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3ヶ月、日本語教師ボランティアした感想〜良かった編〜

2024年1月〜3月に、オンラインで日本語教師のボランティアをしたときの、
良かった感想をシェアします。

戸惑った感想編はこちら


よかった点!
①教師経験が無いなりに、授業の時間配分ができるようになった!
②生徒さんの成長を感じたときの喜び、やりがい!


私が教えた生徒さんの日本語レベルは初級でした。
基本的な挨拶の聞き取りはできるけど、読み書きがほとんどできない状態。


なので毎回、挨拶と自己紹介をしてもらいました。

どれだけ言い慣れても、関係なし!

絶対毎回やってもらいました。


そうすることで、生徒さんの頭を
「日本語学習モード」に切り替えてもらいました。


内容はシンプルで構いません。例えば、
「名前は〇〇です。〇〇歳です。〇〇出身です。〇〇の仕事をしています。
よろしくお願いします。」

慣れてきたら、自己紹介に関連して、
言いたいけどなんて言うか知らない表現、
自己紹介のあとの会話の続け方 など
希望にあわせて紹介していきました。


文法や単語を教える際に意識したポイントは、
実際に日本人と話したら、これ聞かれるだろうな


例えば、自己紹介をすると、
「仕事は楽しいですか?」
「兄弟はいますか?」なんて、聞かれそう。


挨拶や自己紹介を木の幹に例えると、
そこから枝や葉っぱが広がるイメージで、
関連する文法・フレーズ・単語を紹介していきました。

「仕事は楽しいですか?」に関連して、
◉ 形容詞(楽しい、楽しくない)の活用系の紹介
◉ 他に似ている形容詞(つまらない、面白い、忙しいなど)の紹介 など

「兄弟はいますか?」に関連して、
◉ 単語(兄弟、兄、弟、姉、妹)を紹介
◉ 文法「いる、いない」の紹介 など

「あ〜そういう質問もあるか」😲
「〇〇は日本語で何ていうんだろう」🤔
という発見や驚きの感情で印象づけで覚えてほしい、
というちょっとした意図もあります。


自己紹介は練習するだけでなく、言い慣れておくことで、
生徒さんの自信につながると思います。
自分のことを相手に知ってもらうことは大切ですよね。


「自己紹介くらいはさすがにできるわ!😂」とツッコまれるくらい、
自信を持ってもらいたいものです。

この生徒さんとは15回ほどレッスンを行いましたが、
最後のレッスンでは自己紹介はノートを見ずに、
スラスラっと自己紹介が言えるようになり、すごく嬉しくなりました。
実は、教える側の自信にもなっていましたね。

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自己紹介を繰り返していると、
回を重ねるごとに短時間でスラスラ言えるようになってきます。

最初は自己紹介に10分ほどかけていました。
慣れてきて、最後の方はもう5分足らずで終わっちゃう感じ。
ダラダラと間延びすると生徒さんが飽きてしまうので、困ったものです。汗


私の生徒さんはちょっと顔にでるタイプだったので、
「あ、今多分飽きられてる😂」というのが、わかりやすかったです。笑


そこで、教える側が用意する授業の内容や時間配分を、
少しずつ変える必要がありました。


◉ スキマの5分で兄弟の他己紹介を練習

「弟の名前は〇〇です。〇〇歳です。〇〇に住んでいます。誕生日は〇月〇日です。」

◉ 10分くらい、仕事の話をしつつ職場で使える日本語フレーズを紹介

生徒さんはレストラン勤務だったので、
「お飲み物はホットとコールドどちらがよろしいですか?」
「お会計(レジ)はあちらです。」 など

ホット、コールド、レジなどのカタカナ日本語を混ぜると、
「へ〜日本語も英語と同じか!」と興味を持ってくれます。
意外と外国の方はこのことを知らないみたいなのです。


◉ ちょっと息抜きの4分くらい、フリートークの時間

「好きなスポーツはなんですか?」
「そのスポーツで好きな選手は誰ですか?」

「今日本で流行っているバンドはYOASOBIというんだけど、知っている?」
とか。

日本語だけで言っても伝わらないときは、
生徒さんの母国語やジェスチャーを入れつつ、
なるべく日本語でトライしました。


「J-POPで 今 人気、popularなバンドは YOASOBIです。
あなたは YOASOBIを 知っていますか?(手を差し出すジェスチャー)」


生徒さんが答える時、どうしても母国語になりそうなときは、
ちょっと待ったー!お助け舟!

生徒さんの口から母国語がでる前に、さっと説明を追加。
「If you know, you can say 知っています。
If you don’t know, you can say 知りません。」


ここで、「知っていますか?」に対する答え方を
ついでに教えることができました。

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テキスト通りの文法や単語を教えるだけでは、生徒さんは飽きてしまいます。

覚える作業は生徒さんの予習復習次第なので、
授業中にしかできない「会話」になるべく徹した方がいいと思いました。
(この生徒さんの希望もそうだったので)


悲しいことに、文法は、自分に関係のない例文で学んでも、忘れるだけです。
だからこそ!自己紹介から文法や単語を身につけて言ってもらうことが効果的だったなぁと感じました。

日本語を教えるみなさま、ご参考にしていただけたら嬉しいです♬

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