1月のおわりに水道橋についた。今回は、小石川後楽園に行った。梅と水仙が咲いていた。まだ咲き初めで、つぼみはそんなに大きくなかったけど、いい匂いがして可愛かった。

　東京ドームから、ライブの音が漏れていて結構うるさかった。庭園内はとても静かで、人もまばらだった。都会の真ん中で静寂を感じられるところがやはり好き。郊外の公園とまた違う雰囲気。自然は癒されるといっても、人が手入れした自然が好きなので、手つかずの原生林を見るとやはり怖い。自分の力が及ばなすぎて、恐れ多くて心が落ち着かない。

　だから東京の庭園は、小さな範囲で、自分がコントロールできる気持ちになるのかもしれない。安心できる感覚があって、誰かが作ったものだから、過去を生きてきた人と繋がっている感覚になれる気がしてあぁいう空間にいるのが好きだ。

　去年は湯島天神の梅林を鑑賞した。
あれから1年たって、また別の梅を見ている。お天気も良くて、今日は大安。

　たくさん歩いて念願のおしるこを食べた。すごく、美味しかった。知人はつぶあん派、私もつぶあん派。おそろい。小豆の触感が懐かしくて、最近コーヒーには甘味料を入れていたんだけどブラックコーヒーもちょうどよくって満足。リップクリームが思いがけずお揃いでとても嬉しかった。お揃いってなかなかない偶然じゃないかなぁ。ニベアは好きなブランドだしバニラの香りも好き。冬は特にバニラの香りを身につけたくなる。
　ニベアのハンドクリームを見てドゥラメールのクリーム久しぶりに思い出した。若いころ、デパートのカウンターに通っては、数万円を躊躇せずに使っていたものだった。あれに人生で一体いくら使っていたんだろう。
　お汁粉をひとさじずつすくいながら、知人の顔を見て話をしながら食べるのは心地が良かった。甘い味も手伝って心が落ち着く時間だった。最近仕事がすごく忙しかったから、向かい合いながら同じものをゆっくり食べる行為って尊い。
　知人がが物選びを大事にしているところが私は素敵だといつも思う。人が生活に新しいものを取り入れる理由とか瞬間を聞くのがとても好き。目の前にいる人がなぜそれを大事だと思ったのか思考を巡らせて人生を追体験する。好きなものに囲まれているから、表情も柔和なのかな。

　知人の時計はゴルフのために買ったみたい。ゴルフコースの画像が描いてあって文字盤が大きくて未来の人が持っていそうな時計だと思った。あっという間に1月も終わった。知人はおせちがおいしく食べられるようになってきたのだと言った。帰りの車の中で、ハントンライスが食べたいって言ってた。私は初めて聞いたんだけど、金沢の有名なB級グルメらしかった。私には知らないことが多い。
　もうすぐバレンタイン。チョコレートの話になった。知人はオランジェットととチョコミントが好きなんだって。好きな食べ物の話をすると人の新しい一面を知れたような気がして嬉しくなる。食べ物の話は心を豊かにする。オレンジのチョコと言えば、デメルかなぁ。

　ベーシックインカムをもらって人間は働かなくなるのかどうかということについて話す。社会規範と市場規範の中で人は生きていて、社会規範の中で行っている行動に対しては、物々交換であったり気遣いの気持ちであったりやりがいとか思いやりの世界。しかしそれが一旦市場規範に持ち込まれると、人間の関係性が変化する。損得勘定で動くようになる。だから仕事してお金をもらうこととボランティアでやることやはり明確に違うし、社会規範の中で相手からしてもらったことに対して、自分の気持ちを形にして返す方が関係性が保ちやすい。そのやり取りはどの規範の中の価値基準なのか？を間違えない方がいいと思った。友達価格だと自分が提供したものがにわかに市場規範にさらされることになって、これぐらいの価値なんだと思ってなんか関係性が微妙になっちゃう危うさがあるから、今後も人付き合い気を付けることにする。
　ステイ先でコーヒーが置いてあったから知人が飲んでいた。ジョージアエメマンが好きらしいが、ステイ先のコーヒーは薄くて飲めたものではなかった。缶コーヒーはコーヒーとは別の飲み物として、思い出深い。おじさんがタバコとコーヒーをいつも片手ずつで持っていて、飲み終わったら灰皿にしたり。よく、数学の教師が生徒指導しながらタバコ吸ってて、今ではありえないことだが、あのもくもくタバコ臭い職員室を一瞬思い出した。大学の時に喫茶店でアルバイトをしていて、その時20歳だったバイトの先輩が必ず休憩中にタバコとボスのカフェラテを飲んでて、憧れていた。その先輩は店長と合わなくて、辞めちゃった。色っぽい先輩だった。多分セクハラっぽいことをされたんだと思う。
　自分ってこれが好き、っていうのがあって毎日同じものを飲んでいたりする人に憧れていた。

　私は恵方巻を買ったことがなかったけど知人ははしっかり予約をして買うんだって。ちょっとびっくり。伝統的な文化は守られるべきだけど、流行りにに乗っかる人がいる結果、文化変容があり融合して新しいものが取り入れられていく。新しい行事がこれから生まれたら、楽しめるように真似しよう。そういえば、知人はは小指が短かった。手に装飾品をつける習慣がないけど、人が色々つけてるのは見るの楽しい。知人とといて思うのは、人が一緒にいられる要素で価値観とか性格とか相性とかもあると思うけど、その優先順位の中に確実に匂いってあると思う。私の好きな相手は性別問わずいつも、いい匂いがする。汗のニオイも嫌じゃない、香水の香りも好きだし。車の中の匂いも好き。きっと遺伝子が遠いんだろうな。今日も楽しい時間をありがとう。