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月収手取り21万円のドクターにインタビューしてみた。

お医者さん。それは「さぞかし儲かってるんだろうな」と思う職種だと思いますし、ホントに儲かっている人も少なくないとは思います。

ただ、実際の現場は苛烈を極めることも少なくない、手取り21万円で働かされているとあるドクターに話を聞いてみました。

医師の働き方の現状の一例

先日、こんなツイートをしてみました。

要約すると、

・残業として良いのは22-7時の勤務のみ
・医療行為のみが残業とみなされ、カンファやカルテ記入などは残業とみなされない

ということ。

これだけを見たら「え、そういうのも残業とみなしていいんじゃないの?」と思っちゃったります。というかフツーであれば思うかなと。。

正直に言うと、これがなぜ認められるのかのエビデンスはまだ十分にとれておらず、もしかしたら妥当性がある根拠法や規則があるのかもしれません。
(Twitterでエビデンスに関してコメントがありましたが、明確なものはまだ不明です)

またまた~儲かってるんでしょ?→給与明細見る?

ここで思っていたのは、
「とはいえお医者さんなんだし、儲かってるんじゃない?診療行為って時間で区切るのが難しいからそういう決まりにしてるだけで、実際は高い年俸もらってるイメージなんじゃない?」
ということ。

というわけで、とあるドクターの給与明細を見せて頂きましたが、

本当に手取りが21万円。

これはにわかには信じがたかったです。
というか今でも「ハア?」と思ってるのですが、その計算で言うと年俸が400万円に届かないくらいで働いている、ということになります。

価値の対価がお金だというのなら

お金が評価のすべてではないのかもしれない。しかし、その人の価値に対する対価としては、いくらなんでも低すぎるんじゃなかろうか。

それってつまり、身を粉にして最新の医療を研究し、重度の疾患に対応できるように日々がんばっている人たちの価値がその程度、ということを言いたいのかなと。

見てるこっちが申し訳なささえ覚えるとともに、
医療事務だった頃に「給与が低い」とごねていた自分、
移植担当事務として移植業務に携わる医師の実態を見てきた自分、
そして医療の現場に居ながらそのことを軽視していた自分、
そういったものが情けないというか申し訳ないと思いました。

患者の意識改革が不可欠だそうです

先生に聞いた内容は何か機会があれば詳細をつづりたいと思いますが、
・大学病院勤務期間=服役期間と言われている
・働き方改革には患者の意識改革が必要

という言葉が非常に衝撃的でした。

とくに大学病院の場合、患者さんが「大は小を兼ねる」と思ってしまっていて、とりあえず大学病院に行っとけば間違いない!という考えを持つ方もいらっしゃると。

ただ、病院にはそれぞれ役割があり、極端な話、ただの風邪で大学病院に行っても、逆に対処できず悪化させることすらあり得るとのこと。(努力の問題ではなく専門性の問題)

軽症であるならまずは市中病院へ行き、そこで処置が難しければ高次指定病院へ紹介する、という流れなので、「大は小を兼ねる」とは思わないでくれ、とのことでした。そりゃそうですね。。

叫ばれている「働き方改革」

働き方改革、という言葉を必要とするのはどの業界だってそうだよ、という声もあるかもしれないですが、、、全体最適は正直、ぼくはよく分からんです。

ただ、前職で医療の現場というものを見たFPとしては、何かできることがあるんじゃないかなーと思います。

働きづらさや男女の問題など、生きづらさを解決する糸口を一緒になって考える「パパFP」。公務員からフルコミの営業にトライし、2年で業界トップ1%のMDRTに。夢は社交ダンスで世界大会に行くこと。