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ガチャガチャ王国

出会ってしまった。運だめし系のゲームはほとんどやらなくて、普段はゲームセンターなどには行かない。というかゲームは楽しいけれど、ゲーセンのあの大音量空間が苦手なのであまり近づきたくないというのはある。パチンコの入口なんかも、開閉のときに”世の中”がミキシングされた音に襲われるので、できるだけ遠く離れて歩きたい。

ただ、なんとなく踏み入れたガチャガチャのフロアはゲーセンとは違っていて(当たり前)静かだったのと、あとめちゃくちゃ広かった。ガチャガチャ、人生で回したことあっただろうか。たぶんあったはずだけど何も覚えていない。どちらかというと、ミニチュアのお料理系のフィギュアが入っている、開けるまで中身がわからないあれをよく買ってもらっていて、そちらの記憶のほうが強い。正式名称がわからないがもどかしい……! 長ネギの青紫のテープとか、蒟蒻ゼリーの袋の中の個包装とか、とにかく精巧だった。休日にはぜんぶテーブルにぶちまけたうえで混沌☆フリークッキング☆の世界を構成していました。意味がわからないことの歓びたるや。

で、そのミニチュアの楽しい思い出を彷彿とさせるような空間がそこには広がっていたのです。アニメのキャラものももちろんたくさんあったのだけど、日用品・食品メーカーや飲食店とコラボしたのがわんさかあってアツかった……!
喫茶シリーズだと、銀皿プリン、バターの乗ったホットケーキにメロンソーダがなぜか指輪になっていたのとか、森永の練乳チューブシリーズ、雪印バターのあのパッケージそのままのキーホルダー、ばかうけミニ袋……思い出すとキリがないです。
あとは「ヨーグルッペ」っていう、地域限定?ヨーグルト系乳飲料。これ大好きで、俳句甲子園のときに差し入れしてくださってからあの味を忘れられず……胸がざわざわした。ミレービスケットも迷いました。

幸福な悩みというのはこういうときをいうのだろう。二周三周して、ミニパンフィギュアの誘惑に打ち勝ち(別に負けてもいいのでは)、結局、ブルボンのミニお菓子のどれかが当たるのを回しました。
回してからあれこれ言うのはほんとによくない、よくないんですけど、狙っていたシルベーヌもアルフォートも外して、いちばん馴染みのなかった濃厚チョコブラウニーを入手したことをご報告いたします。でもでもちゃんと愛らしいフォルムだったのでこれからも装着していきたい所存……!

あぶないな、と思うのは、一度コレクション系のものに手を出すと、次も……!と脳内が騒いでしまうこと。6種あるとかいわれると、じゃあ残り5種制覇ッ!という言葉が降ってくるのだ。良いカモですこと。こまごま集めるの、好きなタイプということを思い出した。ブルボンシリーズ、また出会ったら回しちゃうかもしれない。チェルシーの終売を受けて、好きなおやつは買わなきゃなくなるんだ、と実感した。メーカーはせめてガチャガチャ提携して売上を図ってほしい、1個300円でどこまで貢献できるのかあやしいところだが……!

ということで、行く先々でガチャガチャに出会ってしまったが最後、プチ散財の未来がみえてきました。ひとまずシルベーヌが欲しいです。……シテ……交換シテ……

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