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日報を書くのが嫌で嫌で仕方なかった過去

❝ 強くなろう。旅に出よう。冒険しよう。
戦って、負けて、やり直して、また戦おう。
誰だって、冒険者はみんなレベル1からスタートだよ。
文句言わない。
あなたが学ぶものは、あなたの武器としてあなたを強くし、
防具としてあなたを守る ❞

ゲーム好きな人にとっては、もう耳にタコができてるような言葉なんでしょうか、かの有名な『ドラゴンクエスト』の人生論です。たまたまTwitterでこの言葉に触れました。ゲームを通らず大人になった私にとっては、こんな言葉があるのか~と少し新鮮でした。

感銘を受けたとか、めちゃくちゃ好きになったとか、そういうことではないのですが、「レベル1」という字面を見て、そういえばロールプレイングゲームが好きだった妹の話を思い出したんです。

意識してこなかった「経験値」

妹がよく口にしていた「経験値」という言葉。
ゲームの世界にありますよね、強い敵と戦うとレベルが上がるのと別に、経験値が一定に達したら、レベルが上がるというものです。

計らずもやってきたそのタイミング(実際は計ってたのかもしれないけれど)を、妹は当時いたく喜んでいました。

私は、この「経験値」というのを、仕事に置いて、あまり意識しないでここまできたように思います。
「なんでも場数だよね」、「やっぱ経験でしょ」そんな風に話すことこそよくありましたが、具体的にその数値を意識したことがあまりなかった。そんな感じです。

例えば、私は以前着物の販売をしていた時期があるのですが…
お客様の個々のキャラクターやバックグラウンドは様々で、提案する商品も違えば、クロージングの際の心の距離を縮めるスピードも違うので、「いつも初めて」と思いながら手を尽くしていました。

取り扱う商品の種類や、販売店なのか展示会なのかとか、そういった規模の大小で、販売の内容は全然違うと思ってたので、あまりトータルの経験の数量をカウントすることに意味がないと思っていたんです。

なので、今でも記憶に残っているのは高単価販売の事例とか、長くお付き合いが続いたお客様とか、エピソードとしてインパクトのある内容ばかり

けれど、その際立った経験の裏で、買う買わないに関係なくたくさんの小さな販売経験がたくさんありました。改めて考えてみると、それら1つ1つの経験は、確実に客単価を上げていったし、顧客を増やしていきました。そして私の中の自信になっていったように思います。

義務感だけで書いていた日報の正体

当時、毎日の業務報告書(いわゆる日報)の中に「電話営業数」「アポイント取得数」「接客数」「提案数」「販売数」「納品数」と、やたら数字の項目がありました。

「毎日届かないこの数字、こんなの書いてて意味あるの?」「月間目標に届かない…ヤバい」そんなことを思いながら、毎夜うろ覚えの数字を適当に記入していました。
できない、届かないが露呈するだけで、当時の私にとっては自信ややる気を失うものでしかなかったからです。

けれど、無駄なことはないんですよね。無駄と感じるのは、本人がその本質に気づいているか、気づいていないかの違いだけだなぁと。今更ですが。

日報に書かれた数字が「上司の評価の判断材料」ではなくて、「自分の経験値を確認するもの」と気づいてたら、うろ覚えの数字を書いたり、ちょっと盛ったりせずに、リアルの数字を書いて自分の「現在地」を確かめる指標にできていたのかなぁと思います。

魔法の夢ノート®ビジョントレーナーになり、セミナーや講師としての活動を始めて1年が経ちました。0からスタートした講座や研修でしたが、個人様はもちろん、キッズクラブなどの団体で講座をさせていただく機会もあり、目まぐるしい変化こそありませんが、自分なりのペースで少しずつ経験値を積んでこられたかなと、一旦◎をあげたいなと思っています。

これまでを振り返り、自分で自分の積み上げてきた経験値に◎をするという行為は、自分を勇気づけるためにとても大切です。

ここぞという時のために、次のステージに行く準備も怠らない

そして、一旦◎をしたら、次のステージに行く準備を。

経験値が積まれてレベルアップしてることももちろんあるのですが、一方でここぞという時は自分で次のステージに行くと決めることも大切

ゲームの世界でもそうだと思うのですが、レベル1の敵と戦うより、レベル2の敵と戦う時はやはり、武器や防具を揃えていくと思うのです。
それは今より強い敵と当たる覚悟。決めることで、無意識に今より高い壁と向き合う覚悟が決まり、それに見合う状態に整えようとすることができます。

❝現在地の確認と、
学ぶことを忘れない姿勢と、
学んだ知識を使ってみる勇気と、
次のレベルに達するまで、失敗も含めて経験値を数え続ける。
そして、また次のステージに向けて歩き始める。❞

この繰り返しが自分への信頼を育て、ツラい時期を乗り越える力に変わるんだろうなぁと。

それぞれのペースで、それぞれの規模で、豊かさを広げていきたいですね。

では、また♡

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