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なぜ?! アメリカ人に人気の超簡単朝食



忙しいアメリカ人の朝食に重宝されるアイテム

日本の一般的な朝食というと、白いご飯にお味噌汁、生卵に納豆&焼き魚…では、アメリカの一般的な朝食といったら何になるでしょうか?
おそらくは、トーストにジャム、スクランブルエッグにカリカリベーコン&ハッシュドブラウンてとこでしょう。とはいえ、それは理想の朝食で、なにかと慌ただしい実際の家庭では、なかなか悠長に朝食を食べていられないのは、日本もアメリカも同じこと。
そこでアメリカ人が、多数常備する朝食品がシリアルになるわけですね。必要なのは、シリアルボウルにスプーンにミルク。各自が好きなシリアルを好きなだけボウルに入れて、ミルクと一緒にかき込んで、大急ぎで家を出ていくシーンを、アメリカ物の映画やドラマで見たことがあるのではないでしょうか。
私の家族は、朝はパン食が基本でしたが、たま~に登場したシリアルには特別感があったものです。当時はシリアルといっても、王道のコーンフレークにつきましたが、それですら、まるで朝食にお菓子を食べているかのような気分で嬉しかったですね。
朝食にシリアルがあたりまえのアメリカですが、シリアルの更に上を行くレベルで「それお菓子じゃん?」と言いたくなる、アメリカンな朝食アイテムを知っていますか?それが「Pop-tarts (ポップタルト)」と呼ばれるものなのです。

アメリカ人が60年に渡って重宝する「Pop-tarts」とは?

まずは、実際の「Pop-tarts」を見てもらいましょう。

おいしそう、、、ですか?


この見た目にも食事というよりお菓子のような「Pop-tarts」とは、薄いタルト生地にジャムやフィリングが挟まっている、平べったい長方形の不思議な一品。全体のノリとしては、グラノラバーやプロテインバーのような補助食品に近い雰囲気もありますが、フレイバーの種類も豊富で、そして、どう見ても砂糖たっぷり。栄養面が考慮されている雰囲気もありませし、朝食というよりはお菓子な感じ…ですよね。

1963年に、みなさんご存知のKellogg's(ケロッグ)から生まれた「Pop-tarts」は、60年の時を超えた今も尚、アメリカ人に愛され続ける定番商品なのです。それが一目で分かるのが、スーパーの売り場の広さ。大抵は、ほぼ1通路を埋め尽くす勢いのシリアル売り場の一角に「Pop-tarts」売り場は位置します。お店ごとにプライベートブランドの安価品があることからも、その人気の高さがうかがえるものです。
日本人の大人として、正直な意見を書きますが、実は私、この「Pop-tarts」がおいしいとはどうしても思えなくって。と言っても、まずいというほどでもなく、普通に食べられますが、ただ、おいしいものではない…って感じでしょうか。にもかかわらず、それを承知しながらも、ときどき購入してしまうのは、新フレイバーや、期間限定フレイバーのせい。この「期間限定(Limited edition)」に弱いのは、やっぱり日本人だから?それとも単なる私のモンダイ?
数日前も、お店に並ぶ「パンプキンパイフレイバー」を見つけてしまい、またしてもうっかり購入してしまいました~。
分かっちゃいるけどやめられないんだなぁ、これが。

ワクワクしませんか?


 「Pop-tarts」トリビア4選

ということもあり、いい機会なので、この、アメリカ人が60年に渡って愛して止まない摩訶不思議な「Pop-tarts」というものを少しだけ調べてみることにしました。そこで見つけたトリビアがこちら👇👇👇

①えっ?! 発想元はドッグフード?!
食品だけど、冷蔵する必要もなく、戸棚に気軽にストックできて、必要な時に取り出して食べられるという発想の元は、なんとドッグフードだったのだとか。まぁ、改めて考えてみると、シリアルこそ、見た目にもドッグフードに近いのかも。なので、そこにあえてギョッとすることもないのかもしれませんけど、とにかく、手軽で便利を最優先したって感じなのでしょうか。

②4フレイバーで販売開始。それが今では…
1963年の発売当時は、ストロベリー、ブルーベリー、ブラウンシュガーシナモン、アップルカレントジェリーの4種類だった「Pop-tarts」。それが今では、レギュラーフレイバーとして常に20~30種類あり、それに加えて、期間限定やコラボレーションフレイバーなどが加わっているとのことです。
なるほど、売り場面積も広くて壮観なはずですね。実際に購入しないまでも「どれどれ?」「お、こんなのがある!」とつい足を止めてしまうのは、まるで日本のキットカット。アメリカで私が同じようなノリを覚えるのは、他にはオレオとプリングルスです。ちなみに「Pop-tarts」の一番人気は、ストロベリーフロスティングなのだとか。意外にも王道中の王道。

⓷温めても溶けないフロスティングが開発の決め手?!
袋から取り出してそのまま食べることもできますが、トースターや電子レンジで温めて食べるのが「Pop-tarts」の定番の食べ方です。トースターなら低温で1分程度、電子レンジならほんの数秒で、ほどよく温まります。「Pop-tarts」の上側って、フロスティングに覆われていることが多く、商品を温めてもベタベタしないフロスティングというのが、開発の決め手だったそうですよ。「Pop-tarts」の特徴のひとつともいえる、どこかザクッとしたフロスティングの食感のことですね。あ、味はもう、アメリカンな甘さです。

④ヨーロッパでは販売禁止?!
特定の「Pop-tarts」に使用されている着色料がNG製品という理由で、ヨーロッパでは「Pop-tarts」は販売が禁止されているという事実には、多かれ少なかれ驚きです。思わず「これ、食べるんですか?」と聞きたくもなる、強烈に着色された商品が普通に並ぶアメリカにおいては、「Pop-tarts」の着色なんて、全くもってかわいいものですからねぇ。
でも、日本でも類似品すら見た記憶がないのは、着色料のせいなのかもしれませんね。それ以前に、日本人の好みには合わないという可能性もあるでしょうけど…

もしかして、アメリカ土産にいかが?

若干、かさばりはしますが、日本へのアメリカ土産に「Pop-tarts」はいかがでなものでしょうか?子供の頃によく食べたものとして、アメリカ人なら誰もが知っている「Pop-tarts」。フレイバーもいろいろあるし、見た目も発想も、そして味わいも、これぞアメリカン。「お土産にはおいしいものをあげたい!」という場合はおすすめはしませんが、「へぇ~」を期待するならば、ありなのかも。

なんだか、繰り返し「Pop-tarts」はおいしくないですよ~というメッセージを送っているかのようになってしまっているので、軽く否定しておくことにしますね。というのも、今頃になって、新たな食べ方を見つけてしまったのです。見つけたといっても、箱に書いてあったにすぎませんが、なんと、冷凍庫で20分ほど冷やすという、ひんやりバージョン。これが、意外にも悪くなく(笑)。もともと、そのままでも、温めても、どこかしけった感があるタルト生地は、むしろひんやりバージョンの方がしっくりくるのかもしれませんね。そして、冷えたおかげで、甘さが軽減されたような気も。

まだ説得力に欠けますかねぇ…

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