沈む洗面所
ああ
ああ
すべてがいやになる
もういやだ
でもね、気がついてしまうのだ
まわりをいやだいやだと思うのは
根底で1ミリも自分を許容できないからだ
どんなに即席の自己肯定感でコーティングしてみても
豚のような下肢、壁のように広がる肩、ずんぐりどんぐり手指、まとまりを欠く肉塊
いやだいやだ
行動力を欠いた決意、層の浅い思考、偽善、無知、弱さ
どんなに刷り込みによる思い込みだといわれても
実は恵まれているといわれても
根底で否定する、拒絶している
でもね、知っているんだ
だから大丈夫なんだ
陽が登ればまた、自己肯定感でコーティングした表面を
すべって生活ができること
そんな浅はかな自分は好きなんだ
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