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人生の夏休み 8

新たなる出会い、人それぞれの違い。

4月中旬頃になると、お土産屋さん派遣担当や、配膳係の新しいバイトがやってきた。一人は石垣出身で、今まで沖縄物産展で各地めぐって働いてた人、もう一人は高校卒業したばかりの若い女の子。お土産屋さん派遣の方は、いろんな場所でそれにあわして働いてきただけに、しっかり者。もう一人の彼女、高卒の女の子に、私の人生(考え方など)ってなんだったんだろう・・・と思うほどカルチャーショックを受けた。

なんと彼女は、学生が持ちそうなスポーツバッグ片手にやってきた。私も荷物はダイビング機材と海外旅行できる程度の荷物で来て生活しているが、彼女の持ち物の少なさにまず驚き。下着は履いてる物だけと聞いてさらに驚き。洗濯したらどーすんの?とつい言ってしまった。こんな暑いとこすぐ乾くし、半日くらい履かなくても平気だよ。凄い!しかも北海道出身で、船ですべてここまで来たので、1週間くらいだったかな。。。日数かかっているのも驚いたけど、その途中で友達も出来て、その友達も連れてきた。所持金3000円。寮で生活するから大丈夫でしょ~なんとかなる。軽くふわっと飛んでしまいそうな笑い声とかわいい口調でなんの心配もないのが凄い。どこからこの度胸がくるのだろう。。。と色々聞いて納得。それもそのはず、親はヒッピースタイルの生活でお金がない時、食べ物は貰ったりとかジャガイモばかり食べていたとか。。。お金出来てもインドが好きだったから何度か連れて行ってもらって、すぐお金がなくなる生活とか。。。もう聞いているだけで、本の中の世界だと思った。そんな彼女ちゃんと目標があり、ここで働いてお金を貯めてインドに行って、アロマの勉強をするという物だった。(まだアロマテラピーがブームになる前。)まず沖縄の海も見たかったそう。

凄い!それしか出てこなかった。今まで出会った中でとても印象的な彼女。こういうなんでも大丈夫でOKの間口が広いと、私の思った不安って何?ちっちゃバカみたいと思えるようになった。

人それぞれ育った環境や性格にもよるのでしょうが、こんなに何事もラフに考えられたら怖い物なし、将来大物になるだろうな~と思った。あまり人を羨ましく思う事はないのですが、この時はさすがに羨ましかった~。何も持ってないけれど彼女がとても羨ましく思えた。

                               つづく

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