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《ドキュメンタリーへの愛と情熱にあふれた時間》2022/11/06

▼「国際映画祭を解剖する」

 11月5日と6日に開かれた、「国際映画祭を解剖する」というプログラムに参加してきました。

▼13の実践的な「授業」

 山形国際ドキュメンタリー映画祭に深く関わってきた、藤岡朝子さんのドキュメンタリードリームセンターが主催。ドキュメンタリー映画への思いにあふれた、制作者のみなさんー監督だけではなく、プロデューサー、プログラマー、セールスエージェントなどーが登壇しました。


 2日間で、全13の濃密なレクチャーは、監督、プロデューサー、エージェント、プログラマーなど多角的な視点から、実践的な内容。同時に、そのすべてが「日本のドキュメンタリー映画を少しでも発展させたい」という情熱と愛にあふれていました。

 実作者の視点からは、『選挙』の想田和弘監督や、『セノーテ』の小田香監督、『フツーの仕事がしたい』の土屋トカチ監督、『東京クルド』の日向史有監督、『私だけが聴こえる』の松井至監督、『愛と法』の戸田ひかる監督、『骨を掘る男』の奥間勝也監督などが映画祭や海外展開での(失敗も含めた)体験談を共有。海外の映画祭プログラマーが作品を見て、海外展開についてコンサルする時間も。

 ドキュメンタリー映画に関わる人の視点からは、ジャーナリストの中山治美さん、ぴあフィルムフェステイバルの久保田ゆりさん、キュレーターの増渕愛子さん、Yahoo!クリエイターズプログラムの金川雄策さん、プロデューサーの植山英美さんや高松美由紀さんをはじめ、映画祭のプログラマーコンサルタントによる最新情報がシェアされました。

▼写真やアート作品の海外展開とのシンクロも

 自分の中にある、複数のレイヤーーアート制作、ドキュメンタリー制作、テレビドキュメンタリー研究などーが反応し、共鳴していました。

 たとえば、写真(とアート)で、海外に打って出るという状況を垣間見たり、自身も少しだけトライしてきた経験と、かなりシンクロする部分も多かったのも発見でした。

 アートの文脈で、昨年初めて『あとのひ』という20分の映像作品を作っただけの自分ですが、自分の残り時間で何ができるかということと含めて、自省のきっかけとなり、背中を押されまくる感覚に身体が熱くなる時間でした。

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