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「詩人宣言ⅩⅩ」

詩人 町谷東光

記された名刺
そこには ケータイとメルアドもあるかもしれないのだけれど
そう刷り込まれたものを渡す男がいたら
それは
私です

現代詩を書いています

その男 すなわち 私は自称するかもしれません
いえ
きっと 私は詩人です

自己紹介しながら名刺を差し出します

そういう 自称・(ナカグロ)詩人が
この日本に何人いるのでしょうか
きっと
2万
いや
3万人くらい いるかもしれません

その男に 話を戻します

「なにか どこかで 賞でも取られたのですか」

男に 水を向けてみてください

いいえ

男 私は素直に言うでしょう 言います

ならば
「詩集を出されているとか…ですか」

いいえ
男 私はうそをつけません つきません

「はあ では どういう詩人なんですか」

今…投稿をしています…

「投稿?」

はい 文芸 イラスト 写真 他 雑多 玉石混交 文章については幼稚で 高校中退か引きこもりか それとも勘違いして起業しているバカな若者なんかの投稿も散見される
投稿サイトnoteが 主たる投稿先です

「ふ~ん…」

あ、
あと 現代詩手帖という 専門誌にも投稿しています

「で、載ったんですか」

まだ、投稿が4回だけで…今年中にはなんとか選外佳作くらいは狙えるかな、と…

「にしても そんなに活動もしてないのに
『詩人』を名乗るなんて ちゃんとお金になる活動をしている詩人さんや がんばってる詩人さんに ちょっと失礼じゃないですか」

はあ…お金になっている人は ほとんどいないと思いますが ぼくも、まぁがんばってるつもりです

「なるほど じゃあ これ以上は言えませんね まあ、がんばってください 詩人さん」

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