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【BL二次小説】 親善試合①


~総北~



金「箱学は……間違いなく新開を出してくるだろう」

田「ヤツに対抗出来るのはオレしか居ねぇ。任せとけ」

巻「あとは、コンビ組む相方と、アシスト役っショ」



作戦会議中の総北3年生。

そこへ1年生が割って入ってきた。


鳴「ワイに決まってるでしょ先輩方ー!オッサンに出来るんならワイにも出来まっせー!」


田「これはスプリント勝負じゃねぇんだよ」

鳴「オッサンが勝負すんのに黙って見てられまっかいなー。ワイを出して下さいやグラサン先輩ー」


金「戦う相手は田所ではなく箱学だぞ鳴子」

鳴「わかってまんがなー。どうせ箱学のお坊っちゃん方、ナイフとフォークでお上品にお召し上がりなさるヤツラばっかでっしゃろ?楽勝ですわー」

鳴子は自信満々で参戦をアピールする。


手「まぁ、鳴子なら大丈夫じゃないですか?田所さんと張り合って力発揮しそうですし。アシスト役はオレがやりますよ」

手嶋が助言する。


金「うむ……。ではうちは田所、手嶋、鳴子の3人でいくか」

巻「ま、妥当なとこっショ」


鳴「いよっしゃあ!負けへんでオッサン!」

田「だからオメーの敵は箱学だ!」






~箱学~


福「総北から、親睦会を兼ねた親善試合の申込みが届いた」

東「……ふざけた内容だな。なんだこれは」

荒「“大食い大会”だァ?回転寿司のォ?」

新「30分1本勝負。3人1チーム。食べた皿の数で勝敗を決める。負けた方が全額払う……か」

箱学の3年生4人は顔を見合せる。



新「オレの出番だな。寿司は大好物だよ。任せてくれ」

バキュンポーズで名乗りをあげる新開。


福「新開はともかく……他に適任者は?」

荒「オレぁそんなに食えねェぜ」


東「……1チーム3人か。これは、ちゃんと役割分担させ戦略を練らねばならんと見た」

福「ああ。2人は食べる事に専念させ、1人は皿を並べたり退けたり茶を汲んだり醤油をかけたりのアシストだな」

荒「ンじゃ、アシスト役はオレがやんよ」


福「あとは食べる担当のもう1人だな。うちの部にそんな大食いの人間は居ただろうか……」

東「隼人以上に食えるヤツなど、おらんぞ」

荒「オイオイどーすんだよ」


考え込む3人に、新開はニッコリ微笑んで言った。

新「心配いらないさ。当日、強力なメンバーを連れて来るよ」


福「?」
東「?」
荒「?」







~大食い大会当日~


会場の回転寿司屋の前に集合している総北と箱学の面々。


金「受けてくれて感謝する。福富」

福「当然だ。オレ達はいつでも挑戦を受ける。そして、勝つ!」

火花を散らしている両主将。



選手達はそれぞれゼッケンを付けている。

田「やっぱりアシスト役はオマエか荒北。……新開はどこだ?あと、もう一人は?」

荒「そろそろ来んヨ」



そこへ新開が合流してきた。

新「やあ、お待たせ」


総北「……え?」


新開の連れて来た選手を見て、総北組は驚く。




悠「ども」



新「紹介するよ。弟の、悠人だ」




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