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読書は一期一会〜2023年9月分

「読書は一期一会」というタイトルで、毎月買った本を紹介する月例noteを投稿しています。
9月最終日まであと2日ありますが、今月購入したKindle本以外の12冊を紹介します。




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「不器用で」ニシダ (KADOKAWA)2023

カタカナでニシダ。
お笑いコンビ "ラランド"の男性の方、ツッコミ担当、あまりネタを作ってない方、華のない方。
だんだん酷くなってきたので止めます。
怒られる。
まさかの小説執筆。
そんな感じはなかったので驚き。

古くはビートたけし あたりから、劇団ひとり、品川祐、又吉、Aマッソ加納、etc
他にもいるか?多分もっといる。
自分が読んでないだけ。
芸人でありながら小説執筆する人は多い。
エッセイまで広げると本当に多くの芸人が執筆活動もしている昨今。

このニシダの小説がえらく評判がいいので、読んでみようと思った次第。


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「777 トリプルセブン」伊坂幸太郎 (KADOKAWA)2023

仙台の星、伊坂幸太郎。

特に仙台に思い入れはないけれどイメージで言ってみた。

出す本出す本、面白印が押されていて、ハズレ本のない作家の1人ですが、正直この数年はちょっとこちらが飽きてきたというか、熱心な読者ではなかったように思う。

今作は「グラスホッパー」「マリアビートル」「AX アックス」に続く殺し屋シリーズ4作目。
殺し屋シリーズは、昨年公開されたハリウッド映画『ブレット・トレイン』の原作でもあります。

キャラの立った殺し屋たちが入り乱れて事件がとんでもないところへ転がっていくシリーズで、伊坂幸太郎らしいオフビートな笑いも忘れない作品です。
新作が出たなら読まないわけにはいかない。
マンネリなんて目じゃない。(ごめんなさい)

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万城目学「八月の御所グラウンド」(文藝春秋)2023

万城目学もさっきの伊坂幸太郎と同じく、めちゃくちゃ面白いんだけど、やはりこちらが飽きてきたというか、いや万城目さんは悪くない。
あくまでもこちらの問題。
そんな作家。

「鴨川ホルモー」面白かったなぁ(遠い目)
兄弟作品のような「ホルモー六景」もよかったし、
京都から奈良へ舞台の移った「鹿男あをによし」も楽しかった。
プリンセストヨトミもしゅららぼんも。
映像化を狙っているかのような大掛かりな舞台設定とケレン味は万城目印そのもの。

原点の鴨川ホルモーの流れを汲む京都を舞台にした作品が今作らしいので、
こちらも気持ちを新たに新作を迎えたい。

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今村昌弘「でぃすぺる」(文藝春秋)2023

ミステリー系を4冊。
まずは今村昌弘さんの新作。

剣崎比留子シリーズを楽しみに待っていたのですが、まさかのジュブナイル?!
小学生チームが主人公で、オカルトとミステリーの融合?
意味不明のタイトル「でぃすぺる」と合わせて、読む前から謎は深まる。

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阿津川辰海「午後のチャイムが鳴るまでは」(実業之日本社)

悩める名探偵葛城シリーズが「蒼海館の殺人」で一段落ついたのか、こちらもまさかのジュブナイル風?
高校が舞台。
といっても葛城シリーズも高校生だったけど、あちらは割とシリアス、作品トーンは重たい。
今作は装丁表紙からして、明るいというかコメディか?という感じ。

だけど、そこはミステリーおたくの阿津川さん、とんでもないものを見せてくれるような期待があります。

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井上悠宇「不実在探偵の推理」(講談社)2023

3冊目はamazonでおすすめに出てきた作品。
不勉強ながら井上悠宇さんの作品はこれまで読んだことがないですが、
今作は最近流行りの特殊設定ミステリーのようなので、読んでみたいと思った作品。

探偵ミステリーなのに、探偵がいないって?どういうこと?

