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ほんとうにユニバーサルな言語は、どこに?

自分は職場で通常の業務の傍ら、通訳の仕事もしている。いわゆるインハウス通訳ってやつ。書面の翻訳、同時通訳、逐次通訳、ウィスパーリングを日⇔英でやっている。

インハウスというのは、特定の職場に特化した通訳だ。自分の場合、クリスチャン用語だったらアタマではなにも考えずに右から左に訳してしまう。

しかし、自分の職域外の通訳となると、途端に立ち往生する。もうね、わからない・知らない単語だらけだ。インハウス通訳と違って、どんな分野にも即応できる通訳をフリーランス通訳と言うんだけれど、これはもう、まったく別の世界だねー。

今日の聖書の言葉。

たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わたしは騒がしいどら、やかましいシンバル。
コリントの信徒への手紙一 13:1 新共同訳

世界には 7,000ぐらい言語があるらしいんだけど、人間が特定の言語を話すのは、どうしてか、ってことは、よくわかってないみたい。

希少な事例だと、オーストラリアの青年が自動車事故による昏睡状態から目覚めたら、流暢に中国語を話せて、漢字まで書けるようになっていたり。クロアチアの少女は、ある朝、目が覚めると、ドイツ語が話せるようになっていたり。意識不明で発見されたアメリカの退役軍人は、目が覚めると、スウェーデン語が話せるようになっていたり。ソースは Tocana (笑)

これは想像だけど。。。人間の脳には 7,000以上の言語があらかじめインプットされていて、通常ひとつだけ起動した状態だけど、なにかの拍子にスイッチが入ると、ほかのやつが起動しちゃう、みたいな感じなんだろうか。

さっきの希少事例だと、キーワードは「目覚める」だよね。自分も昏睡状態になって、目が覚めたら、インハウス通訳からフリーランス通訳になっているかも。日⇔英どころか、中国語、ベトナム語、スワヒリ語、アラビア語、バスク語、ピダハン語まで、なーんも意識せず自由にしゃべれるようになっているかも。。。アタマぶつけてみようか。。。いや。。。やらんけど。。。

通訳の仕事をしていて経験するのは、こっちがどんなに通訳しても、英語話者と日本語話者の気持ちが通じない場面があるよなー、ということ。

まあ、日本語話者同士でも気持ちが通じないことは、よくあるわけで。。。

逆に、英語話者と日本語話者の言葉は通じてないのに、表情と雰囲気と身振り手振りで、見事に気持ちが通じちゃう場面も、なんども見てきた。

結局、お互いを理解しよう、受け入れよう、という開かれたこころがあれば、言葉がなくても、気持ちは通じるのかもしれないね。てか、実際、通じるし。

天国に行ったら、顔と顔をあわせて神を見るわけだけど、そのとき神は、どんな言語をしゃべるんだろう。やっぱり、ヘブライ語? それともアラム語? コイネーギリシャ語? まさかラテン語じゃないよね。。。

昏睡状態から目が覚めたあのオーストラリアの青年は、自分が中国語を喋ってる自覚なしに喋っていて、驚いた看護師さんに指摘され、はじめて気がついたんだって。スゲー。。。

天国で目が覚めたら、自分も意識することなく〇〇〇語を喋っているんだろうか。その〇〇〇語が、なんであるかは、わからないけど。。。

でも、ひとつだけ確かなことは、その言葉は、神と自分の気持ちをつなぐ・自分とすべてのひとの気持ちをつなぐ・被造物すべての気持ちをつなぐ、ほんとうにユニバーサルな言語、愛の言語にちがいない、ということだ。

さて、ワクチン接種、行って来ます。

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