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「一生あなたを離さない本」が勇気をくれる【アイデアのつくり方】

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本を買わなくなった。

昔は全部買って読んでいたけど、最近はほぼ買わなくなった。買わずに近くの本屋で立ち読みをする。(椅子があるので正確には座り読み)

なぜ本を買わなくなったかというと、家にあっても読み返すことはほとんどないし、場所を取って邪魔だからだ。頭の隅にある記憶を引っ張り出す為だけにあの体積は大きすぎる。

立ち読みにすることで、買うか買わないか迷うこともなくなり、コンスタントに月5.6冊は読めるようになった。読書家の人からしたら邪道かもしれないが、これが一番コスパが良い。

そんな本を買わない僕が、これだけは一生手元に置いておきたいという本がある。

伝説の広告マン・ジェームズ・W・ヤングの『アイデアのつくり方』だ。

初版は1940年と約80年前の本にも関わらず、未だに増刷され続けているロングセラーだ。驚くべきはその薄さで、日本語版はたったの102ページ。キャッチコピーは「60分で読めるけれど、一生あなたを離さない」。

アイデアは作れる

この本の内容はタイトル通り「アイデアはどのように作られるのか?」について書かれていて、アイデアが生まれるまでの過程を4つのステップに分けて教えてくれる。

詳細は本に譲るが、核となるメッセージは「新しいアイデアとは、既存の組み合わせでしかない」ということ。シンプルで分かりやすい。

このメッセージはつまりこういうこと。(と解釈している)

・新しいアイデアの種は既に世の中にある
→ゼロから生まれるものはない。すでにあるモノをよく観察して、よく咀嚼せよ。何かが足りなければ、それはアナタが知らないだけ。根気よく探すべし。

・まだ見つかっていない組み合わせをアイデアと呼ぶ
→この世にない組み合わせを探す。組み合わないのはなぜか、その理由の先に新しいアイデアがある。

アイデアは誰でも作れる

この本に書かれている内容はハウツーではあるが、ジェームズ・W・ヤングが一番伝えたいことは「あなたにも出来るよ」ということではないかと思う。

「アイデア」という言葉は何とも魅力的で摩訶不思議な匂いがする。しかし、順序立ててアイデアの発露を説明することで、その不思議さを解き明かしてくれている。そして解き明かす作業とは「組み合わせを探すこと」。探すことであれば、凡人の僕にも出来そうな気がしてくる

新しいモノの種がすでに世の中に転がっている。いつも通りの日常も、一分一秒先の出会いも、すべて新しいアイデアにつながっている。そう考えるだけでワクワクしてこない?


いつも事あるごとに読んでいるのに、ここのところ多忙だったのでなかなか読み返せていなかった。新年度に向けて、久々にこの本を読もうと家を探したのだけど…どこにも無い。おそらく色々な人に薦めているため、誰かに貸したまま行方不明になってしまったのだろう。

・・・「一生あなたを離さない」って言ってたのに

でも、誰にでも薦めてしまうほど、ガチのお薦め本。
また買ってこようかな。


編集:円(えん)

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