スーパーセンシティブ12 #34歳うつ克服日記
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https://note.com/mahiru2go/m/mfb709f683172
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■晒される恐怖
一歩家の外に出たら全員が私に注目して、全員が蔑んだ目をこちらに向けると本気で思い込んでいたので、都内にあるヨガスタジオまで辿り着くのは至難の業でした。
1.家から出る。
2.人目に晒される。
3.ホームを歩く。
4.電車に乗る。
5.電車を降りる。
6.またホームを歩く。
7.ヨガスタジオまで歩く。
8.着いたら他の生徒さんの目に晒される。
9.挨拶する。
10.ヨガをやる。
11. 7番から逆順に繰り返し。
「まずスタジオへ来ること」
そう言われていたので、とにかくスタジオへ向かうことにしました。
途中で休めるように、出発予定時刻より更に2時間早く出発。ホームでうずくまるのも、途中下車も当たり前。階段の手すりにギュウっとしがみついて、足を引きずりながら降りました。
通り過ぎる人達に好奇の目で見られるたび、恥ずかしくて怖くてこの世から消えてしまいたいと本気で思いながら。
それでも「スタジオへ来ること」という言葉が強迫観念となって、私の足は1mmずつスタジオへ向かいました。
■止まらない不安感
必死の思いでスタジオへたどり着いたはいいものの、今度は扉が開けられません。
他の生徒さんは私をどう思うんだろう。
変だと思うんだろうな。心の中で笑われるんだろうな。暗くて嫌な奴と思われるんだろうな。
真っ黒な思いをぐるぐる巡らせながらドアを開けると、穏やかな表情のたろうたさんが目に入ってきました。
私が妄想を巡らせる余裕も与えず、「こちらへどうぞ」とヨガマット のひとつを案内されます。
ようやく辿り着いたという安堵感と、誰の目にも映りたくないという恐怖・不安感から、私は脇目も振らず、差し出されたヨガマットに突っ伏しました。
■寝るだけヨガ
マットに寝転び、頭から足まで大きなストールで身体を覆ったら、ひたすら声と気配を殺していました。
次々と他の生徒さんが入ってくる気配を感じながら、時が過ぎるのをとにかく待っていたのです。
いざレッスンが始まると、それまでの空気が一変しました。
開始前は穏やかな雰囲気だったのに、始まった途端、場が整いました。適度な緊張感とリラックス感。その2つが絡まり合って流れる心地よさ。
なんだか全部が許されるような感じがして、涙が止まらなくなりました。これまで堪えていたものが全て溢れ出るような。止まらないのです。
2時間半のレッスン中、私はひたすら泣き続けました。他の人の邪魔にならないよう、声を殺して泣いて、疲れたら眠って。また泣いて眠って。
ヨガを始めて1か月は、ひたすらこれを繰り返していました。
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