。わたしもアーティストのはしくれでございますから、彼の偉業を今からでもたたえたいし、日本の皆さんにも彼を知ってほしい、そう願っております。「fedelico silva」この名前をコピペして検索していただいて、「画像」を選択しますと、彼の作品がご覧になれます。アートっていろんなアートがありますし有名な作品だけではありません。最近はAiに任せたものでもほんとに素晴らしいものが沢山ありますが、家におけないようなでっかい彫刻も見てみてください。アートは現実的な考えを持ち込んで理解しようとしますと一気につまらないもの、意味がないもの、生産的でないものとして片づけることができます。なぜなら創造がやってくる場所はとても広いところから、人智を超えた世界から来るものなので理解不能。鑑賞するには慣れと許しが必要な世界です。
fedelico silvaさんに感じる個人的感想ですが、コンクリートブロックのような大迫力の中にかわいさをのぞかせる彼の造形=ロマンと思いますし、そのように思ってみていると、コンクリートや石の中に柔らかさを感じます。ここからそれが生まれるの?!という奇想天外な発想にも驚きます。
fedelico silvaさんのご冥福をお祈り申し上げます。


それではまた。

イチカ



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