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デヴィ夫人に『あげまん』の正体を聞いてみた

『あげまん』とは?


私はデヴィ夫人の書籍を3冊作っています。
私一人で編集とライターの両方を担当していたので、取材中や原稿チェックの際にたくさんのことを教えてもらいました。

今回はその中でも特に印象に残っている『あげまん』について書いてみようと思います。

『あげまん』と付き合うと、男性がどんどん出世する。
『さげまん』と付き合うと、男性の運気がどんどん下がる。

一般的にこのように言われることが多いですよね。
まず、私はデヴィ夫人に「この世に『あげまん』は、本当にいるのですか?」と聞いてみると……
「いるわ、だってわたくしが実在する『あげまん』だから」と一言。
この言い切り感、もうさすがです(笑)。

どんな女性を『あげまん』と呼ぶのか


デヴィ夫人は日本人でただ一人、海外の国家元首の妻になった人として有名です。
バラエティ番組の印象が強いのですが、日本人女性が戦後、海外の大統領のもとに嫁いだと思うと尊敬の気持ちしか湧いてきません。
ですが、スカルノ大統領との結婚生活では、妻らしい仕事はほとんどしていなかったそうです。

一国をまとめている大統領の周りには、
・洋服を着せる人
・栄養管理をしてくれる人
・靴を磨く人
など、お世話をしてくれる人がたくさんいたので、
妻として夫のメンタル面でサポートして、仕事に集中できるようにしていたそう。

そのためには、いつもキレイに身支度を整えて大統領の帰りを華やかに迎え、疲れて帰ってきた夫と帰宅後は楽しいおしゃべりでリラックスさせることを心がけていたとおっしゃっていました。

ということは、『あげまん』とは、男性を心からリラックスさせ、仕事で実力以上の力を引き出させる環境を作れる女性、つまり“内助の功”のことなのかもしれません。

デヴィ夫人の思う現代の2大『あげまん』


自らを『あげまん』と呼ぶデヴィ夫人に
「デヴィ夫人以外に『あげまん』は誰だと思いますか?」と聞いてみると

まず一人目は、元アメリカ大統領夫人のミシェル・オバマ。
大統領夫人として国民のことを考え抜いたスピーチは、オバマ政権の人気を支えた大きな柱だったそう。また聡明そうなファッションもとても好感度が高かったようです。

そして二人目は、元アメリカ大統領夫人のヒラリー・クリントン。
いまは彼女の方が前に出てきているけど、クリントンが現役の大統領だったときは、不倫問題で窮地を救ったのは彼女なのだとか。

自分の夫がいかに政治家として実力があり、国民の信頼にこたえる人物なのかを必死に訴え、
「あなたがそんなに私の夫が嫌いなら、投票していただかなくて結構です」と言い切り、その場にいた聴衆をすっかり魅了させたのだそう。

やはり、内助の功として夫を支える女性が『あげまん』の正体のようです。

せっかくなら『あげまん』を目指したい!


この世に実在する『あげまん』の話を聞いたら、どうせだったら『あげまん』を目指したいですよね。

デヴィ夫人に「私もあげまんになれますか?」
と聞くと「全然無理でございます」と言われてしまいました(笑)。

ノーベル賞をもらった方の妻様たちをごらんなさい。
愛し尊敬する夫が研究に没頭できるよう、どれだけの努力をしてきたかお分かり?
疲れたころにお茶を出すなんて甘い感じじゃないの。
研究室にこもっている夫に代わり、自らが社交的にお付き合いをし、夫の成功を心から信じ、人生をかけてサポートしていたからこそ、夫はノーベル賞を手にすることができたの。
あなたにそれができるの? と。

もう返す言葉がありません(笑)。

ノーベル賞とまではいかなくても、まずは夫の働きに感謝して、心地よく帰りを迎えられるように心がけることから始めてみようと思います。
デヴィ夫人、深い学びをありがとうございました。

では、また明日お会いしましょう。

西村真紀


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