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#71 筋膜の基本的な考え方

最近、筋膜リリースなどのフレーズで
筋膜という言葉を耳にする機会が
増えたのではないかと思います。

筋膜とは
筋肉を包んでいる膜で、
身体全体にはりめぐらされています。

筋線維や器官、神経などとも
連結していて三次元的に
全身を覆い、身体の状態を
正しく保ってくれています。

筋膜はファシアの一つと言われています。
ファシア(Fascia)とは「膜」のことであり、
臓器、骨、筋肉、脂肪、靭帯、血管、神経などの
組織を覆う膜の総称のことをいいます。

筋膜は
浅筋膜(せんきんまく)、
深筋膜(しんきんまく)、
筋外膜(きんがいまく)、
筋周膜(きんしゅうまく)、
筋内膜(きんないまく)
と連続して層になっており、
すべての筋組織はお互いに
滑りあうように動くよう
になっています。

浅筋膜は皮膚のすぐ下にあり、
全身の筋肉をボディースーツや
全身タイツのように大きく包んでいる
筋膜であり、上記のものを着たことが
ある方なら想像しやすいかと思いますが、
どこかがよれてしまうと別の場所が
突っ張ってしまうように
人間の身体も同じようなことが
起こってしまいます。

筋膜自身はコラーゲンでできており、
85%が水分だったりします。

水分の枯渇やストレス、
同じ姿勢での長時間作業(パソコンやデスクワークなど)、
筋肉の柔軟性の低下などにより、
筋膜同士が癒着してしまい、
筋肉自体の動きを阻害してしまうことがあります。

筋膜を考慮してみますと、
首、肩周りが気になる方は
肘から手のひらにかけてケアを
腰、臀部周りが気になる方は
膝裏から足裏にかけてケアをする
ことで筋膜が整いやすくなり
肩こり、腰痛などに良い変化が
起こりやすくなることがあります。

筋膜へのアプローチは
身体を整えるひとつの方法になりますので
日々ご自身の身体と向き合って
いただけると幸いです。