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みなさんの質問にすべて答えます|「Minimal」山下貴嗣

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インタビュー | CRAFTSMAN × SHIP  パネリスト | 富ヶ谷「Minimal」山下貴嗣

「CRAFTSMAN × SHIP」公式ノートの第2回は、パネリストの一人で、Bean to Barのチョコレートの先駆的存在である富ヶ谷「Minimal」山下貴嗣さんが登場です。「CHEESE STAND」藤川真至さんとのイベントの内容を決める会議の模様を最速レポート。山下さんらしいビジネスインパクトあふれる発想がさく裂したイベント作りの裏側、どうぞお楽しみください!

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命がけでカカオの産地に行くのは、なぜか?

藤川 中南米の国、リカアグラに行ってきたそうですね。

山下 一昨日帰ってきました。実は、現地で、ライフルをもった人たちに囲まれて、死ぬんじゃないかと思った瞬間がありました。一瞬、何が起こったかわからないし、パニックになって。「伏せろ!」とかいわれて。

藤川 本当ですか? 命がけのカカオハンティングですね。

山下 僕も悪いんですよ。商談が、夕暮れになるまで長いびいちゃって。現地のコーディネーターさんが「帰らずに泊まりましょう」といってくれたんですが、僕が「大丈夫、行けるでしょう」っていうくらいの軽い気持ちで帰路についたのが悪かったんです。けど、マジ怖かった……。その夜、ベッドに横になった時に、僕、泣きそうになりましたもん。よかった~って思って。

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藤川 そういう話、「CRAFTSMAN × SHIP」のお客さんも聞きたいと思いますよ!「どうして命をかけてまで、産地に行くのか」っていう話は、僕も気になりますよ。

今回のイベントの進行なんですが、まず最初に僕がキーになることを話して、そのあと15分くらいピッチで、商品を実際に食べてもらいながら話してもらおうと思っています。そのあとに全員集まって話そうかなと。それが第1部です。そのあと、第2部。第2部は懇親会を考えているんですが、どんな内容にしようか、いろいろと考えているんです。

僕たちは、モッツァレラを実際に練って、山下さんたちも、チョコレートを作ってもらうとかもいいかなと思っているんですが、そうすると、それぞれのブースで、お客さんを相手に作ることになって、本来「CRAFTSMAN × SHIP」が目指している、CRAFTSMANと使ってくださる方との交流になるのかなって思うんです。

CRAFTSMANとのリアルな学びの場

山下 ちなみにイベントの流れを整理すると、お客さんは学校みたいに、ステージを前に並んで座るんですか?

藤川 CRAFTSMANとお客さまの交流をメインにしたいと思っているので、たとえばステージと客席っていうのをなくして、会場をフラットに使えないかな、とか考えています。そのうえで、2部ではその交流を深めるような空間になればと思っているんです。僕が話してから、ピッチ試食する、みんなで話す。それで、1時間20分くらいですね。

山下 ブースにある商品を試食しながら、CRAFTSMANたちが手売りするっていうのが、交流としてはわかりやすいですよね。藤川さんのところにいったら、藤川さんとさっき聞いた話のこととかをさらに聞けるし食べられる。僕のところにきてくれたら、食べながら話せるから、ワイワイしている感じはでますよね。でもそれだと、お客さまがバラバラになってしまう。

もっとすっ飛ばして考えてみると、第2部は、質疑応答のみ、みたいに完全に振りきっちゃうとか。お客さまの質問を聞いて、その場でバンバン答えながら、会場全体でずっとしゃべるっていう(笑)。しゃべり場みたいにしてもいいかも。

実際、4人でトークセッション15分っていうのは、けっこう短いですよね。パネリストで呼ばれること多いけど、座談会が30分あっても、最後までしゃべれずに終わってしまうことがあるんですよ。

藤川 たしかに、第2部を質疑応答にしちゃうのいいですよね。

山下 今回って交流が目的じゃないですか。僕は、何かしら、これからCRAFTSMANとしてお店を始めたい、という人たちが来てくれるんじゃないかと思ってるんです。だから、お客さまには「聞きたいこと考えてきてね」って事前にお伝えしておいて、それをガンガン会場で聞いちゃう。

「モノを作るってどういうふうに始めたんですか?」という質問に対して、藤川さんが「イタリアでバックパックしてて、チーズに出会って」みたいな話をする。そういうのってネットとかで調べられればわかるんだけど、実際に生の話って聞けないじゃないですか。それが悩み相談じゃないけど、リアルにCRAFTSMANたちがどういう変遷で今に至るかみたいな、リアルな学びが面白いと思うな

CRAFTSMANのオンラインサロンの可能性

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藤川 今回のイベントは、単発ではなくって、春に向けてもう少し大きなイベントをしたいと思っているので、キックオフイベントという位置づけです。

