親の記憶〜追突事故も回避できる〜

〜背景のエピソード +α〜

母は生まれてから一度も車で事故を起こしたことがない。自分からぶつかったこともなければ、後ろから車に追突されたり、飛び出した歩行者や自転車を轢いたりしたこともない。


運転時の口癖は、「ちゃんと予想して、危なそうな運転してる人からは離れるのよ。後ろからぶつけられたからしょうがないと言う人もいるけど、ちゃんとアンテナ張って事前にリスクを回避しておけば、事故起こされる事態は予防できるんだから。🚩私は一回も事故起こしたことないわよ🚩スピード違反だけ。」(超ドヤ顔で誇る)ここ、笑うところです😅


道の選択も事故回避のテクニックの一つだった。(人が飛び出しそうな道は走らない)


ただ、これは何も自動車事故に限ったことではない。これも口酸っぱく……というよりかは何度も何度も自慢してくれた😅 (気がついたら、自分も同じ価値観と習性を持っていた🤣)


たしかにね。そうなのよ。


普通ならば、目の前と真後ろだけ見る場面で、3レーン、4レーン全ての遠目の車も全て見ながら全体を把握している。遠くから近寄ってくる慣れない運転の車が真後ろに来ないように、先読みして車線を変え、場所を譲り、別の安全そうな車の前や後ろを運転することで、直接危なっかしい車の前や後ろ、隣にならないように移動する。そして、時にスピード上げ、時にはスピードを落として、危なっかしい車とは大分離れたところを走る。直接的な事故も避けつつ、事故の巻き添えも回避するという、二段階の予防線を張る。


私は後部座席からヒョイと顔を母に近づけながら、色々聞き、「ほら、あの車」とか「こういう時はね」と母の実況中継を通して、色々姿勢や行動を吸収していった。(安全運転なのに、子供の顔が近いのも笑うところ😉)


そうだなぁ。私は、生まれてから一度も両親に子供扱いされた経験がない。最初から大人言葉で、語彙も敢えて簡単にしないよう意識していたとは聞く。話す内容も、ハショラず、背景の理由まで色々教えてもらった。母は一度も怒ったことがなくて、私に何故何かをやったらダメなのかを丁寧に説明してくれた。


だから、私が幼い頃から車内外での様々な説明は、成熟して知性豊かな人物向けの説明だった。子供はきちんと説明すれば、いくらでも理解できる、大人に劣ることはないという信念もあったよう。



だからかな? ダメだと言われたら、説得と交渉に走るのが今までの私の行動パターンだったのだ。


そして、運転に限らず、忘れやすいことで有名な要点を確認したり、知っていることでも必要になりそうな情報は再度詳細を確認したり、3手先も10年後の未来を見据えて今は些細で簡単な予防を促したり、そのために工夫しようと努めたり。


多くの場合、目の前の一瞬と当日、入院中、目の前の患者さんのリスク因子と最新の治験と今までの知見、日々の行動、よくあるトラブル、西洋医学、東洋医学(これは、本当に聞き齧りなので微妙に知ってることだけ)などなど、広い視野で様々な場面で予防を心がける。


〜【予防にまつわる中国医師三兄弟の昔話】〜概要

中国春秋時代に医者の三兄弟がいた。

三男(扁鵲)は王様に仕えて、当時最先端の医療で手術や強力な薬を調合してどんな難病も直し中国全土に名医として尊敬された。

次男は住んでいる地域の住民に対して病気の軽いうちに重症にならないような治療をするので、たくさんの患者から信頼され、やはり名声を得て金持ちになった。

長男は、病気にならない方法を説いて回り、その周辺では病気が少なかったが、あまりみんなから評価されず、
貧乏のままさびしく死んでいった。

http://www.mibyo-shindan.org/contents/201201_1.pdf

〜【予防が一番というストーリー】〜フル

古代中国を代表する、扁鵲(へんじゃく)という名医がいた。

扁鵲が魏王に会った際に、魏王から「あなた方は兄弟三人とも医術が優れていると聞くが、兄弟三人の中で、誰の医術が最も優れているのか」と聞かれた。

すると、扁鵲はまじめに、「長兄の医術は最も優れております。次兄はその次で、私の医術は最もレベルが低いのです。」と答えた。

魏王はその答えに驚き、聞いた。

「なのにどうしてあなたの名だけが天下にとどろいているのか?」

扁鵲の答えはこうだった。

「長兄は診療する時、いつも病気の発生を未然に防ぐことが出来ます。

病気がまだ兆候を現わさないうちから、持病を治します。

長兄はいつも前もって病気を取り除いているのですが、患者は病気になっていないように見えますし、みんなもその患者が病気になっていることさえ知りません。

だからみんなは長兄の名を知らないのです。次兄は病気を診察する時、病気の兆しが見え始めた際に、少量の薬でその病気をすぐに治します。みんなは次兄が治せるのは軽い病気だと思います。実は、この病気が進んでいけば、命を奪う重い病気になることを知りません。

わたしの医術は最も低いレベルのものです。

なぜならば、私は人が危篤の際にしか病気を治せないからです。よく死にかかった人を生き返らせたりするので、わたしの評判は天下にあまねく伝わっているのです。

医者としては、病気を未然に防ぐことが最高の技術ですが、有名になりません。

病気の兆しが見え始めているうちに治すのも、優れているといえますが、軽い病気しか治せないと思われ、その名は郷里に伝わる程度なのです。

患者が瀕死になって、やっとのことで命を救ったものの、後遺症を残し普通の日常生活が出来なくなってしまったのに、私の名は天下にとどろいているのです。」

https://www.uezono-seikotsuin.com/archives/5629

事故も病気も、その他のハプニングも、予防が一番ですよね😉。


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