個人的名盤レビュー#14 Mr.Children 15th ALBUM "SUPERMARKET FANTASY" (2008年)
皆様ごきげんよう。Loopです👼
今回も個人的名盤レビュー楽しくやっていきたいと思います!
第14回目はミスチルが2008年12月10日に発表したこちらの作品っ!
桜井和寿 氏、田原健一 氏、中川敬輔 氏、鈴木英哉 氏、小林 武史 氏からなる日本を代表する4人組(か怪しかった)ロックバンドのMr.Children。
そんな彼らが2008年に発表したのがこちらの"SUPERMARKET FANTASY"。
音楽が消費されることを肯定的に受け取ったとてもポップなアルバムです。
1曲ずつ解説するまえに今作への私のかつてのイメージと今のイメージを。
知らんがなって人は曲に触れるとこまでばぁっと飛ばしてください。
かつて私は今作に対して正直あまり良いイメージを持っていませんでした。
"14個のケーキの詰め合わせを続けざまに食べている感じ"があったんです。
1つ1つは美味しいんだけどずっとケーキ。塩味や苦みが欲しいなぁって。
あと近い味のものが並べてあってそれを続けて食べなくてはならない感。
これは後半にGIFTの解説部分で詳しく触れますね。
今作を良いなぁって感じられるようになったのは購入してからだいぶ後。
購入してから数年経ってようやくです。遅すぎる。馬鹿。
自分が作曲をするようになったこともあり聴き方を変えてみました。
何故今作をそんなに拒むの?奇を衒ってほしいだけじゃないの?
みたいに自分に語り掛けました。…語り掛けてはないわ。
とりあえず捻くれた耳を素直な耳に変えなくてはと思いました。
とそう言いつつ随所随所で思うところあるような文章書くと思う。
許せないかたはペッ!ズブの素人が偉そうにYo!て感じで閉じてね。
それじゃ1曲ずつ触れていきますわよ!(/・ω・)/
01.終末のコンフィデンスソング
後に(複数形で)ツアータイトルにもなった幕開けの1曲です!🍬
幕開けなんだけどクライマックス感があると思うのは私だけ?
1曲目で一度完結している印象すらあったりしますね。
この曲は歌詞も曲のアレンジも初めて聞いた時から大好きです。
打楽器のポコポコした鳴りがめちゃ楽しくて楽しいし楽しい。
ポコポコアレンジメインのアルバム作って欲しいレベル。
歌詞の何だか悩んで考えている雰囲気や適度な風刺感もとても好き。
"さぁ油断して渡ろう、慢心して進もう"のフレーズとか特に。
私は恐らく桜井さんになにかずっと悩んでいてほしいんでしょうね。
なんか不満抱き続けていてほしいってずっと思ってるんですよ。
…我ながらなかなか酷いこといってる()
5年前くらいかな?旧Twitterでこの曲について触れたことがあって、
そのつぶやきが発掘されてたんですけどかなり言葉足らずでした。
ザックリ言うと"この曲が1曲目なの違和感なんだけど"的な内容。
なんかめっちゃこの曲嫌いな人みたいですがこの曲は大好きです。
ただ後半の曲順についてのお話でちゃんと語っていると思うけど、
この曲だけ明るいアレンジのベクトルが違うなぁって感じていて
終末のコンフィデンスソングが1曲目以外に置き場がないことで、
後半の曲順もある程度決まってきてしまう現象が起きている……
みたいな意図でつぶやいた記憶があります。
当時の私は自分の聴き方を疑うことなく正しいと思っていたので
そうゆう調子乗ったことをSNSに勢いで載せたのでしょう。阿保。
なんて言いつつ恐らく今も直っていません。
02.HANABI
33thシングル表題曲。この曲の良さに気付いたの遅すぎた案件。
9年がかりぐらいで良さに気付いた。というかただ捻くれていただけ。
要するに"はいはい、コードブルーのやつでしょ?"みたいに思ってて…
たまにいる自称音楽通でリアルタイムで売れてる曲は聴かない痛い人。
そうゆう人間だったんですよ私。
今ではイントロかかるとテンション上がるしギターの処理も好きだし。
この曲のギターの音めっちゃ綺麗くないですか?気のせいでしょうか。
もう一回もう一回をもういいよって思わなくなったし。
やっとみんなと同じ素直な気持ちで聴けるようになりました!!!
