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Vol.60 【6月号】カオスな世界に対してオープンであること 地域おこし協力隊14ヶ月目

今年の夏のはじまり。この時は、そんなに暑くなるとは思っていなかった。

予測していないことも過ぎてしまえば思い出に変わるもので、わからないことに対してそこまで怖がらなくても良いのかもしれない。

できる唯一のことは、その瞬間の最善の選択をすること。

本note『真船奮闘記』とは?
2022年5月より北海道美唄市の地域おこし協力隊として、シティプロモーションを担当している真船創太(まふねそうた)です。シビックプライドの醸成を通じて関係人口の増加を目指し、美唄の若者たちと『美唄の未来に夢を描く委員会』を立ち上げました。プロジェクトを進めていく中での等身大の苦悩や、地域での暮らしのリアルを飾らずに発信しています。


美唄にできた陶器カフェ

去年まで美唄郷土史料館の館長を務めていた方が、美唄にオープンした陶器カフェ「陶mass」へ。陶器や古道具に囲まれた空間で、ワッフルをいただきました。時間に迷い込んだような感覚。陶器は購入できたりするので、ぜひ足を運んでみてください!

郊外にあり、不思議な時間が流れている

地域おこし協力隊研修@知床

地域おこし協力隊を対象にした研修に参加をしてきました。昼過ぎに知床集合のため、早朝に美唄を出発。知床遠い!遠すぎる〜!

参加したのは、知床の今と未来を考える地域イベント「シレトコノミライ2023」の企画の一つである「LOCAL DIVER」。コンテンツが盛り沢山だったので、詳細は割愛しますが、そこで一番感じたことは、もっとまちはカオスでいいんだなということ。

すごく雑に分けると、知床がある斜里町は観光業の「ウトロ」と一次産業の「斜里」で大きく別れている。(違っていたらごめんなさい。またもう一つ踏み込んで学びに行きます!)一つのまちの中に大きすぎる軸が2つあって大変かと思いきや、それぞれが成立している。もちろん一部?上手くいっていないところもあるが、反対にかけ合わせで相乗効果を生んでいるところもある。上手くいっていないところが存在するからといってどちらか一つにしてしまおうというのは乱暴な話であって、間に存在する溝を埋めたり、橋をかければ良い。

翻って、美唄のプロジェクトの考えると、すごく綺麗にやろうとしすぎていたんだなと気が付きました。「Be Beautiful 美しくあれ。」の一つのストーリーのもとに全部を詰め込もうとしていた。大切なのは、シンプルにすることではない。まちという市民の数だけ暮らしがある中に、アイデンティティを感じられる共通言語をつくること。

(斜里の商店街で開催している「ふらっとナイト」のチラシがジワる。灯油重量当てクイズってなんやねん!でも200L灯油券は欲しい)

帰りに、FoundingBaseの仲間が美幌町にできたコミュニティスペースにもお邪魔してきました。大開口からの美幌の景色が最高で、めっちゃ作業捗るので、道東で作業場所探している方いたら超おすすめです!

野球観戦

話題のエスコンフィールドに行ってきました。まるで日本の球場ではないみたい。(日本の球場も2つしか行ったことなく、海外の球場なんてなおさら)

結果は逆転勝利!!すごく見ごたえのある試合でした。

OBとして大学のゼミ参加

大学のゼミに呼んでいただいて、数年先の先輩として偉そうにお話させてもらう機会をいただきました。お呼びいただいたのは、「新渡戸カレッジ」という学部横断型のゼミ。札幌農学校の2期生の新渡戸稲造が由来です。「武士道」を書いた人で有名ですね。

せっかくなので、要点をここにも。

このゼミ自体が、グローバル人材を育成するというコンセプトもあり、ゼミ生みんなが口を揃えて「英語がしゃべれるようになりたい」「海外で働きたい」と。まあ、僕もまったく同じような状態だったし、そういうタイミングがあっても良いなと思っているので、それ自体は良いも悪いも。(志があるということは内容問わず良いことだと思っています)

ただそれによって、それ以外の情報があってもアンテナが反応していない。すべてを取り入れろというのは、10人の話を同時に聞いたと言われる聖徳太子でも無理な話なので、ほんの少し(1割とか)でも関心のない話を聞きにいったり、そこまでしなくても向こうからやってきたときに食わず嫌いせずにとりあえずかじってみろ。

素晴らしい世界にも、綺麗なだけでない世界に対しても、オープンでいてほしいとお伝えさせていただきました。それはたくさんに出会うことだと思っています。

僕は大学時代に心から尊敬できる人に出会って人生が変わり始めたけど、いきなり尊敬できる人に会えるかどうかなんてわからないし(運だし)、そもそも尊敬の判断基準を持ち合わせていない。たくさん会ってくると、この人表面でものを言っているなとか、本気で自分のことを思って言ってくれているなとか少しずつわかってきます。

同じく高校時代に読書感想文でしか本を読まなかったのに、とりあえずやってみようと思って一年で200冊くらい読んだら、本の面白さがわかるようになった。まずは質よりも量。大学生なんて失敗し放題だから、たくさんやってたくさん怒られたほうが良い。自分の中のしぶとさみたいなのは、そこらへんから来ているかもしれません。

打席に立てるか=意思決定にどれだけ関わるか=責任を持つ覚悟ができるか、それを一番に置いて仕事を選んで、今ここにいます。小さい話ですが、大企業に行っていたら、noteで自分の考えを書くなんてしていなかったと思います。でもその積み重ねが自分をつくっているのもまた事実。

ストレスを感じることもやっぱり多いけど、確かな成長を感じています。

農業部ワークショップ

シティプロモーション事業では、「農産物PRを美しくしよう。」というテーマで農業関係者の方を中心にワークショップを実施をしました。市民向けでオープン回というのは、初めてだったのでどれくらい来てくれるのかドキドキ。

農業系の地域おこし協力隊の仲間と連携をして、進めていきました。これまではプライベートでしか関わることがなかったので、プロジェクトとして一緒に活動できて嬉しかったですね。

家庭菜園

5月からポッドで育てていた種たちがほとんど芽を出しました。ポッドでは窮屈なくらい育ってきたので、0から作った畑へ移植。

彼らからしたら、敵がいない室内から、いきなり寒いし虫もいる室外へ。まだまだ手がかかるけれど、たくましく育ってほしいですね。

(この時はまだ知らない。。)


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