Yui

想いのかけらを集めてこぼして

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想いのかけらを集めてこぼして

最近の記事

その間隔と痛覚

自分の心に切り傷を入れることで、他者に気遣えるようになる。 その痛覚が自分を救う手段になっていないか。 きっとその瞬間は自分は無色透明。 そういう言葉はすぐに分かる。だから辛い。 そうやって紡いだ言葉だと知るのは難しいのかもしれない。 そうしなくても大丈夫だと言ってあげられたらいいのだけれど、 その自分が存在意義だとしたならばどうだろう。 傷口を縫い合わせるように言葉を選び合う、癒し合い、探る、 そうして少しだけ救われたと思う。 僕らは心の数メートルに怯えているんだし

    • 愛してやまないネガティブに

      今日を振り返ると頭を埋め尽くすのはたった数秒の失敗だ。 昨日を思い返すと身体を走るのはもっと倍増された数秒の羞恥だ。 僕らはみんな揃って数秒を切り取って丁寧に額縁に収める。 それはきっと不幸だ。痛みだ。 2日前の夜ご飯がろくに思い出せないから、日記もやめた。 最近は3行日記だなんて流行っているけれど、思いつかないか書ききれないかのどっちかだと思う。どっちも不幸だね。 別に好きでやっているわけではないけれど、どうにも。 辛さや痛さ、恥ずかしさ、醜さ、居た堪れなさには敏感な

      • 特別人間賞

        僕らは特別人間賞を取らなければいけない。 それは、学問でも芸術でも、はたまた容姿や性格でも構わない。 世界のあるハードルを超えた瞬間に生きる意味を知る。 朝起きてまず一考するのは、今日が何を生み出すのか。 明日に繋げないといけないのはもちろんだが、 昨日を超えないといけないことも確かだ。 そして、何よりも重要なのは、誰かよりも有意義な時間かどうかだ。 「昨日、一日休みだったんだけどさ〜。もうずっとYouTube(笑)」 同僚の何気ない言葉に、ひとさじの優越感を覚える。それ

        • 心理系大学院の1週間スケジュール

          本記事をご購入頂きまして誠にありがとうございます。 本記事では、心理系大学院の1週間のスケジュールをお届けします。

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          200〜
          割引あり

        その間隔と痛覚

          逃避行に縋った僕らの

          僕らの世界は、本当に僕らのために存在しているのだろうか。 怖いくらい追い込まれた今日日、僕は逃げることしかできなかった。 逃げることはきっと悪くはないんだ。 だけど、逃げないことが美化され過ぎているような気がするんだ。 年収600万フリーランスになる方法、外に出ても恥ずかしくないメイクのやり方、新社会人が押さえておくべき思考方法、老後に向けた逆算家計処理、今すぐやらないと遅れる積立投資、今のままの仕事で大丈夫?転職のススメ、ホワイト企業とブラック企業を見分けるコツ、1分で

          逃避行に縋った僕らの

          埋めるパーセンテージと焦燥

          1日は24時間のタイムリミット。みんな同じ24時間。 僕らはよく眠らないといけないから8時間が満たされる。 それから今日を生き延びるために仕事をしなきゃいけないね。 あっと言う間に8時間。さあ、あと残りも8時間になった。 この時に頭をよぎるのが彼や彼女だから僕は僕が嫌いだ。 自由は不自由だと誰かが言ったけど、本当にその通りだと思う。 1%が無駄にならないように精一杯のエネルギーを使わなきゃいけない。 もちろん無駄の定義は、誰もが出来てしまって人に自慢できないこと。 2/

          埋めるパーセンテージと焦燥

          夏に置いた未来を、秋に戻して

          僕らは置いた。いや、残した?忘れてきた? どうもそんな"仕方がない"で片付けるわけにはいかないだろう。 僕らは夏に未来を置いてきた。 半年後の受験を、1年後の就活を、5年後の大人を、10年後の理想を。 だって夏はそれを許してくれるのだから。 耳に劈く蝉時雨と、屋台の賑やかさに浮かれた夏祭りと、 瞬間さえ五感で逃しやしなかった宙に舞う花。 夏は本当に狡くて溜め息が出るほどに大好きで大嫌いだ。 まとまらない想いを全て解き放ってくれるようだ。 あなたはどうだっただろうか。夏

          夏に置いた未来を、秋に戻して

          どうしようもない日々に

          日曜日が休日だと思えないのは、身体を巡る焦燥感のせいだ。 先に見える1秒に安心できないのは、きっと自分の弱さのせいだ。 僕は走ってきた。なのに眼前に広がる景色はいつだってモノクロームだ。 僕が走ろうと思ったのは、だってそうしないと駄目だったから。 車窓から見える未来の一部になれたならいいのに。 目標は走り切ることじゃなくて、抜け出すことだって、誰に言えるだろう。 喜びや幸せは飴だ。僕は飴を1度も噛まずに優しく優しく留めようとする。 そんな浅ましさの鱗片に触れる度に、張り

          どうしようもない日々に

          後ろから走ってくる

          化け物の話をしなければいけない。 気付いたら飲み込まれているから、いつも走り続けなければいけない。 もうきっと疲れ果てたのに。いつまで経っても分からない。 例えば、体をサイダーが走り抜けるようなチャイムのあと、 必死にカバンに入れたノートを出し入れしていたこと。 例えば、シャリっと足元が奏でる凍えた自転車小屋で、 何度も何度もマフラーを巻き直したあとに惨めになって走らせること。 例えば、僕と友達の1分が、彼らの5秒にだって辿りつけやしないこと。 そんな時、僕には化け物

          後ろから走ってくる

          どうにも届かない距離

          気がつくと、デカデカとした老人ホームを過ぎ去っていた。 この先からは、同じ制服の有象無象たちが世界の大半を占める。 内ポケットで逆さまになったiPhoneからは、申し訳なさそうにラウドバンドが演奏していた。 ここには、埋め合わせるには どうにも届かない距離がある。 それは、痛いほどに平等で不平等だ。 頭のとんがった人は、いつも五月蝿かった。 自分の立場を馬鹿丸出しで利用している。 彼の脳みそが無料公開されているようだった。 僕はどこか微笑ましかった。 どこで覚えたのか分か

          どうにも届かない距離

          心理系大学院で聞かれた面接質問集

          本記事をお読み頂き、ありがとうございます。 筆者は、現在心理系大学院に通っている2年生です。 具体的な面接の質問項目は、もう少し下にズラーッと記載してあります。 買って頂いたあなたへ何せ、その前に、この記事を見て頂いているということは かなり真剣に心理系大学院を受験されるということだと思います。 特に大学生の受験生は、本当に不安だと思います。 周りは就活を終えていて、誰も勉強なんてしている人はいないでしょう。 僕も2年前(2021年)は毎日不安で堪りませんでした。

          有料
          100〜
          割引あり

          心理系大学院で聞かれた面接質問集