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子育て知恵袋―「イヤイヤ期」の呪い

2023/3/7(火)子育て知恵袋⑳
 子育て中のパパ&ママ&じいじ&ばあばの皆さん!
 イヤイヤ期、困ってますか?
 もう日常的にイヤイヤ言われすぎて「こっちの方が駄々こねたいわ!!」ってなってませんか?
 そんな日々を送っている保護者の方に、ちょっとでも何か伝えられたら嬉しいな…そんな風に思って今日の記事を書いています。
 まず、この「イヤイヤ期」という名前、数年前から定番化してしまって、「子どもが思うような反応をしない=はい来た!イヤイヤ期!!」
となってしまっている保護者さんが多いのではないのかな?と思います。
 この「思い込みイヤイヤ期」が、「困った子どもフィルター」をかけ、我が子の「かわいい」を見逃してドンドン嫌な面しか目につかない状態に陥らせてしまっているのではないでしょうか?

 思い当たりありませんか?夫(妻)にいったんイラっとしてしまうと、いつもは「かわいい♡スキ♡」と思えていた鼻歌さえもイライラしてしまうという負のループ…そんな風に我が子にも「イヤイヤ期」という言葉がきっかけで我が子に怒ってはいないでしょうか?

 そこで、少し見方を変えてみて欲しい!
 イヤイヤ期=ヤルヤル期なのだということを!


 何も社会のルールを知らず、自分で立つこともできずに生まれてきた子どもたち。
 「自分はどうやら○○というらしい」と気付き、自分が笑いかけると喜んでくれる人がいることを知りました。
 ご飯を食べたら褒められ、自分でパンツを上げたら感激され、自分の発言や行動には、褒めや「可愛い♡」の賞讃がもれなく付いて来る。
「そんな自分って、何て最強なイケてるボーイ(ガール)だろう✨」
と、自信満々なのが、彼らイヤイヤ期と言われる状態です。
「イヤイヤ」と荒れる前に「自分…できるんで…(キラーン)✨」な思いがあるのです。

「自分ってすごい!」「自分て無敵!」との思いから「自分がやりたい」「自分が決めたい」の気持ちが強くなっているのです。
 
 でも彼ら彼女らは、まだまだできないこともいっぱいあるのが現実…
「自分ならできる」と思ってやってみて→できない自分に直面して→「こんなはずじゃないのに~!なんでやね~ん!!」というジレンマを抱えているのです。
 これは思春期の葛藤とも似ているのかな?と考えられます。

 つまり、きちんと自分でしようとする意欲と能力がその子には備わっているということ。
 まずは安心してくださいね。

 とはいえ!!
 安心しようが、いいことだろうが、相手をする大人にとって大変なのは変わらないこと!
 対応策を考えていきましょう!

 イヤイヤ期はヤルヤル期!
 そう!自分でやらせるのが一番おすすめ!
 
 まずは子どもの自発性を尊重できるようにしましょう。
 「やれる!」「自分で決められる!」と思っているのに「勝手にやられる」「勝手に決めつけられる」から子どもは怒るのです。「子ども扱いしないで!」「できないと思わないで」と…

 例えば「靴を履く」という行為。
・黙って履かせてしまう。
・自分でやろうとした子どもの失敗を責める
・履かされたり、失敗したことによるイヤイヤの癇癪状態を𠮟りつける
これNGです。

 「自分で履く?」「どっちの靴履く?」など決定権を子ども自身にする。
 自分でさせる場合、「靴の左右だけ分かりやすく置いてやる」「足を入れやすいように靴の口を少し広げてやる」「履いた後のマジックテープをさりげなく直す」など、子どもの「今できること、できないこと」に即したお膳立てをするのがおすすめ。
 そしてもし子どもができないと癇癪を起しそうなら、その一歩手前で成功できるように誘導したり、できたことを褒めてやるのもポイントです。
 あくまでもさりげなく…マジックテープをしやすいように靴のベロを直すなど手助けしてやるのです。
 「さりげなさ」と演技力が大切ですよ!お互いに分かっていても知らん顔して、子ども自身も「自分でできたし✨」と思えるように…
 
 「ほら!やっぱりできひんやん!」「靴、反対やんか!」なんて子どものプライドを傷つけるようなことは決してしないように…余計に大変な未来が待っています(-_-;)
 また朝の等園時など、「子どもにさせてられるか!!」と言いたくなるタイミングは沢山あると思います。
 それでも少し子どもに決定権を持たせてあげて。
 「今日大急ぎやから、お母さんが靴のお手伝いしていい?」
などと。
 子どもは勝手にされるよりも自分で決めたことでスムーズにことが運びやすくなります。
 
 子育ては長丁場。困りごとの解決においてもすぐに結果がでることばかりではありません。子どもとのより幸せな関係、成長を目指して実践されることをお勧めします。

今日はここまで。
ちょっと長く語ってしまった記事を最後まで読んでくださってありがとうございます。スキ!フォローに喜びます♪

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