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ユーザーニーズに応え開発期間3カ月で新サービスローンチ!全社一丸開発を実現する7つの仕掛けとは?

2022年11月1日、M&Aクラウドの2つ目のサービスとして誕生した資金調達のマッチングプラットフォーム「資金調達クラウド」。既存の「M&Aクラウド」内でステルスで展開していた資金調達機能を独立させたサービスです。

ありがたいことに、ローンチ直後からユーザー登録が爆発的に伸び、ステルス時代の約6倍のペースで推移。ユーザーサポート部門には急遽応援メンバーが入り、増大したサーバー負荷をコントロールする開発部門も対応に追われ、社内は活気にあふれています。

新プロダクトの立ち上げが決まったのは6月末。1カ月の仕様検討期間を経て、3カ月という短期間で開発作業が進められると同時に、サービス名検討などのブランディング、イベント出展などのプロモーション活動も走り、全社横断の取り組みが展開されてきました。

実は当初、CTOが見積もった開発に必要な期間は9カ月。それを3分の1に縮めることになったのは、「資金調達のユーザーは、プラットフォーム上で相手先とマッチングし、面談ができただけで、驚くほど感謝してくれる。こんなにも市場に求められているサービスを、一日も早く正式ローンチしたい」という、資金調達サポート部門の責任者でもあるCOOの熱い思いでした。

各部門から集まった24人のメンバーを中心に、最終的には約70人の社員のほとんどが関わることになったローンチプロジェクト。早くから社内に「11月1日ローンチ」を公言し、社外にもアピールしてプレッシャーがかかる中、目標をクリアできたのは、当社の「1 Team」(バリューの一つ)精神と、それを支えた各種ツールのおかげです。

今回はそんなツールたちの中から厳選した7点をご紹介。同様にプロダクト開発に挑む方々にとって、何かのヒントになれば幸いです。

取材協力してくれたメンバー。左から、UXマネージャー 村上一帆、CTO 荒井和平、
広報室 細山加央里、COO 前川拓也、CMO 三井真輔

ツール1 マイルストン

ローンチプロジェクトが立ち上がった7月7日から11月1日のローンチ当日まで、4カ月の活動全体の根幹となったツール。プロジェクトマネージャーであるCTOが初版を作成し、以降は各部門のメンバーが実際の進行に合わせて調整しながら、日々更新されてきました。

関連する全部門の動きが一覧化されているため、「あっちの部門がいついつからこれを始めるためには、うちの部門がいつまでにこれを終えていなくては」といった関係性が一目で分かるのがポイント。プラス、「他部門が着々と進めているのに、うちだけ遅れるわけにはいかない」といった心理的効果もあり、プロジェクト全体の見守り役(監視役?)をしっかり果たしてくれました。

ツール2 プロジェクト管理シート

マイルストンとセットで、より詳細な進捗管理を担ったのがこちらのツール。毎週のプロジェクトMTGの前に、各部門メンバーが1週間の進捗や課題、今後のアクションを記入してきました。

前週までの記載内容もすべて残っているため、「やるつもりで忘れていた」事項が発生していないか、本人も周囲もチェックできるのがポイント。タスクごとに「予定通り」「危険」「リスケ」を選択する「シグナル」欄もあり、プロジェクトマネージャーがMTG前にここを確認しておくことで、1時間のMTGの効率的な進行にもつながりました。

ツール3 サービス名検討シート

ローンチから4年かけ、一定の知名度を獲得してきた既存サービス「M&Aクラウド」を冠したサービス名にすべきか、あるいはミスリーディングにもなりかねない「M&A」のワードを避け、「資金調達」を前面に打ち出したサービス名にすべきか――主に2つの方向性を念頭に、メリット・デメリットを整理した際に使用したツールです。

今回の資金調達プラットフォームだけでなく、将来開発する(かもしれない)プロダクトのことも想定しながら、戦略的なネーミングを目指しました。最終的には、ステルス時代の最大の課題だった「『M&A』をうたったサービス内に資金調達機能があるのは伝わりづらいし、売却意思もないのに『M&Aクラウド』に登録することに抵抗を感じる人が多い」ことを踏まえつつ、「M&Aクラウド」とのシリーズ感も出る「資金調達クラウド」を選択しています。

