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じいさん流血?介護福祉士参上☆

202本目。地域で高齢者を支えることについて、色々考える出来事があったので書いてみようと思います。

とある仕事で出かけていて、上司にあたる方と
スーパーにお昼ご飯を買いに行きました。

買い物を済ませて、袋に詰めて帰ろうかな(^^♪
と思ったら、、、


床に赤い足跡が!!


ち、だ!!!


レジから、サッカー台まで足跡が続いていて、
その先にいたのは、、、


おじいさん。


左足のズボンの裾から血が滴っていました。。。

出続けている、というより
もう出てない?

という感じに見えました。


で、本人は、お尻を台に乗せ座る感じの姿勢で、
買い物を袋に入れていました。

立ってるのがしんどいのかな。。。という感じ。


さあ、皆さんだったら
こんな時どうしますか??



1、お店の人がなんとかするだろう、さっさと帰る
2、お店の人を呼んで、さっさと帰る
3、とりあえず話しかけてみる「ちょ、ちょっと!大丈夫ですか?」
4、とりあえず話しかけてみる「救急車呼びましょうか?」
5、まず話しかけてみる「こんにちは、なんだか血が出てるようですけど」


気付かず通り過ぎる人
チラっとおじいさんをみるも素通りする人
声かけようかな、という素振りはあるけど、、という人

色々いらっしゃいましたが、



ぼくは介護福祉士(^^♪

お年寄りのアクシデントは慣れっこです。


プライベートな時間では、決して多くないですが、
たまに遭遇します。


タクシーから降りられなくなっていて、
運転手さんと困ってるところ

バスから降りるのが大変そうなおばあちゃん

道端に倒れて腕が曲がっているおじいさん

道端で倒れているおじいさん(酔っ払い)

などなど


流血は久しぶりでした。

まずは、お近づきに♬



きっと、本人は困っている。

ちゃんとレジで買い物ができる人ですから、
汚したことはわかっているはず。

そんな状況なので、
慌てて「大丈夫ですか!?」なんて話しかけると、

きっとウザイ。


なので、まずはソフトに話しかけます。

まえ
「こんにちは。なんだか血が出てるようですけど、お身体は大丈夫ですか」

じいじ
「うん、私は腰は悪いんだけど、とくに大丈夫だ」

まえ
「それなら良かったです。でも血が出るとは困りましたね」

じいじ
「そうだね」

まえ
「どこから出てるんでしょうか」

じいじ
「わからん」


こんな感じで会話してるうちに、
上司の人も元ケアマネさんなので、一緒に話してくれたりする。

そうこうして、お店の人もやってきて、

お店の人
「救急車呼びましょう」

じいじ
「いいよ!私は家に帰るから。歩いていくから。」

まえ
「おうちは近いんですね」

じいじ
「歩くと1時間くらいかかる。腰が痛いから」

まえ
「住所はどちらになるんですか」

じいじ
「〇〇 〇丁目〇の〇だ。向こうの道を真っすぐだ」

上司
「お一人暮らしなんですね(途中聞き出せていた)
 ケアマネさんは、おうちに来てますか」

じいじ
「あまりこない。介護の人はたまにくる」

上司
「病院はどこに通ってるんですか」

じいじ
「〇〇病院」

上司
「まえさん、〇〇病院なら包括につなげてくれてそうね。
 お名前聞いたっけ?」

まえ
「お名前はなんておっしゃるんですか」

じいじ
「〇〇だ」


これで、氏名、住所がわかりました。


まえ
「ありがとうございます。血が出てるし病院いった方がよさそうですよね」

じいじ
「まあ、そうかな。でもタクシーあれば帰れるから」

歩いて帰ると言わなくなった!

しんどいのか、やっぱり困ってるのか。。。


いただいた個人情報を元に、
上司が問い合わせた包括の方で、

この方の担当者がいることがわかり、
無事に取り次ぐことができた♬


まえ
「腰が痛いのも大変ですね。ほかに悪いところはありますか」

じいじ
「最近、よく転んでるんだよ。ここ見てよ。傷あるだろう」


ああ、だから黄色っぽい顔だったのか。

内出血が下りてきてる症状だったのか。
黄疸かとも思ったけど、そっちの線かもな。


じいじ
「紙パンツを履いてないんだよ。今朝なくて」


普段は履いてるんだと。

なんだかんだ、色々聞き出してしまいました。


ということで、担当者が駆けつけてくれることになり、
お店の人に上司が説明してくれて、

ぼくたちは失礼することに。

まえ
「お大事にされてくださいね。またお会いしましょう」

じいじ
「ありがとうね」

介護の知見がひろまること


今後、こういうケースは
各所で増えるだろうね、、、と上司と話しながらお昼食べてました。


お一人暮らしの高齢者が増えています。

この方のように、お一人暮らしできていても、
ちょっとしたことで、困ることもある。


今回のケースでも、

・お年寄りとのコミュニケーションに慣れているか
・救急車以外の連絡先(地域包括支援センターなど)を連想できるか


によって、全然変わってしまっただろうなと思う。


ゆっくり懐に入っていって、
個人情報を聞き出す。

しかるべき担当につなげる方法を考える。



地域包括の役割って大きいなと感じました。

こういう方をちゃんと把握してくれていたりする。


介護の知見が、より多くの人にひろまること


そうすると、高齢者が困らずに済む。

超高齢社会において超重要!!


やっぱり、介護は義務教育に入れるべきかな、と思いました🎵


現場からは以上です(^^♪


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