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本当に困った世の中だけど、目を開き、耳を澄ませて、しっかりと考えないと

一時期、ネット書店・リアル書店で一斉に在庫切れになっていた岩波書店の総合誌『世界』8月号がやっと手に入った。
この手の書籍では珍しく増版を決めた岩波書店。偉い

本が一斉に在庫切れになった理由は、今号の特集記事がある一定の組織にとって意に沿わないものだったので、買い占めがあったとか無かったとか、そんな噂もちらほら。

新聞やテレビしか見ないと、なかなか権力者の都合の悪い情報は報道されなくなって久しい。
一体どうしたんだよ、アンタら。
それでも報道マンなのか?
芸能スキャンダルと刑事事件、あとは今ならエンゼルス大谷選手の話題か。
そんなものばかりに紙面と時間を費やして。

大手メディアはこぞってポピュリズムに加担して、
権力者達の御用聞きに成り下がってしまっているとしか思えない。

入管法改正問題
明治神宮外苑再開発、樹木伐採問題
インボイス制度
マイナ保険証
さらなる増税の話
自民党女性局のフランス海外研修旅行
大阪万博強行
電気料金値上げの結果の過去最高益も出た電力9社の10兆円黒字

次から次へとよくもまぁという問題がどんどん出てくる。
しかし、自分で積極的に情報を取りに行くようなことをしない限り、
なかなか詳細まで報道されないことも多い。
多くの人は何が問題なのか?も分かっていない。

安倍以降の政権与党は、
「どこまで無茶苦茶やっても大丈夫?チキンレース!」
をやっているんじゃないかと言うほど。

だけど、そんなに大事にはならない。
香港やフランスの暴動にまで発展する大規模デモなんてこの国じゃ起きない。
大体が国会前のデモだってほとんど報道されないから、
一般の人たちには無いに等しい。

権力者達は、都合が悪くなればじっと身をひそめていれば、みんなすぐに忘れてしまうから。
それが少し前までの態度だったけれど、最近はそういう遠慮もなくなってきて、
平気で嘘をつく、恫喝する。
国民は完全に舐められている。

お上に楯突いてはダメだというのがDNAに組み込まれた国民性?
そうかもしれない。

政治はタブー
「政治の話をするなんて、そんな野暮なことは止めようぜ」
「ミュージシャンやタレントが政治の話をするな」
そういう論調が一般的になっている国。

でも、ここまで社会がぶっ壊れて、景気が後退して、
もはや政治がしっかりと生活に関わっているということを認識しないとマズい

こういった様々から目をそらしていれば、知らないで済めば楽なのかも
しれないけれど、
それは緩やかな安楽死を招くだけ。
今こそみんながしっかりと目を開いて、耳をすませて
何が起こっているのか?
自分達にどんな影響が出ているのか?
しっかり考えていかないと。

地球温暖化だってそう。
体裁だけ整えてグダグタやっていたら、とうとう地球沸騰化までなってしまった。
日中は体温を超えるのが普通になった、過去最高を更新し続ける夏の酷暑は、
今年だけの話じゃなくて、これが普通になるらしい。
それもこれも、経済界と政府が真剣に取り組まなかったから。

日本の凋落もそう。
俺たちには関係ないから、
政治には興味がないから、
と耳を塞いできたから。
いや、関係あるんだって。

政治がタブーなんて、過去の為政者達によって作られてイメージ操作だから。

選挙でもない時期に駅前でのビラ配りをしているのは、共産党のお年寄りばかり。
あれじゃダメだ。
若い人たちはあの姿をみたらドン引きしていると思う。
僕でもそう思ってしまうから。
「政治はダサい、格好悪い、怖い」
自分ごとじゃないと思ってしまう。

どうすればいいのかなぁ。
キヨシローが生きていたらなぁ。

そんなことを考えていると、とてもしんどいけれど、ここで踏ん張らないと。


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