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変形性股関節症の方に対する可動域運動について

おはようございます!ジョイントフィットネストレーナーの中尾量です。

今回は変形性股関節症の方に対する可動域運動について紹介していきます!

変形の進行が進むと股関節の可動域に制限が生じてきますが、理学療法士としてどのようは関節可動域訓練を行うと良いのでしょうか。

今回の記事が参考になれば幸いです。よろしくお願いします!


変形性股関節症の方→外転、外旋方向への可動域を保ちたい

前提として、もちろん股関節が動く全方向への可動域が保たれていることに越したことはないですよね。

その中でも特に保っておきたい運動方向があります。
その動きとは股関節の外転(外に開く)、外旋(外にねじる)です。

ではなぜこの動きを保っておく必要があるのでしょうか?

外転の可動域の減少→股関節が不安定になりやすい

まず外転動作の可動域を保っておく理由として、股関節の大腿骨頭と骨盤の位置関係が関係しています。

変形性股関節症の方は臼蓋形成不全などの影響で大腿骨頭が外上方へと偏移しやすく、偏移すればするほど不安定になるといった特徴があります。

それに対して股関節外転動作では大腿骨頭は骨盤に対して内下方向へと動きます。
つまり、偏移しやすい方向と逆方向へと動くので股関節のはまりが良くなる方向へと動きます。ここで股関節の外転の可動域が減ってしまうとどんどん偏移してしまい、不安定さを助長させてしまう、ということにつながってしまいます。

外旋可動域の減少→より日常生活動作が難しくなってしまう

変形性股関節症の方で生じる可動域制限として、屈曲(曲げる動き)の可動域がまず減少してしまうことが特徴です。

例えば、爪を切る動作や、靴を履く動作などが制限されてしまいます。

ここで外旋動作が保たれていると、あぐらをかくような動作が可能になり、代償動作で日常生活を送ることができます。

日常生活を行うためにも、股関節の外旋可動域が重要だということになりますね。

以上、変形性股関節症の方の可動域運動について紹介していきました。
参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!


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