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思いはノートに吐き出す

数年前、アメリカのジュリア・キャメロンさんと言う方の著書「ずっとやりたかったことを、やりなさい」(原題「The Artist's Way」)で提唱されている、「モーニングページ」なるものに出会った。

この本自体は、創造性を育む為の課題を12週間に渡って行うプログラム。「モーニングページ」はその中の課題のひとつで、他にも面白い課題が数々載っている。

「モーニングページ」とは、朝起きたらすぐに3ページ、感じていること、思うことをひたすら手書きで書くと言うもの。他人に見せるものでも文学作品でもないので、どんなことを書いても構わない。脈絡の無い、支離滅裂な文で構わないのだ。ひたすらペンを走らせて自分の頭の中にあるものを吐き出し、その善し悪しをジャッジせずに創造性を育てることが「モーニングページ」の本来の目的だ。

私自身は、本を読む前に「モーニングページ」を知り、それだけをひたすら続けていた。本を読んでからも、実際にこなした課題は少なく😅、「モーニングページ」ばかりやっていた。

朝起きたらすぐに書くことを薦められているものの、私はその時々、都合の良い時間に書くことをOKにした。

書いていた内容は、見た夢を記録したり、場合によっては「今日は書くことがない」と繰り返し書いたり😂、予定表みたいに今日やりたいこと、今週やりたいことを書く日もあった。

毎日書いていると、時には愚痴が出てきたり、時には感謝の言葉も並ぶ。

やってみてわかったのは、愚痴をノートに吐き出すと思った以上にすっきりすると言う事。相手がある場合、例えその人に面と向かって言えなくても、頭の中でぐるぐると考えているより書いてしまった方があっという間にすっきりして気にならなくなる様に思う。

思いも寄らない方向に思考が及んだり、忘れていた記憶が掘り返されることも度々あり、自分では認識していなかった拘りや赦せないことの数々が浮き彫りになる。そして、いつの間にか自分の中に取り込んだ「〇〇すべき」や「〇〇するべからず」と言った概念が、自分を苦しめていたと気がつくことがしばしばあった。

あれこれ書いていく中で、「こんな事は書かない方が良いかな」と書く手が止まる時は、なぜそう思うのかを深掘りしてみる事が大事だと思った。何故なら、それは自分の考えをジャッジしていると言う事だから。自分をジャッジすると言う事は、他者も同様にジャッジしている。そのジャッジをやめない限り、不平・不満は生まれ続けるし、ストレスにもなる。

思考や感情はいつの間にか湧き上がり、時に荒波を巻き起こし、いつの間にか消え去る様な感覚があるのだが、これらを書き留めてみると自分の「ものさし」が見えてくる。そして、自分の常識や拘りは「本当に必要?」「なぜそこに拘るの?」と自分に問いかけてみる。

そうやって少しずつ、自分と向き合うと言う作業をしていく中で、こちらのnoteにも書いた通り、どんな感情も面白がる様になった気がする。とは言え、不快な感情が減るに越した事はない。

ありのままの感情の起伏を感じる事は、気づいていなかった自分の思い込みや価値観に触れる事。玉ねぎを一枚ずつ剥く様に、要らない思い込みを手放していくと、不快な感情の波風が少し穏やかになると思う。

私もまだまだ「〇〇すべき・べからず」と言った、要らない拘りが沢山。「モーニングページ」を再開しようかな…

aloha & mahalo.

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