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凄腕の証明 〜女パチプロの手記〜 (あとがき)

1作目の《敗北の記憶》を読んで下さった方から第2弾へのリクエストをいただきまして、日の目を見る機会を得た作品です。
前作に引き続き、パチプロとはどういうものなのか解り易く本文に取り込んでみました。

漫然と打つのではなく、プロは常に技術を磨き続け、1玉でも多く獲得する努力を通常時から怠りません。

作中に出て来た「ホルコン」ですが、一般客はこれを遠隔操作システムのことだと思っているようですが、それは間違いです。ホルコンは単なる出玉管理システム。コンビニレジのPOSシステムみたいなものです。遠隔操作システムはホルコンとは全くの別の代物です。

「割数」というのは台の出玉性能です。数字が大きい程勝ち額は多くなります。100で収支トントン。店が釘をいじるため、殆どの台は80以下に釘調整されています。釘読みをしてその中からほんの数台有るか無いかの105の台を探し出すのがプロ。更にそこから技術介入をして110まで上げられれば上等。警報を設定している140というのは故障レベルです。回らない台を打ったり、止め打ちもせず無駄玉が多い客は80をどんどん下回っていくことになります。

それから、疑問に思った方もいらしたかもしれません。
作中の「旅打ちはプロとバレても構わない」という部分です。
たまに店内に、防犯カメラの画像のチラシが貼られているのを見たことがあると思います。「見掛けたら通報を!」みたいな。
プロとバレたらこのような顔写真を公開されてしまうのでは??
その点は心配ありません。防犯カメラの画像を公開されている連中は、ゴト師です。ゴトは完全に犯罪ですから貼られます。
しかしプロは犯罪ではありません。貼ったら逆に店が訴えられます。よって、プロに対して店が出来る最大限の対抗策は、出禁なのです。

本シリーズは3作目もありますので、近日中に投稿する予定です。
リクエストして下さったにゃんくしーさん、本当にありがとうございました!
(*´∀`)


1作目 《敗北の記憶》
3作目《婆ちゃんの愛》
4作目 《プロへの道》

作品一覧


2023-07-24
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