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詩「杞憂」

大切なものが増えて臆病になった

手の届くところにいないと
憂いはなんて果てしなく
その先には一番見たくないシナリオ

失うことを恐れる心が
なにかを必死で守ろうとする

だって私は弱いから
愛する人を守れなかったら
いつまでもいつまでも後悔するでしょう

ひとたび哀しみの津波に飲み込まれたら
きっともう浮上できない
私の時計は完全に止まってしまう

雪が解けて 春が訪れても
ずっと水の底
止まったままの時の中で
一人うずくまっているでしょう

あの子が笑顔で帰ってくるまで

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