だからたとえば、1カ月ごとにコラボ商品をそれぞれの店で販売していくような企画があってもいいと思っているんです。1月はMinimalでCHEESE STANDのコラボ商品を発売して、2月はCHEESE STANDでFUGLEN TOKYOとのコラボ商品を発売する。その商品企画会議を、第2部でやっちゃう。実際にお客さんの意見をその場で聞きながら商品を開発していけたら面白いんじゃないかと。

山下 面白いですね! ちなみに「CRAFTSMAN × SHIP」をサロン的に続けていくのは、藤川さんどう思いますか? 藤川さんの「CRAFTSMAN 2.0」っていうテーマって、サロン向きだなって思うんですよね。

今回のイベントに参加された方には、サロンのメンバーに招待しちゃうとか。サロンの活動としては、ゲストCRAFTSMANを毎回呼ぶのを月に1回やるのもいいし、企業ラボみたいに、起業したいCRAFTSMANのプレゼンを僕たちからアドヴァイスをするとか。商品企画会議もサロンのなかでやってもいいよね。

藤川 そのサロンについて第2部で話すのも面白いですよね。「サロンに参加するなら、どんなことやりたいですか?」みたいなことを、実際にお客さまに聞いて。

山下 でもそれって、モデレーターのファシリテーション能力が高くないと難しそうな気もする。杉窪さんや小島さんの意見も聞いてみたいですよね。

藤川 その場で「サロン、やらないよ」って杉窪さんが言っても面白いかもしれない。

山下 杉窪さんも小島さんもこういう話にのってくれるんだったら、たとえば杉窪さんのパンラボとか、藤川さんのチーズラボ、小嶋さんのコーヒーラボみたいなのに入ってもらってもいいですよね。開業ラボとかも面白いかも。

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お客さまから刺激を受けるイベントに

山下 参加する人たちはまずCRAFTSMAN 2.0に共感してくれること。マジで応援してくれる、そういう人に来てほしいよね。

藤川 お店を出したいと考えている人、食業界でなくてもモノづくりをしている人、そういった方たちにとっても、聞いてもらえるように。いろいろと質問をしてださると、僕らも刺激をうけられますよね。

そういう場でのおしゃべりから、サロンの話ではないけど、斬新なアイディアが出てくるかもかもしれないですよね。

Peatixの備考に一人必ず1問質問を用意してくださいとかいれますか?(編集注:すでにいれました笑)

山下 ここでしか聞けないような質問に、僕たちマジて答えるので、ぜひ質問考えてきほしいですよね。

その場で書いてもらって集めて、くじ引きみたいにして質問を選んで、話してもらうのもありかも。そういうの、俺だったらみたい。だって、この4人が揃うのってあんまりない。

藤川 第2部は、CRAFTSMANとお客さまがとにかくしゃべり続けるような場にしましょう。

CRAFTSMAN × SHIP(クラフトマンシップ)
【出演】 CHEESE STAND ー 藤川真至/Minimal ー 山下貴嗣/365日 ー 杉窪章匡/FUGLEN TOKYO ー 小島賢治/and You.
【日時】 2019.11.23 sat open 13:00/start 13:30
【参加費】 3000円(税込)
【場所】 青山・国連大学
【協力】 ファーマーズマーケット・アソシエーション
13:00 開場
13:30 第1部 CRAFTSMAN TALK 
藤川真至/山下貴嗣/杉窪章匡/小島賢治 各20分
4人のCRAFTSMANが作った商品を食べながら、そこに込めた想いや開発の秘話などを聞くことができます。
15:20 第2部 交流会
藤川真至×山下貴嗣×杉窪章匡×小島賢治
CRAFTSMANと参加者の質問を中心としたディスカッションのほか、各店のブース出店もあり、商品を実際に購入することができます。
16:30 終了
※内容は予告なしに変更になる場合があります。

「CRAFTSMAN × SHIP」前売りサイトはこちら

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やました・たかつぐ
2014年に「Minimal -Bean to Bar Chocolate-(ミニマル)」を設立。都内に5店舗2工房を展開。カカオとチョコレートというプリミティブな産業構造にイノベーションを起こすべく、年間4か月程度、赤道直下のカカオ産地に自ら足を運んで、良質なカカオ豆をフェアトレードで買付をして、農家と協力して毎年の品質改善に取り組む。カカオ豆を活かす独自製法を考案し、設立3年で世界最高峰のチョコレート国際品評会で部門別最高金賞を日本ブランドで初受賞。グッドデザイン賞特別賞「ものづくり」受賞やWIRED Audi INNOVATION AWARD 2017 30名のイノヴェイター等に選出。クラフトマンシップとビジネスインパクトの両立を目指す。

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構成・文/江六前一郎 edited by MAGARI

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