ツール4 プレ・プレスリリース

プロダクト開発が佳境だった9月5~8日、京都で開催された「ICCサミット KYOTO 2022」。当社は前回に続いてスポンサーとなり、プレ/ポストIPO企業のファイナンスをテーマにしたセッションをサポートしました。加えて、スタートアップのCEOやCFOが多数集まるこの機会を新プロダクトのPRに活かさない手はないと、急遽ブース出展も申し込み、社員8名で乗り込みました。

これに合わせて、新プロダクトの存在を広く知ってもらうため、「M&Aクラウド、事業会社からの『資金調達』に特化したプラットフォームを2022年冬、提供開始」と銘打った「プレ・プレスリリース」をCEO及川が登壇したアワード「カタパルト X」が開催される6日に「PR TIMES」で配信。ブースへの集客や会場内外でのアピールのきっかけづくりに貢献したのはもちろん、社内の士気高揚にもつながりました。

また、ここでローンチの目的や背景を明文化したことで、既存顧客に向けた新プロダクトへの記事掲載の呼びかけ、つながりのある外部メディアの記者の皆さんとのコミュニケーションにも役立ち、以降のPR活動のベースとなりました。

ツール5 プロモーションTシャツ

当社メンバーが気合い十分で臨んだICCサミットは、実は営業活動禁止のイベント。そこで、こちらから営業トークをするのではなく、先方から自然に資金調達の話題に触れてもらえるよう、さまざまな工夫を凝らしました。Webで配信したプレ・プレスリリースもその一環ですが、ICC会場でリアルに効果を上げたのがこのTシャツ。これを着込んだメンバー8名が、常時バラバラのセッション会場やブースに散り、「事業会社からの資金調達も、M&Aクラウド」を「背中」で伝え続けました。

ツール6 シナリオテスト対応シート

せっかく新プロダクトとして独立させるのだから、ユーザー登録から掲載企業への「打診」(転職サイトでいえば「応募」)、マッチングまで、ベストなUXを追求しよう――短期集中で行われた今回のプロダクト開発ですが、すでにステルスではサービス展開してきた経緯があるだけに、ユーザーへのサポートやマーケティングなど、サービスを支えてきた社内メンバーへのヒアリングは念入りに行い、仕様検討に活かしました。ヒアリングの実施回数は30回以上に上っています。

開発作業の開始後、一通り触ってみられるものができた後は、社内のメンバーに資金調達側、出資側それぞれのユーザー役を務めてもらう「シナリオテスト」を実施。そこで上がった気になるポイントを記録し、改善対応を行い、次のテストでのユーザー役の反応を見るサイクルを繰り返しました。

このシートは、シナリオテスト時の記録とその後の対応を漏れなく行うために使用したツール。各事項の「UX重要度」「優先度」に加え、「工数目安」の記入欄も設け、進捗管理上の影響も見られるようになっています。

こちらから「シナリオテスト対応シート」のフォーマットをダウンロードいただけます

ツール7 プレスキット

ローンチ後の怒涛のユーザー登録に貢献したのが、広報担当者が進めたメディア露出作戦。ローンチ当日には、メディア向けの新サービス説明会を開催しました。そして、説明会終了以降に「日経電子版」「IT media NEWS」「ダイヤモンドシグナル」「WITH」「Strainer」「日経産業新聞」の6メディアにニュース掲載され、BtoBのプロダクトとしては嬉しい結果となりました。

9月に出したプレ・プレスリリースを活用して、発表以前からつながりのある記者の皆さんには、発表日時やサービス名などを伏せた状態でコンタクト。10月中にCEOへのインタビューをセッティングした上で、当日の説明会をご案内しました。また、説明会終了後の15:00のプレスリリース配信(情報解禁時間)に備えて、キービジュアルや資料類の重要ポイントをまとめたキット一式を準備しておきました

特にビジュアル素材は、先方ではアレンジしにくいため、各メディアの仕様に合ったものを使っていただけるよう、バリエーションをそろえました。たとえばキービジュアルは、基本はキャッチコピー入りで作成しましたが、キャッチコピーなしを好むメディア向けには、サービス名のみのバージョンも用意。縦横のサイズもメディアの仕様に合わせることで先方の手間を減らし、スムーズな掲載につながりました。

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