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令和の目線からみる冬至~由来に思いをはせて習わしを愉しむ

今日は冬至のおはなしです。

かぼちゃを食べる
ゆず風呂に入る。
冬至には習わしがあります。

むかしからの習わしを
令和に生きるわたしの目線で紐解いていきます。


冬至とは

冬至とは
二十四節気の一つ。太陽の黄経が270度に達する時で、北半球では、正午における太陽の高度は一年中で最も低く、また、昼が最も短い。太陽暦では12月21日頃。

広辞苑第6版

1年のうちで、日照時間がもっとも短い日。
それが冬至です。

令和4年(2022年)の冬至は
12月22日です。


いつからあるの?

遣唐使によって日本に持ち込まれました。
784年、桓武天皇が儀式を行った記録があります。



冬至の習わし

平安時代からあるもの
江戸時代の記録にあるもの。
明治時代からだといわれているもの。
さまざまです。

古い順にみていきます。

・小豆粥

中国では冬至に小豆粥を食べていました。
赤いものを食べて魔除けにしていたそうです。

日本では平安時代、貴族に伝わりました。


・かぼちゃ

かぼちゃが日本で食べられるようになったのは江戸時代です。

保存ができて栄養価も高いかぼちゃ。
風邪や中風の予防に良いとされたのです。


・ゆず風呂


お風呂屋さん(銭湯)の企画が始まりです。

1838(天保9)年に刊行された書物があります。
江戸の年中行事を紹介する「東都歳事記」。
その中に
「冬至 今日銭湯風呂屋にて柚湯を焚く」とあります。

冬至を湯治にかけ
ゆずを融通(が利く)にかけたようです。


・「ん」がつくものを食べる



「いろはにほへと」の最後の文字が、「ん」。
一番日の短い冬至が過ぎ去り、春へと向かう(運気があがる)。
最後が過ぎ去る、にかけているとも言われます。

「うんもり」といって
運気があがるように「ん」がつくものを食べる。

「ん」がつくものは縁起がいい
「ん」が2つ付くものは更に縁起がいいとされました。

なんきん(かぼちゃ)
れんこん
にんじん
ぎんなん
きんかん
かんてん
うんどん(うどん)

こんにゃくや大根も縁起が良いといわれます。


「ん」がつくものについて
江戸時代の文献はありません。

明治時代以降の風習のようです。



陰が極まるといわれる


スピリチュアルな考えでは
ネガティブになりやすい、落ち込みやすい
と言われています。


令和の観点からみる冬至の習わし

小豆、かぼちゃ

冷蔵庫の無い時代でも保存ができました。
栄養価も高いです。
日が短く、寒い冬至に風邪などをひかないように
食べるのに適しています。

小豆→抗酸化作用、デトックス、アンチエイジング。
かぼちゃ→粘膜の保護、感染症予防、免疫力アップ。



ゆず風呂

ゆずのアロマテラピー効果はすばらしいです。

・気分を落ち着かせる
・ポジティブになる
・血行促進作用、冷え性解消
・胃腸のはたらきを良くする
・免疫力UP
・自律神経をととのえる
・殺菌作用
・保湿効果

ゆずの種にも効能があります。
・保湿効果、保水効果
あかぎれやしもやけに効きます。



「ん」のたべもの


根菜類が多く、身体をあたためてくれます。
食物繊維豊富なラインナップです。
身体に良いものばかりです。


陰が極まるのは


憂鬱な気持ちになるのは「冬季うつ」かと思います。

日照時間が短い
  ↓
セロトニン(幸せホルモン)の分泌が低下

日照不足は部屋のあかりでも補えます。
日中暗いときは、電気をつけるのがおすすめです。



まとめ

冬至の習わしには
冷えてこわばった身体を温め
心をうわむきにさせる効果があります。


寒さと日照不足でダメージを負った心身に良いものばかりです。

温かさを身体で感じると
心まで温かくなる、という実験結果もあります。

小豆、かぼちゃ、ゆずは色が鮮やかで
視覚効果でも元気になれます。


冬至をたのしむ


「ん」にあやかって
うんもりメニューも楽しいですね。

かぼちゃ、蓮根、人参、銀杏、大根、こんにゃくを入れたけんちん汁をつくり
うどんを入れて「けんちんうどん」。
ゆず七味をかけると更にいいですね。


金柑は寒天でゼリーにすると
素敵なデザートができます。

由来に思いをはせて
習わしを愉しんでみるのはいかがでしょうか。

わたしは、この記事を書いて
桓武天皇の時代(平安時代)には
ボタン1つでお風呂が沸くシステムはないし
美味しい食材が保存できる冷蔵庫はないし
たくさんの食材が揃うスーパーマーケットはないし

令和って豊かだな、と思いました。
この時代に感謝です。

今日は、令和の目線からみる冬至についてのお話でした。




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