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最近調子がよくないのは、睡眠時間が足りていないせいかもしれない。

【 自己紹介 】

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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけにその年の12月からブログを始めました。しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

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【 今日のトピック:現実は残酷だ 】

先週は円高が進みました。僕が普段使っているSBI証券のアプリによると、11月12日の午前6時59分時点で、1ドル=138.89円で取引されています。

つい先月、1ドル=151.94円まで円安が進みましたが、その瞬間に、急速に円高が進みました。

円高が進んだ理由は、アメリカのインフレが一段落し、ドル金利の利率が低くなると予想されたことが理由だと思います。

対円でドル高が進んでいたのは、インフレ抑制目的の金融引き締めによってドル金利が上昇し、円と金利差が開いたことが理由でしたから、ドル金利が下がるのなら、対円でドル安になるに決まっています。

いつまでも金融引き締めなんか続くわけありませんから(ずっと金融引き締めし続けてしまうと、不景気が続くことになります)、この円高は想定の範囲内、というか、いずれ間違いなく訪れる未来でした。

いつやってくるのかわからないけれども、間違いなく訪れる未来が、ドル金利の引き下げ→対円でドル安です。

いつ、どのタイミングで、どれくらい円高が進むのかはわかりませんが、円高がやってくること自体は予測できます。

さて、円高は、「円高不況」といって、悪の権化のように語られてきました。

民主党政権時代は、1ドル=80円くらいの円高でした。この円高のせいで、景気が悪かったことにされていました。

円高だから、トヨタをはじめとする日本の輸出産業が振るわず、日本は不況だったと言われていました。

民主党政権から自民党政権に政権が交代されたのが2012年の年末でした。翌2013年には、日銀総裁が白川総裁から黒田総裁に変わりました。この黒田総裁は、現在も日銀総裁です。

「アベノミクス」の3本の矢の1つは、大規模な金融緩和です。円安に誘導することで、日本の景気を回復させられると、当時の日本人は信じていました。

しかし、どうやら、日本の産業って、あまり輸出に頼ってないらしいです。GDPに占める輸出の割合は15%くらいらしいです。

日本って、1億2000万人も人口があるので、日本人向けに商売してもそれなりに儲かるので、大多数の人は、日本人向けに商売しているのです。

円高であれば、円のパワーで安く外国から仕入れて、日本人に安く売っても利益を上げることができていました。

しかし、円安になると、外国から安く仕入れることはできません。そのせいで、日本人に安く売ることはできなくなりました。

円安で食料品などが値上げされたのは、こういった理由です。エネルギーも食料品も、輸入していますから、輸入品は、円のパワーが低下すると、どうしても高く買わなきゃいけなくなります。

じゃあ、円高がよいかというと、そうではないでしょう。円高だと、確かに、産業は外国へ逃げていきます。

なるべく通貨が安い国(例えば、中国や韓国)で生産したほうが、より安く製品を生産できるので、円高の日本では、生産工場は逃げていきます。

しかし、円安になると、日本で安く生産することができます。円安は、雇用を生むのです。

実際に、外資の工場が、日本に設立されています。高度経済成長で景気が良かった頃と同じです。

あの頃は、1ドル=360円でした。めちゃくちゃ、円が安かったのです。円安で安く生産して、外国に売る。それが、日本のお家芸なんです。

「安いニッポン」こそ、日本の景気が良くなる兆しです。

しかし、「安いニッポン」では、輸入は高くつくので、外国産はどれも高級品です。

安い労働力で、安く生産し、安い国内の食料品を食べたり、安い国内の消耗品で生活したりする。

こういった「安いニッポン」こそ、日本人の多くが目指す状態でしょう。

「外資から安くこき使われる」のは、日本人も、中国や東南アジアの人たちにやってきたことです。もちろん、そのおかげで、中国や東南アジアに大量の雇用を生み出しました。

次は、日本人が、雇用を生み出してもらう番です。

円安によって、日本人を、とても安く雇用できるようになりました。

日本人が真面目かどうかわかりませんが、安く雇用できるなら、まあ悪くありません。

加えて、イーロン・マスクが、Twitterの日本法人の従業員を大量に整理解雇したことからわかるように、解雇規制も徐々に緩和されています。

日本人は、安く雇用できるだけでなく、使えない人材を潔く解雇することもできるのです。

なかなか、良い国になってきました。雇用がたくさん生み出されそうです。

もちろん、貧富の格差と引き換えです。使えない人材を解雇できるわけですから、雇用されるのは、「使える人材」のみです。

使えない人材であっても、雇用してもらえるわけではありません。

「貧富の格差」が、たびたび嘆かれますが、貧富の格差が生じるのは当たり前で、「使えない人材」であっても、雇用し続けなきゃいけないからこそ、日本の不況は終わらず、生産性も上がらないのです。

使えない人材を切り捨てられる法制度を確立し、なおかつ、円安で日本人を安く雇用できるのであれば、生産性が上がり、好景気が訪れるでしょう。

もちろん、その恩恵を受けられるのは、「使える人材」のみです。

「使えない人材」も、死ぬことはありません。生活保護があるので。

この現実がイヤなら、社会主義国家を目指すしかありませんが、社会主義国家がグロテスクな破滅の道をたどることは、歴史が証明済みです。

現実は、兎にも角にも残酷ですが、貧富の格差と引き換えに、生産性を向上させて、「使える人材」が好景気の恩恵を受けられるの状態に持っていくのが、「あるべき方向性」なのでしょう。

しかし、「貧富の格差」によって「貧」を押し付けられる側は、この現実があまりにも残酷なので、「貧富の格差是正」という大義名分のもと、円安や解雇規制にも反対するでしょう。

で、「貧」を押し付けられる人たちの数は、想像以上に多いので、政治家は無視できません。

その結果、政治家は、円安+解雇規制撤廃、という好景気へ向かうシステムを作れないのです。なんとか円安は実現しつつありますが、解雇規制撤廃は、僕が生きているうちにできるかどうか・・・。

当面は、「円安で日本人を雇いやすくなった」という理由で、雇用が多少増えるにとどまるでしょう。

それではまた次回!

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