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今朝、娘と不思議な体験をしました。

今日、クリスマスイブの朝。
いつもとは違う、ちょっと不思議な体験をしました。

朝7時過ぎ、寝室。
部屋には2歳の娘と私のみ。
そろそろ起きようとベッドから起き上がった時、娘がぽつりと言いました。
「だれかいる」
カーテンを開ける前の薄暗がりの中、誰もいない方向をじっと見つめる娘。
2歳半を過ぎると、いろいろ言葉で伝えてくれます。上に兄姉がいるので喋り出すのは早い方だと思います。
私は面白がっていろいろ聞いてみました。
私「だれがいるの?」
娘「おばあちゃん」
私「どんな顔してる?」
娘「…怒ってる」
私「!?」
ちょっと怖くなってきました。
親族のおばあさんのお名前をいくつか上げてみると「みっちゃん」で娘が頷きました。みっちゃんは夫のひいおばあさんです。
私「○○ちゃん(娘)のこと見てるの?」
娘「ママの方も見てるよ」
私「!?…おばあちゃんは何か言ってる?」
娘「…」
どうやらじっとこちらを見ている様子。ちなみに着ている服のことを聞いたら「青」とだけ答えてくれました。
内心、夫への気遣いが足りない私に対して何か言いたいことがあるんじゃないかとハラハラしました。怖さよりもお叱りを受ける前の変な焦りで手が汗ばんでいました。
なんとかしておばあさんの気を良くしたい私は、おどけた感じでダジャレを言ってみました。
私「おばあちゃん笑った?」
娘「ううん」
私「どんな顔してる?」
娘「へんな顔」
そんなこんなでおばあさんのお相手をして10分程経った頃、娘が突然…
「ワニが出てきた」
それから暫くして、
「ねこさんがいる」
んー?飽きた?
私「おばあちゃんはいなくなった?」
娘「いる」
まだいるんだ!なんかこのまま終われないなあ。私は思い切って言ってみました。「夫のことをもっと大事にします!子どもたちのことを見守っていてください!」と。
少し泣きそうになりました。
会ったことはない夫のひいおばあさんは、埼玉の町で産婆さんをしていたそうです。いつもあっちに呼ばれ、こっちに呼ばれ、みんなから慕われていたそうです。夫のことが心配なのか、夫によく似た娘を見に来たのか、出てきた理由は分かりませんが、怒った顔はしないで欲しいです。
それから夫が寝室のドアを開けてきたのでいいタイミングだと思い、私と娘はおばあさんに「さようなら~、無事にお家に帰ってください」と言いました。
娘曰く「まだいる」らしかったのですが、カーテンを開けると「あれ、もういない」に変わりました。
薄暗がりの中、ちょっと不思議な体験でした。

娘が本当に見えていたかどうかは、親の勘として半々だと思います。今までこういうことは一度もなかったし、何分もの間じっとしているのも珍しかったし、その直後に、寝室にひとりでいるのを恐がったのもなんだか不思議でした。

小さい頃って自分では覚えていないけど、いろんな体験をしているのかもしれません。それがたまたま今回は私と一緒にいる時にあって、いろいろ聞いてくるものだから実況してくれたのかもしれません。きっと本人は忘れるでしょう。私がここに書き残すことで、いつかこんなことがあったんだよねーって笑って話がしたいです。



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