【これから育休復帰する方へ】ワンオペ育児歴約10年の私が、振り返って思うこと

こんにちは。リリーです。

ワンオペ育児歴も気づけば約10年。今日はこの10年を振り返って、育児と仕事の両立について思うことを記事にしていきます。

近々育休復帰を控えている方や、現在育児と仕事の両立をしていて悩んでいる方の参考になる情報が少しでもありましたら幸いです。

仕事と育児の「両立」は幻想(1人育児時代)

バリバリしながら育児もこなして・・・みたいな人は、確かに存在します。SNSなどメディアにもこういう人がロールモデル的な存在としてよく登場しますし、私の周りにもこれまで何人か見かけて「あーかっこいいな~!」と憧れたこともしばしば。

しかしですね、いろんなワーキングマザーの話を聞き、自分でもワーキングマザーを10年やってみてひしひしと感じるのは、仕事も育児もバリバリ両立って、ほとんどのケースでは無理ということです。

そもそも、キラキラバリバリしている人も、裏では苦労していたり人に言いにくい悩みを抱えていたりするものです。

そして、育児と仕事を両立できるために、私が考える最低限必要な条件は以下の通り。

・何かしらのサポート体制がある(夫、実家、義理実家、家事代行やシッターを使える環境や財力、会社の制度が柔軟、など)
・子どもの数が少ない。1名か、せいぜい2名。
・自分が体力があり健康である
・子どもが健康である(持病がない、あまり病気しないタイプの子など)

いかがでしょうか?
あなたはいくつくらい当てはまるでしょうか?

10年前の私(1歳児が1人、ワーママ初期)はこんな感じでした。

・サポート体制がある ×(私も含め、家族みんなが家事育児は母がするものであるという思い込み)
・子どもの数が少ない 〇(1名)
・自分が体力があり健康である △(大きな病気はないものの、生まれつき体力がなく小さな病気をしがち)
・子どもが健康である ×(ひどめのアレルギー/喘息あり。通院、投薬、そして発作は日常)

今思えば、ワンオペ育児で回るわけがない・・・!

ただ、当時の私は、なんとなく自分はできる、他の人もやっているし、と思い込んでいました。本当に浅はかで、まだまだお尻が青かった。

育休復帰ではなく再就職だったので、新しい社風や仕事に慣れるのに一苦労。最初だから時短勤務ができずフルタイム勤務(ただしフレックスあり)。さらに慣れない片道50キロの車通勤!

結果、再就職2か月目で身体を壊し、さらにこじらせて人生初のマイコプラズマ肺炎になりました。。。

その後、会社と交渉し時短勤務へ切り替えたり、時短家電を使いこなしたり、通勤時間を短くすべく転職したりと、いわゆる「ワーママライフハック」に取り組んだわけです。

しかし、「仕事と育児の両立」という幻想を追いかけたため、とにかくうまくいかない。

体調すぐ崩す。常に疲れている状態のため、仕事ではミスを繰り返す。状況が悪くなるばかり。

そんな中、第2子を妊娠し、つわりがひどすぎて点滴生活へ(3か月の休職)。その後ごまかしながら働いて、産休育休に入りました。

私の職場は、成果主義の職場。ワーキングマザーだからといって差別はされないし、成果さえ出していれば生き延びれる環境です。ただ、それって、独身男性と同じ土俵に立たないといけない厳しい戦いなのです。

当時ワーキングマザーがほぼいない独身だらけの職場でしたので、理解者や仲間もいない。

正直、怖すぎて、早々とは復職できませんでした。

コロナがやってきたこともあり、育休をMAXである2年いただき(この点は本当に感謝)、復職を迎えるのでした。


できない前提で計画する(2人育児時代)

ワーキングマザー(あるいはファーザー)としてうまくやりきるコツは、できない前提で計画し、必要なら予め上司と握っておくことなんじゃないかと思っています。あとは、上司がどれくらい理解してくれて、成果をあげるためにどれだけ柔軟に考えてくれるか。上司を選べる人は少ないと思うので、ここはもう運だとは思います。

