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もう幼稚園辞めたいの

2歳まで毎日一緒にお店に出勤していた店長。幼稚園に通い始めて2週間が過ぎた頃、店長と二人で幼稚園の玄関に座っていると、、

店「ねぇママ。私もぅ幼稚園辞めたいの。」

2歳になったばかりのムスメからの驚きの発言にびっくりしながらも、

マ「幼稚園を辞めて他に何かやりたいことでもあるの?」

と、聞いてみる。

店「働きたいの。」

なんと意外なお答え。抱きしめて一緒に帰りたい気持ちはもちろんあったんだけど。でも、せっかく入った幼稚園だし、、

マ「幼稚園でもきっと学べることがあるから。だからもうちょっと頑張ってみたら?」

店「そっか。わかった。」

お店で過ごした2年間は店長にとっては「働いていた」んだなー。

お客さんが来るとドーナツを選ぶよりも先にしゃがんで店長を探す。これがうちの店の当たり前の光景だった。

晴れた日には玄関に座り、お店の外を行き交う人たちに手を振ってみたり、下校時間には窓から覗いてみたり。思い返せば店長として立派に働いてくれていたのかも。

工房の半分以上がベビースペースだったのに、ベビーサークルを薙ぎ倒して工房によく乱入してきた店長。

最後の頃は逆に大事なものを囲って、店長が自由に動き回れるようにして、、

納品も、商談も何もかも一緒だった店長。


生後半年くらいはバタバタの毎日で、保育園が決まり次第預けたい。そんな気持ちだったけど、保育園を探す中で素敵な幼稚園との出逢いがあり、幼稚園に入園できる年齢になるまでお店で店長と一緒に過ごすことに。

店長にとっての初めての「社会」がその幼稚園であってほしいと願ってからは、幼稚園に入園できる日を楽しみに待ちながら、お店で一緒に「働いていた」のでした。

ママさん達が楽しんでやっているドーナチュ屋さんでしゅ🚼