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kindle出版で印税3000円、売り上げ800万の謎。kindleの真の価値とは?

中山マコトです。
僕の教え子の話をします。
彼、G君は東北のある県に住んでいます。

で、介護施設で働いていました。
まじめに、一生懸命やったおかげで、実力もつき、信頼も得られるようになりました。
で、現場の他のスタッフとのあまりの温度差に嫌気がさし、上司に直訴してもまるで改善してもらえず、結局、会社をやめ、自分で介護の会社を立ち上げることにしました。

丁度その時、同級生のある男性と再会し、意気投合した彼らは一緒に会社をスタートさせます。
順調でした。
実にうまく行っていました。

3年が経ち、貯金も貯まり、2軒目の出店が視野に入ってきたころ、「それ」は起こりました。
一緒にやっていた相手が、会社のお金を持ち逃げしたんです。
財産的なものは一切合切、消え果てていました。

手は打ちましたが、どうにもなりません。
逃げた男は見つからないままでした。

借金も残りました。
G君は途方にくれました。
泣きました。
泣き続けました。

悲嘆にくれました。

が、泣いていてもどうにもなりません。

個人の介護ビジネスコンサルタントとして出直すしか、彼にはできることはありませんでした。

そうは言っても仕事もなく、時間はたっぷりあります。
で、ふと、kindleで本を書いてみようと思い立ちました。
これ迄やってきたことの整理の意味も含め、原稿を書き始めました。
書きたいことは沢山あります。
書いて書いて書きまくりました。

結果、10万文字を超える立派なボリュームの原稿が出来上がりました。
表紙のデザインは友人に頼み、それなりのモノができました。
kindleに登録し、売れた通知を待ちます。
が、kindleからはうんともすんとも言ってはきません。

が、約一か月目が過ぎるころ、一冊だけ売れたと言う通知がきました。
800円の定価をつけていたので、印税は70%の560円です。

2か月目には3冊売れました。
印税は560円✖3=1680円です。

そうこうしているうちに、彼の本にレビューがつくようになりました。
本が出てからかれこれ、4ヶ月くらいたった頃です。
高評価のレビューです。
そのレビューを読んだ人が買ってくれてもいるようです。

その頃には1か月に5冊程度は売れるようになってはいましたが、印税は3000円~4000円程度。
正直、期待値に対し、話しにならない金額です。

と、ある日。
彼に1件のメールが入ります。
それは彼のkindle本を読んでくれた読者からのメールでした。
どんなメールだったのか?

結論から言うと、東北で介護の会社をスタートしたいので、その立ち上げコンサルをやってくれないか?ちゃんとしたギャラも用意できる。
と言う内容でした。

G君の本を読み、その経験と知識、何より人柄を評価した経営者が依頼をくれたのでした。
印税はまるで増えないけれども、大きな金額の仕事がkindleを通してやってきたのです。
本の売れ行きは相変わらず、月に5冊前後です。
増える気配はありません。

そもそも、介護のコンサルと言うのは極めてニッチな分野です。
よくよく考えれば、そうそう売れる筈がないのです。
しかも、東北は決して都会ではありませんし、場所的にも明らかに不利です。
ですが、翌々週、また別のメールが入ります。
ある介護施設を展開している会社からのオファーで、近々、スタッフの募集をする予定で、その教育・研修をやって欲しいと言う依頼です。
これも、G君にとっては渡りに船。
最高のオーダです。

と、こんな感じで、G君のもとに、続々とオファーが来るようになってきます。
出版初年度、印税の合計は年間で5万円にも届きません。
要は一年で100冊も売れていない訳です。
が、コンサル、研修、セミナーなどの売り上げはトータルで800万を超えていました。

持ち逃げのショックから立ち直ったG君は新たに本を書き、依頼の入ってくる「水路」を増やします。
同じ介護の本でも、切り口を変え、複数の本を出すことで、別のニーズを引き出すことができるからです。
そして売り上げを更に増やしています。

これは結果論ですが、東北地方に「介護のコンサル」をやれる人はほぼいません。
ですから東北で介護の会社を立ち上げたり、強化したいと考えた場合、
「介護」「コンサル」「東北」
のような感じで「検索されます。
或いは、
「介護コンサル」「宮城」「価格」
とか言う感じですね。
マーケットの全体量は少なくても、読んでくれる人のニーズが濃いんですよ。
それはそうです。
周囲にライバルと呼べる人がいないんですから、東北で介護のコンサルと言えばほぼG君しかいないわけです。

※余談ですが、このエピソードから僕は、kindleはエリアマーケティングに使えるな!と気づき、今は地方で頑張る人の集客の武器として使っています。

話をG君に戻します。
ここがとても大事なんですが、kindle、正しくはAmazonですが、は実はGoogleとの相性がとても良いんです。
googleがある種、検索上の優遇をしてくれます。
なので、誰かが検索をした場合、数は売れていなくても、G君の本が検索上位に挙がります。
で、本を読んだ人がその内容に惹かれ、信頼して問い合わせをくれる!と言う流れです。

kindleの印税は何もしなければ少額です。
ゼロの場合もあります。
出しただけではほぼ売れませんから。

が、kindleをある意味、ランディングページと考えれば、G君の様な奇跡を起こすことは壽分可能です。
※ランディングページが分らない方は、これを読んでみてください。
LP(ランディングページ)とは?ホームページとの違いを解説! – 初心者のための会社ホームページ作り方講座|エックスサーバー株式会社 (xserver.ne.jp)

僕はkindle出版の大きな価値のひとつを、このランディングページ機能だと考えています。
インターネットメディアなので、検索にかかればそこで力を発揮します。
これがkindle本の威力です。

もちろん大前提は本のクオリティです。
そこがダメなら途中で読むのをやめてしまって、依頼にまでつながることはないでしょう。
ですが内容さえ充実していれば、充分に仕事を獲得することが出来る。
僕は僕の元でkindle出版をしようとする人には必ずこう訊きます。

「あなたは印税が欲しいの?それとも売り上げが欲しいの?」

と。

kindleは本です。
あくまでも本です。
が、そこを割り切って、ビジネスツールと考える発想もまた重要です。

なぜなら、kindleはインターネットメディアであり、本の中に自在にリンクが貼れます。
だから、読者もワンクリックで興味のあるモノを読めます。

これ、紙の本ではこうはいきません。
一旦、本を閉じて、読んでいるページにしおりを挟み、PCやスマホを立ちあげ、本に書かれているURLやキーワードを入力し(これ面倒ですよね?)、立ち上がった情報を読んで、また本に戻る。
めちゃくちゃ手間です。

そもそも、本を離れた時点で、そっちの方に興味が移って、本に戻ってこない!なんて言う事も往々にして起きます。

が、kindleの場合はそれがありません。
すべて電子書籍の範囲の中で完結します。
これ、kindleの、ものすごい長所なんですが、気づいている人はあまり多くないようですし、深く考えている人も少ないです。(もったいない)

と言う事で、本をちゃんと作り、読者の心理動線をキチンと把握した設定をすれば、あなたもすぐにG君になれます。
というお話でした。

ぜひチャレンジしてみて下さい。

今日もお読みいただきありがとうございます!
まだまだこれからも書いていこうと思います。
ぜひまた読んでください。

今後もがんばっていきますのでスキ・コメント・フォローなど頂けると俄然、喜びます。
フォローは100%お返しするつもりです。

さて、あなたもkindle出版にチャレンジしてみませんか?
もし興味があるなら、中山マコトが無料相談やっています。
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