その間隔と痛覚
自分の心に切り傷を入れることで、他者に気遣えるようになる。
その痛覚が自分を救う手段になっていないか。
きっとその瞬間は自分は無色透明。
そういう言葉はすぐに分かる。だから辛い。
そうやって紡いだ言葉だと知るのは難しいのかもしれない。
そうしなくても大丈夫だと言ってあげられたらいいのだけれど、
その自分が存在意義だとしたならばどうだろう。
傷口を縫い合わせるように言葉を選び合う、癒し合い、探る、
そうして少しだけ救われたと思う。
僕らは心の数メートルに怯えているんだし、
届かないことに憂い、離れることに安心と孤独をみる。
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