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発達障害児のかんしゃくとパニックに疲れ果てているあなたへ【発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室】吉野加容子著

「子どもの未来をより良いものにしたい」

そう意気込んで読んで見たものの、
いきなり冒頭からモヤモヤする部分を
見つけてしまいました。

「頑張る」と「変わる」別モノだからです。

発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室 p8

そもそも今までのやり方を変える時点で
「頑張らない」は無理
とすごく疑問に思いました。
「頑張らない」努力が必要なら、
まだ言いたいことがわかります。

そこだけはどうしても引っかかりましたが
それでも「これは試してみようかな」と
思ったことをシェアします。


・会話を楽しくスタート

意外とできていなかったことに気づきました。

「早くお風呂入るよ!」
「もう時間だから寝るよ!」

急いでいる事が多いので、
自然と口調はキツくなります。

こんな言い方では
子どもは母親から話しかけられると
警戒されても仕方がありません。

私が学生時代、話し方が優しい先生と、
口を開けばきつい言葉を投げかける先生がいました。

同じことを話していても、
前者の先生だと快く受け入れられましたが、
後者の先生だとそもそも話が入ってきませんでした。

「こんなキツい言い方をしてばかりでは、
子どもは話を聞いてくれない」と発見でした。

会話を楽しくスタートする方法が8個あります。
1、興味を示す
2、励ます
3、同意する
4、実況中継する
5、感謝する
6、喜ぶ驚く
7、スキンシップ(ハイタッチなど)
8、ジェスチャー (にっこりするなど)

試してみたいと思います。

・外出だけでパニックになった時

買い物に行く時の話。
今日は買わない日なのに、子どもはいつまでたっても「欲しい!」とグズることはないですか?

こんな時は、「別の場所に移動しましょう」と提案。

特に次男は、目に見えるものに反応します。
見えたら困るものを、目につく所に置かないという配慮が必要になります。

「こっちに行こうか」と見える景色が変わるだけで不思議と落ち着きました。
視覚特性の強いお子さんはぜひ試してほしいです。

・テレビ、ゲームは絶対NGではない

意外だったのはこのお話。

巷の子育て本には、
「どんなに早くても3歳まではテレビスマホなど画面を見させたらいけない」と書いてあります。

厳しい本になると「親も子どものために我慢しなさい」と続きます。

私も息子たちが生まれた頃は
頑張っていました。
結局うまくいかずに挫折しました。

特に今は幼稚園の出欠管理もスマホ、
お買い物の支払いもスマホ、
昔に比べたらスマホありきの生活です。
そんな状態で完全に排除するのは難しいと実感。

著者は、完全に排除する必要はないと言いつつも、
ゲームをした後に子どもが凶暴になったら注意するようにとのことです。

排除はしなくとも、
完全に放置するのはよくありません。

・感想

これをやったからと言って
全てが解決するとは思いません。

いきなり定型発達児のお子さんと同じくらい
話ができるようになるわけではないでしょう。

それでも少しは、彼らと接するのが
楽になるのではないかと感じました。

かんしゃくやパニックの頻度が減るだけでも
すごく楽になります。

経験したことがないと想像つかないかもしれません。
かんしゃくやパニックの対応だけで
気力、体力、時間を大量に消費します。
他のことが何も手につかなくなるくらいです。

かんしゃくやパニックを減らすためだけでも
有益だと思いました。

以上、ちえでした。
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