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アメリカと日本の冠婚葬祭の違い

先日のポッドキャストで西加奈子さんの「いえい」というエッセイでお話ししたのですが、その時に私は「いえい」という言葉を知りました。
恥ずかしながらもこう言った大人になってから知る言葉を私は日本に住んでいないのでこう言った文化や暮らしていく上で知る言葉をなかなか知らないのです。
西さんのエッセイでは平仮名のタイトルだったのでなんだろう。。。と思いながら読んでいました。
日本語で本を読んでいるので遺影という漢字も意味も知っていたのですがなんと読み方がわからず読んでいた自分にも気付き、そうやって読んでいる言葉がたくさんあることにも気づきました。英語と学んでいる時に、なんとなくこういう意味だろうな。。と会話を進めたり読んだりする癖が昔からついているせいか、日本語は漢字が絵のような役割をしていてなんとなくこんな意味合いなんだろうな。。。ということはわかってもそれをなんと読むのかとか、どうやって使うのかがわかっていない日本語が私にはたくさんあるのです。

そんなで冠婚葬祭に関して私はアメリカの方が断然経験が多く、日本の冠婚葬祭は無知なことが多くとても興味があります。
それはその国の文化がとても出るところだからです。

西さんがこのいえいでのエッセイで日本のお葬式で使う遺影の写真は決まった形にするように切り取られたりするのでどこか不自然でそこにその人らしさがなく、思い出すことはその遺影にはないことだということを書かれているのですが、私もなぜ皆あの写真なのかがとても疑問でした。
アメリカのお葬式はいろんな写真を飾るのでその人がどう言ったことを楽しんだ人生だったが写真からわかるようになっています。
写真もたくさん式場に飾られるものもあって、スライドやビデオで写真が映される他、その人の好きな曲もかけたりするのでその曲があまりにもアップテンポな陽気な曲だったらその時いる気持ちと伴わないで違和感を感じたり、または余計に悲しくなったりすることもあります。
日本のお葬式も今ではスライド写真を流したり、音楽を流したりするようですが、お葬式だからということを踏まえた上での写真だったりするなと思います。

その人がどんな形の死であってもその人がそれまで生きた人生をお祝いする儀式であったら、見送りした人の心も前向きになれる気がします。
ここも宗教が絡んできますのでいろんな送り方があると思うのですが日本の一般的な仏教のお葬式がお骨拾いや49日のためにすることがとても奇妙で独特な儀式だなと日本人でありながらその文化に触れて育っていないからそう思うんだなと感じました。
そしてアメリカと日本の大きな違いはお葬式での服装です。アメリカでは映画やドラマ、または宗教によっては黒ですというところもありますが、一般的に皆さんいろんな服を着ています。ジーンズにスニーカー、ハワイアンシャツの男性もいますし、花柄のお洋服を着ている人もいれば真っ赤なドレスを着ている人もいたり、露出の高いお洋服を着ている人もいます。

日本は結婚することに対しては市役所で書類一つで済ませられるなんだか簡単なこと、離婚も書類一つとなぜかとても簡単な出来事な気がします。

アメリカでは結婚は市役所の書類を提出するときも牧師さんがいて、神に誓うという儀式を市役所の隅の方というかそういう簡単に設けられた場所があってします。
離婚は書類を提出しても6ヶ月はよく考えてくださいという安静期間を設けられ、6ヶ月後にその書類を正式に収めることができるのです。

皮肉なことに簡単にできる日本に比べてアメリカは神に誓うという儀式をしておきながら離婚率は2022年現在で調べたところ以前よりは減ったといえども45%を占めています。
日本の結婚式は神前結婚式の場合は違いますが、教会っぽい場所での結婚式はちょっとジョーク?コメディと思うことが大半で、私にはなぜ形だけのことをするのかとても疑問でした。
二次会や披露宴で皆でお祝いするということだけではダメなのかな。と思いました。
アメリカでは教会でする場合はほとんどの場合その教会にゆかりがないとできませんし、もちろん宗教も問われます。ただ教会という建物でしたいという思いは神社って日本ぽいっという雰囲気だけで他の国の人が飲み会をしたいと申し出るのと同じように思えます。

アメリカはとてもカジュアルなので一般的に式という式があまり堅苦しくないものだなと思います。
入学式も成人式も無いです。卒業式は高校と大学はあって盛大にはしますが、着ていく服が決まっているわけでは無いのでいろんな服の方がいます。

そんなで今日の一言イングリッシュです。

Acknowledge the fact that your norm is not norm for others.
あなたが思っている「普通」や「当然」は他の人にはそうではない事を知っておく事

これを知っているというだけでとても視野が広くなり、ジャッジすることが減ります。
この考え方は周りの人や相手に対して優しくなれるだけでなく自分も辛い思いをすることから守ることができます。
あなたの考える常識、普通、当然が全てではなく、なぜそう思うのか、なぜそうしたいのか、なぜそう言っているのかをきちんと理由づけできる考えを持っていれば人をジャッジすることなく、あなたの意見は尊重される思います。

そういう事を考えないで過ごしていると自分の物差しだけでこの普通や当然で物事を考えてしまいます。それはとても恐ろしいことだなと思います。

ということで今日は私が個人的に思うアメリカと日本の冠婚葬祭についてお話ししました。
それでは皆さんも今日も色々いてよしをモットーにあなたらしい素敵な1日をお過ごしください。
See you in the next episode. Have a wonderful Selfcare Day!

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