03.エソラ
ずっとシングルだと思い込んでいたアルバムのリードナンバーです。
てかなんでシングルじゃないのこの名曲は…BESTにはよく入るけど。
途中から入るウネウネしたシンセ音(?)が可愛くて大好きですね✨
題名を"絵空事"とか"エソラゴト"せず3文字にしているのも凄く良い。
04.声
こちらもドラマ"コード・ブルー"に使われた楽曲です。良い曲。
サビがイェーだけというあえて言葉を乗せない感じも素敵です。
二番の歌詞の青臭い頃のボーカリストの想いもグッときます。
この曲も初聴時には流し聴きしてしまって今は反省しています。
05.少年
ドラマ"バッテリー"主題歌。イントロがめちゃめちゃ好きです。
今作のアルバム曲の中でもめちゃめちゃエネルギッシュな楽曲。
ロックンロールしてるなって思えてお気に入りです。
あと歌詞で扉ノックしてて"定期的にノックしてるね"ってなる。
06.旅立ちの唄
31thシングル表題曲。映画"恋空"の主題歌でもありました!!
私が今作聴くときにぷちつまずきする曲です…良い曲なのにね…
前作"HOME"制作終了後すぐに生まれた楽曲なのもあるかもですけど
なんか”HOME”収録曲の真似をミスチルが自分たちでやってる感が。
うん、絶対そんなことないと思うけどそう聴いてしまって。
この違和感は最近の"永遠"でも感じてしまった件でもあります。
ミスチルがミスチルしてる感、当たり前だけどすごく違和感で。
いい加減慣れなきゃいけませんね。
早急な対応が待たれます。
07.口がすべって
最近聴いてめっちゃ良い曲じゃん!!てなったのがこの曲です(遅
最初は音として聴き流してしまっていて歌詞に注目してなくて、
何かアウトロが素敵な曲だなぁみたいなぐらいだったのですよね。
あと"口がすべった"って本心がうっかりポロッと出た時の表現で、
その結果歌詞の主人公は"君"を怒らせてしまうわけですけれど、
それに対して"でも間違ってないから謝りたくなかった"っていう
なんかそこ正直に書く!?みたいな歌詞が好きです( *´艸`)
何となく最後は人間ってでも許し合えるよね?そこが良さだよね?
って結論に至ってからとても素敵なアウトロが奏でられるとこもね。
"ま…まそうだね?💦"って納得しちゃう感がありますよね。
08.水上バス
7曲目同様に最初は聴き流してしまっていた曲ですね…大反省です…。
曲もボーカルも優しすぎて"ちゃんと良い曲してるなぁ"と思っていて
多分初聴時は"分かりやすい取っ掛かり"を求めすぎてたんですよね。
3分10数秒あたりからの大袈裟すぎない熱量の盛り上がりかたとか。
今はこのフワフワ漂う作風をちゃんと楽しめるようになりました!🚌
09.東京
ここまで東京をキラキラした場所として切り取った曲ないのでは?✨
コバタケさんのキラキラアレンジが一番いい形で出てる気がします。
3曲目のエソラと並べて収録してほしかった感がずっとありますが、
(エソラを個人的に後半(10曲目~)までとっておいて欲しかった民)
その並びだと今度はキラキラしすぎちゃうかな?(・・;)
ちなみに私は勝手にですがこの曲をクールにロックに進化させたのが
後の"SINGLES"なのではないかと思ってますが恐らくただの勘違い。
10.ロックンロール
イントロのドラムめちゃめちゃカッコよくてテンション上がる曲。
いざ本編が始まるとハードなほうにいかないのも今は大好きです。
サビの"わかってるよ"も最初は違和感あったけど癖になりました。
良い意味で小さいお子さんが言っているっぽくないですか?
(最初はこれでロックンロール?って思ってましたけど。)
憧れと現実はそうもいかないという事実に揺れている歌詞も好き。
ロックスターだって何かしら人間生活していますからね。
表では煌びやかだったり煙っぽかったりするけど人間だもんね。
11.羊、吠える
31thシングル"旅立ちの唄"のカップリングだった曲です!!🐏
私がこのアルバムの中で一番好きな曲がこの"羊、吠える"。
とにかくこの牧場っぽさや自然の雰囲気漂うアレンジが好き。
バラードに振り切りすぎないでもキラキラもしすぎていない。
アコーディオン(バンドネオン?)っぽい音も温かくて良いし。
こうゆう曲を聴きたかったんだよね~ってなります。
歌詞に登場する良い事と嫌なことの比率も分かるみが凄まじい。
"殴られたなら~…"からのくだりも本当そうなれたらって思うし
この極端な悲劇は起きていないけれどモヤモヤしている歌詞が
聴くたびに"うんうん…そうなんだよね…"って。
てかタイトルからして良いよね。点が打ってあるのが最高です。
この曲とサカナクションの"多分、風"は点が本当に最高(ΦωΦ)
12.風と星とメビウスの輪
32ndシングルのカップリングだった曲のアルバムバージョン。
シングル収録版はピアノオンリーで素朴なアレンジでしたが、
こちらは冒頭から打ち込み感が増してとても壮大なアレンジ。
途中からストリングスやバンドも入ってきます👼
素朴なシングル版も好きでしたが個人的にはこっちが好みです∞
こちらの宇宙ぽくて壮大でどこか映画音楽風なアレンジのほうが
"風と星とメビウスの輪"というタイトルに合っていて。
2分10数秒過ぎからの展開なんてこれオーケストレーションじゃん、
(オーケストレーションていうと言葉のニュアンス変わるんだっけ)
て最初はやりすぎかなみたいに苦笑いしてしまったけれど(^ム^)
でもここまでやられると何だか清々しい。
打ち込みによる装飾音も他の収録曲とは違う音色(おんしょく)で
世界観とアレンジに合わせてスペーシーなものが選ばれていて、
使われている音がとにかくとても好みです。
しかもまぁアルバムのラストだs…え?ラストじゃないの?
