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出産や結婚式を喜べないとき他人の行動が理解できないとき

結婚式を控えた妊活中の女性とよく話すようになった
彼女の旦那と私の元旦那は兄弟構成やら何やらがそっくりで
私と彼女も気にしいで他人を優先してしまうようなところが似ている
彼女が現在抱えている悩みと当時私が悩んでいたこともよく似ていて共感することが多いのです

旦那の親戚と会うのが辛いとのこと

私も行きたくなかった時期がある↓

義兄のところに赤ちゃんが産まれたそうで旦那が浮かれているらしい
兄弟の子供だなんてそりゃ嬉しいよね

でも自分も妊活中
自分よりも若い子がサクッと妊娠してしまうと焦る
焦ることじゃないんだけどモヤモヤしちゃう

どうしてもその赤ちゃんを見に行く気持ちになれないそうで
理由をつけて先延ばしにしていたらしい

しかしそろそろ会いにいかなくてはならない
ただ今は赤ちゃんに会いたくない

イラスト4

その場の居心地の悪さ
浮かれている旦那の顔をみる辛さもよくわかる

おめでたいことなんだけど喜べない
どうしても自分に余裕がないと泣きそうになっちゃうよね
その場の空気を壊さないようにと気持ち押し殺すの辛いよね
どうして旦那は妻に目がいかないんだろうか・・・

「俺らは俺らのペースで」的なことを言ってくれたらどんなに救われただろう

子供がいないことが問題じゃないのよ
アンタなのよ

もどかしい

当時の私は精一杯喜んでなんともないふりをしてしまっていたし
明るく振る舞うのが得意になっていた
旦那を家族に会わせてあげたいだとか
自分の気持ちを無視してメンタルがもたない日も無理して会ってしまっていたけど
今思うと泣いてよかったんじゃないか
今日はいかなくてもいいのではないかと言ってあげたいね

幸せなことを喜べないのは悪者みたいで辛いよね

そんなこんな話をしていて
私たちも知らずのうちに誰かを傷つけていることがあるんじゃないかという話になった

私も若い頃もしかしたら友達に子供のことを聞いてしまっていたかもしれないと彼女はいった

覚えていないけどそんな気がするんだよねと話してくれた

そのくらい何も考えずに他人は言ってしまっているかもしれないし知らないうちに誰かを傷つけていることもある

私は結婚式を挙げた日のことを思い出した

目立つのが苦手な私は結婚式に乗り気では無かった
しかしなんだかんだ準備は楽しかったし
素敵なドレスに自分好みの装飾
式を挙げられて本当によかったと思う

披露宴会場の席からは家族や友人がよく見えた
笑顔が本当に素敵で心から喜んでくれていると伝わってきた
みんなの表情が焼きついている
家族や友人のあたたかい言葉にたくさん涙もして今でも大切な思い出

みんながこんなに喜んでくれて本当に嬉しいと思っていたのだが
ひとりの友人の表情がかなり曇っているのが気になった

その表情をいまだに忘れられない

お見送りの時間
プチギフトを渡して一人ずつに挨拶をした
披露宴の時に表情が曇っていた友人の番になった

その友人は私の顔をみた途端に全身の力が抜けて泣き崩れた

嬉しいや感動の涙ではなく
ただただ絶望といった感じの悲しい涙だった

びっくりしたが笑いに変えて適当に話を終わらせた

式の終了後にそれをみていた母や他の友人はかなり驚いたとのこと
いや私もかなり驚きましたよ
周りもちょっと引いてしまうぐらいの泣き方だったからね


次の日私はやりきったというような満足した気持ちで過ごしていた
すると泣き崩れた彼女からLINEが入った

たった一行

やる気が出ない」と

職場で何かあったのかと聞くと

ミモザが結婚しちゃったからかな」と返ってきた

私は少し嫌な気持ちになった
こちらはひと段落して満足感たっぷりに過ごしていたのになんてことを言うんだと

イラスト5

しかし彼女はその時ひとの幸せを喜べるタイミングではなかったんだなと思う


その時は嫌な出来事だったというか理解ができなかったけれど
自分がうまくいかない時って誰かが最高に幸せそうな瞬間に出くわすと気持ちが保てなくなる
共感というまではいかないが今ならなんとく分かる

やり場がなくて私に気持ちをぶつけてしまったのかなと


他人の行動が理解できないことってたくさんあるけど
何年か経つと見方って変わるもんだなと話し合った


毎年のように子供をたくさん産む大家族のようなひと
妊娠したからとシングルマザーの道を選ぶひと

昔は全く理解できずあり得ないとまで思っていたけど子供がいないままそれなりに年齢を重ねてしまった今

子供と過ごす幸せを知っているみんなが単純に羨ましいと思えるし

経済力があるのならたくさん産むのもあり
もし相手がいなくてもこの歳で授かったのならきっと堕す選択はしないだろうなと思う
というか母性本能で堕すだなんて事はなかなかできないんだろうなと

イラスト3

同じような経験をしている彼女もそう言っていた


たくさん遠回りしたからこそ思えることで
真っ直ぐきていたらきっと誰かをやたらと批判したり傷つけていたのかもなと思った

自分が体験したことじゃないとなかなかその人の気持ちを考えることはできない

一緒に幸せな気持ちを味わえたら一番いいんだけどね

そうなれない時はあるし見たくないってなっちゃう


なかなか欲しいものは思うように手に入らないけど
何かないと色々気付けないもんだなと

今日もなんとなく生きて
これからもなんとなく色々な感情に向き合っていくんだろうな


早く雨が止んだらいいのに


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