私が育休復帰時に上司と話した内容はこんな感じです。

・最低でも月あたり〇日は、休むことになる可能性が高い(でもやってみないとわからない)
・夫は〇〇、実家は△△のため、ほぼワンオペ育児の状況。外部のサポートも私の住む地方都市では東京みたいに充実していないため、自由自在に使える見込みがない。
・長男は小1でアレルギー疾患(&具体的な状況)、次男は1歳児で、1歳児というものはすぐ病気を広い保育園を休むものである。
・だけど仕事はしっかりやりたいと思っている

まとめると、育休復帰前に「毎日出社して、休まずに勤務することは無理です」と宣言してしまったわけです。

このあたりを上司としっかり話し合った結果、以下で合意が取れました。
・時短勤務を当分続ける
・原則出社がルールだが、在宅勤務する(これはコロナのおかげでもある)
・緊急度の高くない仕事を中心に引き受ける

その結果、「仕事も育児もやろう!」みたいなワーママハックをしなくても、快適に、また子供たちとゆったり過ごせるようになり、幸福度が上がりました。そもそも緊急度が高い仕事を引き受けていない(あったとしても代行体制を構築している)ので、周りに謝罪せずに「休みます」と言える。これが私にとって大事な要素だったんです。

ただし、払った代償も大きかったと感じます。
・時短勤務のため、給与が雀の涙・・・新入社員並みの給与に
・一時的に管理職への昇格コースから外れる(これは、会社によるので、事情をよく知っている人と話すといいです。うちは、時短勤務中は昇格コースから外れざるを得ない仕組みになっていました。割とよくあることのようですが会社によります。)

何事もトレードオフなのよね、と痛感しました。

大事なこと「優先順位付け」

大事なのは「優先順位付け」です。

「あれもこれも」「仕事も育児も家事も自分で、、、」は、よほどの肝っ玉母さんタイプ、かつ病気知らずの健康な子を持つお母さん、お父さんしかできないと思います。

私は、毎日を無理なく快適に過ごすこと、こどもの健康に付き合うこと、仕事で着実に成果を出し続けること、そのために量を減らすこと(時短)、それによって職場で信頼関係を築いていくこと、の優先順位を上げました。

そのために、あきらめたこともあります。勤務先での管理職(=独身男性と肩を並べて戦うこと)はあきらめました。(その後フリーランスとなったこともあり、この選択に後悔なし)

また、家事育児もゆるゆるやっています。ホットクックやルンバなどの時短家電は使いますが、例えば、ご飯と具沢山味噌汁だけ、という日だってあるし、ボンカレーをチンすることもあります。こどもたち大好き「すき家」にも大変お世話になっています。洗濯物もタイムリーにたためなくて、和室に山になってることが多く「あ、ここから服探して!」と家族にお願いもします。

お伝えしておきたいのは、私は時短勤務を進めているわけでも、子育てを優先することをすすめているわけでもありません。何を優先すべきかは人によって異なるからです。

管理職を目指してもいいと思います(特に、大企業勤務の女性は管理職比率を高めるタイミングである今がチャンス!)

ただ、「仕事も育児も・・・」は相当ハードル高いのだと知っておかないと、身体を壊したり、メンタルヘルスを壊すことにつながります。私もズタボロになりましたが、私以外にも身体と心を壊すワーキングマザーを何人も目撃してきました。

そのため、自分らしく優先順位付けをして行動することがとても重要だと感じています。

優先順位付けを考えるために読むべき本

これから育休復帰を迎える方やワンオペ育児に悩んでいる方は一度目を通すと何かヒントが見つかると思う本を2冊ご紹介します。読んだことがある方はぜひもう一度手に取って読み直してみてください。読んだことがない、だけど、優先順位付けのイメージがいまいち沸かない、そんな方は読んでみることをおすすめします。

自分の時間を取り戻そう

ちきりんさんの名著。無理をしがちな真面目タイプの方は必読です。



エッセンシャル思考

こちらは、仕事で成果を出すためにもとても有効。

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最後までお読みいただきありがとうございました。


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