…え?👼
13.GIFT
32ndシングル表題曲。北京五輪・パラリンピックテーマソング。
めちゃくちゃ名曲だしタイアップ先のこともあって印象も強い曲。
でもこの曲が13曲目に来るのが通し聴きするととてもしんどい。
何がきついって次にまだ"花の匂い"が残っているという事実。
誤解されたくないので、ていう表現は本当は大嫌いなんだけど
誤解されたくないので綴っておきたいのはこの曲凄く好きです。
歌詞が頑張れ金メダルだ金メダル!じゃないのが良いですよね。
この歌詞に関しては当時"いやそうは言ってもメダルは金やろ"
"五輪・パラリンで君に合う色とかって言われてもちょっとね"
みたいな私より捻くれている意見も見かけたりしたのですが
桜井さんはタイアップ先じゃなく全人類に置き換えられるような
特定のもののテーマソングに留まらない歌詞を書いてくださった
だからこそのこの歌詞の表現なのかなって思います。
ちょっと話し戻して曲順のお話ですがこの曲は単体で聴いた時や
他BESTで聴いた時には毎回すごく感動します。
ただ、このアルバムで聴いた時だけ"私は"ダレてしまいます……
これは明らかに後半3曲に壮大系/感動系が固まりすぎているから。
わたしのなかで何となくメビウスで聴き終えた気分になっていて
その後に感動系が2曲並ぶ構成は”え?まだあったの?"な感じです。
曲単体は嫌いじゃないのに何度聴いてもあまり慣れません。
個人的にはずっとGIFTを1曲目で先に出してしまえばいいのでは??
という説を推しています。
要するに感動系を一つ先に出して分散しようよみたいなことですが、
この曲順変更には一つ困った点があります。
2曲目にスライドした"終末のコンフィデンスソング"がやたら浮く。
これはゆゆしき問題です。あんな名アルバム曲が浮いてしまうから。
何か2曲目だけやけにポコポコしたアレンジが混ざる自体が起きます。
何故あの手のアレンジをもう1曲ぐらいやってないの!!となります。
最終的にこのアルバムは2曲目から12曲目が映画の本編みたいなもので
1曲目はオープニングムービー、ラスト2曲はエンドロールの位置付け、
という捉えかたで聴いたところようやく"あっ聴きやすい"となりまして
こうして名盤レビューを書こうと思える状態になりました。
ようやく皆様と同じような素直に聴ける耳になった…と思います。
13.花の匂い
1st配信限定シングル。前の曲の余韻がイントロに少し残っています。
映画"私は貝になりたい"の主題歌でもあった曲です。
この曲の良さに気付くのもとてもとても時間がかかってしまいました。
良さに気付いたのは数年遅れで前述の映画を鑑賞した際のことです。
メロディー自体はタイアップが決まる前から存在していたそう|ω・)
桜井さんのお父様が亡くなられたことと映画の内容を重ね合わせて
この曲の歌詞が書かれた…情報間違ってたらゴメンネ。
"花の匂い"は収録曲の中でもアレンジが過剰じゃないバラードで、
(ここで言う過剰じゃないはキラキラしすぎてない、の意味です)
途中入るドラムの行進みたいなリズムもとっても効いていて。
歌詞も今この時代に改めて届けたいような内容だと思うしね…。
ちょっと辛くなるけど。
ということで今回はミスチルの15作目のアルバムを紹介しました!
色々ウダウダ言いつつも今では素直に楽しめるようになりました。
捻くれた聴き方に関しては改善の余地がまだまだありますけど…
もっともっと素直に良いものを良いって言えるように努めます💦
まとまりもオチもない文章をここまで読んでくださった皆様、
本当にありがとうございます✨(*- -)(*_ _)ペコリ
それではまた別の記事で!('ω')ノ
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