古今東西、ありとあらゆるトリックが出尽くした感のあるミステリー作品、作者も大変だなぁ、そして発想がすごいなぁといつも驚かされます。

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井上真偽「アリアドネの声」(幻冬社)2023

ミステリー4冊目も初めての作家です。
時期的に年末ミステリー賞も近づいきたので、ノミネートされそうな作品は一通り読んでおきたいということです。

夕木春央「方舟」の流れからおすすめされたのか。
知ったきっかけはあまりよく覚えていないのだけど、設定が興味深い。

「見えない、聞こえない、話せない」という三つの障がいを抱えたアイドルが巨大地震に被災し、地下に1人取り残されてしまう、さて?
という、本格ミステリーというよりは、エンタメ寄りのサスペンスミステリー作品かな。
直木賞ノミネートぽいというか、これも映画化ありそうな設定ですね。

そういえば、トンネル閉じ込められ系の映画作品が韓国と日本で続けてありましたね。
そのシチュエーションが流行っているのかなぁ。。

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森永康平「国の借金は問題ないって本当ですか?」(技術評論社)2023

この本は、作者のYoutubeチャンネルが最初のきっかけで知りました。

森永卓郎さんがそれこそ命を賭して出版されたザイム真理教本もありましたが、
もはや経済政策は待ったなし。
このまま自民党、財務省の言いなりになっていると我々一般市民はどんどんジリ貧なっていくだけ。

政府筋に近い連中が何かと批判するMMT、だったらMMTこそ救世主かも?と思ってしまうのも仕方ない。
経済音痴なので、この手の初心者向け入門書の方が入りやすいですよね。

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菊地成孔「戒厳令下の新宿 菊地成孔のコロナ日記」(草思社)2023

稀代のトリックスターとも評される菊地成孔さん。
もはや一介のサックスプレイヤー、ジャズ・ミュージシャンとして片付ける訳にはいかない膨大なワークスの数々。

癖のある食べ物こそハマれば旨いの意にあるように、
「胡散臭いな」と思うことも「鼻につくな」と思うことも、正直無いわけではないですが、同学年故だからでしょうか、その存在、一挙手一投足が気になる存在の菊地成孔さん。
なんだかんだで、パーソナリティをされていたラジオ番組「菊地成孔の粋な夜電波」も著作も音源各種も追っかけています。
コロナ禍におそらく人っ子一人いなくなったであろう新宿歌舞伎町に住まわれていたはずの菊地成孔さん、その目で見た新宿の様子は興味深い記録なはずです。

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小藥元「なまえデザイン そのネーミングでビジネスが動き出す」(宣伝会議)2023

ビジネス書を何冊か。
まずは「なまえ」に関する新刊本です。

僕はどうも昔から「なまえ」を重視しないというか、モノになまえをつけることが苦手というか、そんな性質があります。
業務上、社内にあるプロジェクトやサービスを拡散していく際にキャッチーな名前をつけた方がいいことは頭では理解出来るのですが、生理的にどうもついていけません。
会社でも他人がやっているプロジェクトでキャッチーななまえとともに華々しく社内デビューしたようなニュースを見た時は、「けっ、気取ってやがる」みたいに斜に構えてしまいます。
どうしてだろう?

そうした「なかなか感情として腹落ちしない」なまえというものを理論的にしっかり学んで、感情を抑え込みたいと思ったり、思わなかったり。

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安藤広大「とにかく仕組み化 ── 人の上に立ち続けるための思考法」(ダイヤモンド社)2023

「リーダーの仮面」「数値化の鬼」に続く3冊目になるのかな?
ビジネス書としてもそれぞれ数百万部の大ベストセラーの著者の最新作。
たまには、がっつり売れ線のビジネス書でもブームに乗って読んでおこうかと手に取ってみました。
さっき、外出した際に書店をちらっと除いたらビジネス書の平台にどどーんと宣伝用のぼりと合わせて山積みしてありました。
売れてるのかぁ・・・・

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細田高広「コンセプトの教科書 あたらしい価値のつくりかた」(ダイヤモンド社)2023

これもダイヤモンド社かぁ。。。、まあいいや。
こちらの本のテーマは自分がずっと携わってきた企画仕事に関連の深いテーマです。
それにしても、ビジネス書もあの手この手でよくもまぁこんなに面白そう(に見える)タイトルとテーマの本を出して来るよな、と出版社編集担当の仕事に感動すら覚えます。

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さいごに

今月9月に買った12冊を紹介しました。
iPhone15をPaidy払い分割で買ったので、しばらくは購入冊数を減らさないとと思いつつも、書店に出かけるとダメですね。
面白そうだ!と思って手に取ると気づいたらレジに行ってしまいます。
読書は一期一会。
書籍売上は減っているのに出版点数が増えていると言うことは、廃刊になるペースも早くなるというもの。
見かけた本は救出してあげないといけません。

それでは!


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