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副業から始まった事業でM&A、さらにIPOへ【NSアセットマネジメント・藤山代表】|Vol.319-320

なんと今回のゲストは、2年前のサミットに一般参加者として出席いただいていた、NSアセットマネジメント社の藤山代表。
YouTubeを参考にEXIT戦略を立てられ、最終譲渡契約を締結した際にM&A BANKに連絡をくださったご縁でインタビューが実現しました。

▶藤山さんの出演動画 一気見はこちら

■藤山 大二郎 氏 株式会社 NSアセットマネジメント 代表取締役
大学卒業後人材系企業に就職。その後、楽天、DeNAにてEC事業、webマーケ、新規事業開発などに従事。DeNAで副業として携わった不動産領域で独立しNSアセットマネジメントを設立。業界の高い専門性×テクノロジーを軸に事業展開。投資家向けセミナー動員数は4年で15,000名にも及び、少子高齢化により社会問題である「全国の空き家」を対象に、投資家とマッチング/解決を行うソリューション事業を展開。今年7月にアジアゲートホールディングス(東証JASDAQ)へM&Aでグループ入りを果たす。


【不動産投資】副業で1億稼いで法人化、2段階EXITへ〈No.319〉

かつてのサミット参加者がイグジット経験者として登場!

YouTubeも参考にしてくださったという、NSアセットマネジメント・藤山さん
個人の不動産投資家に対してコンサルティングを行う
プラットフォームやメディアも運営
子会社2社を合わせた3社を、株式譲渡・事業譲渡を組み合わせた形で譲渡

もともとは8年強サラリーマンとして働いていた
新卒は人材紹介会社で3年、ジャカルタの現地法人立ち上げや現地企業サポート
楽天市場では、ECの広告営業を担当
DeNAには5年在籍、EC事業部で広告営業、新規事業開発やWebマーケティングも

副業で利益が1億出て、本業に
28歳、DeNA在籍中に始めた不動産投資がはじまり
税引き前で利益が1億出たので会社を辞め、不動産投資で生活しようと決めた

最後の半年くらいは「何かやってそうなキャラ」として見られていたらしい藤山さん。
興味本位でたずねられることは多かったものの、教えてもやらない人がほとんどなので、説明疲れしないようあまり言わないようにしていたとか。


どうしてそんなに儲かった?不動産投資戦略

“地方リスク”をとることで成果を上げた
地方の一棟マンション(ワンルーム20世帯、4階建て築20年前後)が多め
2000万~5000万の物件を購入し、バリューアップしたり満室にして売却し、また買う

「最低限のことをするだけで埋まる」?
地方の大家さんの90%近くが恒例の地主、埋めようともしていないことが多い
競合となる物件と設備や賃料設定を比較してテコ入れ
ポータルサイトへの掲載、KPIを確認して業者に指示ずるだけでもかなり改善できる


IPOのハードルが高くて悩んでいた時に、M&Aを知った

髙橋さんの例を参考に、2段階イグジットを狙っている
ジャスダック上場の不動産系事業会社・アジアゲートホールディングスへ譲渡
半分は利益を確定させ、2段階目の出口として、子会社としてのIPOを狙っていく方針

会社を大きくする予定ではなかった
相談されたりセミナーやコンサルを依頼されるようになり、徐々に人を雇い始めた
会社や事業を大きくしていくことにやりがいを感じ、IPOを考えるように

IPOを目指したいものの、「時間」がネックに
最低でも5~6年かかることが判明、うまくいかなかった場合を考えると怖い
資本提携や出資を受けることも考え始め、M&Aも選択肢に上がってきた
利益の確定とIPOの選択肢を残せる二段階でのイグジットが理想的だった

不動産売買の場合も法人ごと売買する方法が主流になってきていることもあり、その点からもM&Aについて知るようになっていったそうです。


しかし、買い手はすぐには見つからず…

最初の仲介ではうまくいかず、本腰を入れてM&Aに向けた改革を行うことに
最初のアドバイザーには1年ほどお世話になり、20社ほど会ったが決まらず
利益は出ているもののまだ2期目で正社員も少なく、経営者依存が強かった
M&Aを見据えて3年目からは人を増やし、組織づくり、仕組み化に本腰を入れ始めた

「1回目のアプローチではうまくいかなかったものの、そこで分かった課題に取り組んだおかげで大きく成長できた。それがなかったら2年間でここまで伸びなかった。」とも振り返られていました。




【コロナも影響大】XX億円で決まったM&Aでも、過程は楽じゃない〈No.320〉

藤山さんもすごい時計をしてきてくれました。
撮影時につけていたのはオーデマピゲ(約500万円)
時計は10本、総額5000万円分くらいはお持ちのご様子…

M&Aを振り返って・これからする人へのアドバイス

交渉で一番ネックになったのは“コロナ”
基本合意をまく前に状況が悪化。買い手側が中止を検討し、遅れが発生
対面でやり取りができなくなり、センシティブな部分でも表情を見られずやりにくかった

XX億円入っても、不安の方が強い
バリュエーションは全体でXX億円、XX億円キャッシュが手に入るとのこと
とはいえインカムがなくなるため、物を買いたい気持ちより不安の方が強いとか

運用するなら自分で不動産投資するのが一番
譲渡後も新規事業を始めるわけではない。もし自分で使うなら不動産一択
不動産はキャッシュがある人の方が強いので、やり方がまったく変わってくる
プライベートバンクに預けたり、借入をして何かする予定はない

まずはM&Aに詳しい人に相談してみるべき
本を読んでも、本当に売れるのか、いくら評価が付くかはわからない
結果的に成立しなくても、売れない理由が分かればやるべきことが明確になる
まずは話をしてみることが大事





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